再現CGが圧巻!巨大山城・七尾城の歴史を学ぶ「七尾城史資料館」【七尾市】

のとルネアンバサダー、観光担当のっちです!

国指定史跡である七尾城跡。その歴史に触れ合える資料館です。

(冬季は休館しますので、休館日程にご注意くださいね。)

七尾城が存在した城山の麓に七尾城史資料館

七尾市・城山(じょうやま)に存在した七尾城の史跡については以下をご覧ください

上杉謙信も絶賛した巨大山城・七尾城の史跡【七尾市】

七尾城史資料館は、七尾城主の子孫である畠山一清翁によって昭和38年に建てられました。

七尾城跡や城下から出土した天目茶碗、武具、甲、城主愛用の刀、城主直筆の書簡などが展示されています。

七尾城の再現CGを見ることができる!

七尾城史資料館1階には、七尾城の再現CGが上映されています。

この上映スペースは無料です。

山城・七尾城がいかに壮大で堅固なものだったかがわかる再現CGです。

この映像を見てから七尾城の史跡を巡ると、ことさら感慨深いものになると思います。

“【石川県七尾市】七尾城CGで復元 ”というタイトルで、YouTubeにアップされています。10分程の映像ですので、是非ご覧くださいね。こちらを見てから城址跡を巡るとより楽しめると思います。

城郭考古学者として人気の千田嘉博(せんだよしひろ)先生の監修のもと平成26年に制作されたものです、

まるで映画のような映像で、続けて二回も見てしまいました。

能登畠山氏と七尾城の歴史年表もあります。

千門万戸の戦国時代の七尾城下

第7代畠山義総の時代の七尾城下の様子。

城下には家並みが一里(約4km)ほど軒を連ね、多くの人々が行き来し、活気があった様子が描かれています。

かつてこの地はとても賑やかな街だったのでしょうね!それだけ七尾城は力があったのではないでしょうか。

七尾城跡や城下での発掘調査で得られた品々の展示

2階は有料スペースとなっており、七尾城跡や城下の発掘調査で得られた天目茶碗、武具、甲、城主愛用の刀や城主直筆の書簡、古文書などが展示されています。

天目茶碗の欠片や生活用品の一部を見て、昔の戦国時代に思いを馳せました。

かつての七尾城主が、この御茶碗を手にしていたのかと思うだけでドキドキします。

七尾城で行われていた歌会や茶会の記録も残されており、七尾城で育まれた教養と華やかな文化が伺えました。

「日本100名城」のひとつである七尾城のスタンプが設置されている!

日本100名城とは、平成18年2月に日本城郭協会が選定したものです。

石川県では金沢城、そして七尾城が選定されています。

日本城郭協会では、多くの人々に100名城を訪ねてもらい、伝統文化への理解を深める目的でスタンプラリーを企画しています。

その七尾城のスタンプが七尾城史資料館玄関前に設置されています。

外に設置されているので、七尾城史資料館が休館でも利用できます。

さっそくスタンプを押してみました。スタンプされた七尾城の絵がとてもかわいい!

その図は押印した方のお楽しみ、ということで、興味のある方は是非七尾城史資料館までいらしてくださいね!

七尾城の御城印、登場!

七尾城の御城印の販売が令和元年9月15日よりはじまりました。

御朱印、なら聞いたことはあったのですが、御城印、というものがあるのですね。

訪れた記念に、是非買い求めたいものです。

御城印は三種類あり、「七尾城」と記名のもの、「七尾城跡」と記名のものが各300円、

少し大きめの和紙に「七尾城跡」と記名されたものが400円で販売されています。

いちばん人気があるという和紙の400円のものを購入しました。

なんだか嬉しくなります。

七尾城本丸へ通う城山本道の入口にあった薬医門

七尾城史資料館の外に扉がかけられていました。

なんと、戦国時代に七尾城本丸へ通う城山本道の入口にあった城門ということです。

薬医門という様式で、屋根がついた強度の高い門であったとのこと。七尾市内の西光寺に保管されており、後に寄贈されたそうです。

この門扉から、当時の七尾城の人々が実際に出入りしていたのですね。

日本一小さな茶室

七尾城史資料館の見所は他にもあります。

敷地内には、日本最小の茶室があります。

旧樋爪(ひづめ)家の庭園にあった茶室です。

大正末期、京都の高台寺の傘亭(からかさてい)を手本として造られたそうです。

高台寺の傘亭といえば、唐傘を広げたように見えることから傘亭と呼ばれている重要文化財建造物です。

中から見上げると、傘のような構造に見えます。

そしてその中は、半畳台目(はんじょうだいめ)、逆勝手(ぎゃくがって)用となっています。

茶道をたしなんでいらっしゃる方は、このお茶室でのお点前はとても難しいということがわかると思います。

茶道練達の人でないとつとめることはできないでしょう。それだけに一椀のお茶が有り難いものとなります。

とても貴重なお茶室です。

他にも、敷地内に七尾城跡に関する様々な資料を見ることができる「七尾城址観光案内所」があります。

とてもわかりやすい手書きの案内図。

のとルネアンバサダーの木戸奈諸美さんが楽しでいる様子です。

「蹴落川(けおとしがわ)」の由来

七尾城の歴史で、よく名前が挙がる川があります。

その川は「蹴落川(けおとしがわ)」というちょっとこわい名称です。こちらで、その名前の由来を知ることができました。

館内にあった興味深い掲示です。

*****

七尾城史資料館前に川があります。この川の名前を「蹴落川」と云います。水源は、本丸や樋の水の崖下です。

 上杉謙信が七尾城を攻めたとき、城下(現・天神川原町)に陣を敷きました。そして。食料や水を絶つ兵糧攻めの戦法を取りました。これが二百日を超えました。

 籠城した人数は、数千人から一万人を超えたと伝えられています。飢えと不衛生な環境のため疫病にさらされ、城主春日丸も死去しました。

 重臣の一人が織田信長のところへ援軍を求めに行きました。

 そして、残った重臣の一部が上杉方に内応し、上杉軍が本丸に攻め入りました。

 攻め入った上杉軍は、「樋の水」付近に、籠城で飢えや疫病に病んだ人たちを、足蹴にして崖下へ蹴り落としました。崖の深さは、100mを超す断崖絶壁です。

 川の水は血で赤く染まったということです。それで、「蹴落川」と呼ばれるようになりました。

*****

悲しい歴史のある川です。この川は七尾城史資料館前に流れています。

思いを馳せて、川の流れを見てみてくださいね。

上流にある「樋の水」は、七尾城本丸跡に行く際に見ることができます。

「懐古舘 飯田家」と「七尾城史資料館」は同じ敷地内

同じ敷地内には「懐古舘 飯田家」もあります。合わせて見学することをオススメします。

七尾の歴史・文化を身近に感じ、学ぶことができる!加賀藩肝煎を努めた飯田家 懐古館【七尾市】

城山・七尾城跡では季節ごとに様々なイベントが開催されています。

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いしかわ歴史遺産に認定

「七尾城が語る『能登の戦国都市物語』」が、いしかわ歴史遺産として認定されています。

   

この「懐古舘 飯田家」や「七尾城史資料館」などが語る七尾城の歴史の魅力を存分にあじわってくださいね。

【七尾城史資料館 詳細】

住所  〒926-0024 石川県七尾市古屋敷町シカマ藪8-2
電話番号  0767-53-4215((冬期連絡先0767-53-8437))
営業時間 9時00分〜17時00分(入館は16時30分まで)
定休日  毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日
休館 12月11日〜3月10日(予約があれば開館可)
料金 一般 200円、中学生以下無料
(クレジットカード不可)
交通アクセス(車)  能越自動車道七尾城山IC下りてすぐ
交通アクセス(公共) バスの まりん号で「城史資料館前」下車
駐車場 5台(懐古館と共通)


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