のとルネアンバサダー、観光担当のっちです。
能登半島の内浦、七尾市から穴水町へ海岸線沿いに車を走らせていると、小さな森のような場所に神社があるのが目に付くと思います。
のと鉄道「能登鹿島駅」周辺の沿線からも見ることができます。
列車に乗っているとたいていの乗客は海側を見ていますので、必ず目に入ります。
そしてその景色はまるで絵のようです。
海を見ながら走っていると、小さな森が見え、その前に鳥居があります。
この景色はついつい目がいってしまいます。
車を走らせていいる勢いで、神社まで行こうかな?と思ったのですが、
道が細そうです。
ですので、道際のスペースが広い場所に駐車して、歩いて行ってみました。
遠くに見えますが徒歩3分くらいで到着します。
近づいてみると森と鳥居のバランスが綺麗だと感じました。
こちらは鹿島神社。由来碑には、
「創祀には鹿島神宮より勧請され、年月不詳なるも鹿島の森と慕われ、神さびたるところに社殿を拝し明治7年に村社に列格する。」
とあります。
能登には「鹿島(かしま)」という地名がたくさんあります。
鹿島郡、鹿島町、鹿島台、鹿島路など。
しかし、「鹿島」とつく神社は石川県で3つしかないようです。
少し調べてみたのですが、能登では「鹿島神社」とあるのはここ穴水町にある一社だけではと思います。
御祭神は武甕槌神(たけみかづちのかみ)です。
大伴家持が訪れた鹿島神社
由来碑によると、万葉集の編纂にかかわったという奈良時代の歌人・大伴家持(おおとものやかもち)もここを参拝した後に海の絶景を眺めて歌を詠んでいます。
「鹿島より 熊木を指して漕ぐ船の かじ取る間なく 都し思はゆ」
海から昇る朝日が見える鹿島神社
鹿島神社がある位置からは、海から朝日が昇るのが見えるんですよ。
能登半島の内側、マップの赤印の場所に鹿島神社があります。
ここから東方向を見ると、矢印部分の場所は海です。
能登半島の一部と能登島の間から、海から昇る朝日が見えるのです。
こちらの綺麗な朝焼けの写真は、鹿島神社のすぐそばにある、
マリンスポーツができる民宿・龍屋さんからの景色です。
龍屋さんからお写真をいただきました。
龍屋さんのお話によると、ここから朝日が昇るのはちょうど春分・秋分の頃だとのこと。
カレンダーがなくても季節が正確にわかる場所と言えます。
そう知ると、とても神秘的な場所だと感じます。
鹿島神社から徒歩13分のところにある龍屋さんについてはこちら↓↓
坂道を登ってお社へ
鳥居をくぐると坂道になったお社へ続く道があります。
坂道は舗装されており、歩きやすい道となっています。
坂道はそんなに長い距離ではありません。半周でお社が見えます。
綺麗に手入れされており、周囲も木々の手入れがされています。
せっかく来たのもご縁ですので、お参りさせていただきました。
拍手を打つと音が響き、神聖な気持ちになりました。
お社は海の方に向かって鎮座しているのですが、周囲の木々に守られており、
この場所からは海は見えませんでした。
木々の隙間から見える程度でした。
お社を後にし、坂道を下りていきます。
田んぼと、のと鉄道を走る列車が見えました。(写真にはうつっていませんが。)
長閑な風景です。
春の桜が美しいと有名な能登鹿島駅より徒歩7分程の場所にあります。
海のすぐそばにある鹿島神社もご参拝くださいね。
【鹿島神社 詳細】
鳳珠郡穴水町鹿島ハ9