輪島田園風景で楽しもう!オリジナル紙漉き体験「能登仁行和紙」【輪島市】

のとルネアンバサダー、観光担当のっちです!

輪島市で、自分だけの素敵な和紙を作りませんか?

能登仁行和紙(のとにぎょうわし)さんをご紹介しますね。

輪島の山合にある輪島仁行和紙

輪島市三井町は、茅葺民家が数軒残っている美しい集落です。そこから川沿いの道を山の方向に約5キロ登ったところに工房があります。

まず到着すると、目の前に広がる風景。
すぐ前を川が流れ、その奥に山間にひっそりとたたずむ小さな山小屋が工房です。


川沿いに歩き、手作りの橋を渡ります。
中に入ると、優しい趣の男性が迎え入れてくださいました。

紙漉き体験は要予約

工房は、和紙の魅力を知ってもらうため、紙漉き体験に開放されています。
今回はその紙漉き体験をしたくて、事前に予約を入れておきました。

早速工房の中に入ると、初めて見る道具が所狭しと並んでいました。


主に、年季の入った木の道具が見られました。

能登仁行和紙3代目 遠見和之さん

こちらの能登仁行和紙の紙漉き体験は、能登仁行和紙3代目となる遠見和之さんに教えていただきます。

どのような和紙を作ることができるのかとお聞きすると、遠見さんは、野の花や桜貝を使った作品を見せてくださいました。

季節の野花で手作りする和紙

季節の花を和紙にするとのこと。季節によって出来上がる和紙の趣が違うのですね。

伺った時期は12月で、あまり花の咲く季節ではありませんでした。

しかし、せっかく体験に来たので、目の前の畑の植物や枯葉などを集めては、と勧めていただきました。
早速、ザルを持って集めてみる事にしました。
猫じゃらしや、野菜の花など集めました。

工房の前のプランタ-に植えてあるビオラも取っていいよと言っていただき、お言葉に甘えて摘ませていただきました。
集めている間も用水路の水の流れる音や、澄んだ空気がとても心地良く、子供心に戻ったように楽しむことができました。
遠見さんが素敵な和紙作品を生み出されるのは、この山々と川、澄んだ空気と素朴な心があるからこそなんでしょうね。

石川県認定の伝統工芸士 遠見京美さん

遠見さんのお母様は、能登仁行和紙2代目となる遠見京美さんです。石川県認定の伝統工芸士でもあります。

遠見京美さんは10代で遠見家に嫁ぎ、能登仁行和紙初代である義父の遠見周作さんから紙漉きを学びました。

身の回りにある野の花を漉き込んだ「野集紙(やしゅうし)」が代表作です。

1995年に石川県文化振興寄与表彰を受けたという素敵な経歴の方です。
今回はお会いできませんでしたが、次回は是非お会いしてみたいと思います。

和紙の原料、楮(こうぞ)


こちらの手にされているのは楮(こうぞ)と言います。
古くから和紙の原料は、楮(こうぞ)、みつまた、雁皮(がんぴ)の靭皮(植物の外皮の下にある柔らかな内皮)繊維を中心に使われてきました
楮はクワ科の落葉低木で、成木は3メートル余りになり、栽培が容易で毎年収穫できます。

繊維は太くて長く強靱なので、障子紙、表具洋紙、美術紙、奉書紙など、幅広い用途に原料として最も多く使用されています

紙漉き体験!

木枠の中のものは、水に楮紙料とネリを混ぜた物(実際には水だけでは繊維は完全には分散しないので、ネリを入れてしっかりと混ぜてから漉きます)
紙漉きは初めての体験です。
実際やり方を見させて貰い、挑戦してみます。


和紙の木枠をゆっくり水面にあて、すくいます。

ムラにならないように斜め上、斜め下と揺さぶりながら均等にしていきます。


チャプチャプと音がします。
なかなか難しいのですが、楽しいです。
最初は慣れませんが、要領を得たら、スムーズにできて楽しさも増します。


次に、摘んでおいたお花や葉を自分がイメージしたように置いていきます。
だいたいの位置や色をイメージしておくと良いかと思います。

その上に和紙の材料をカップで少量ずつ流し込んでいきます。
野花を置いて、少し厚みが出そうなところには和紙の材料の量を多めにするといいという事でした。

次はプレスの工程です。
じっくり時間をかけて行います。

最後の工程は和紙を乾燥させる工程です。

薪を燃やし、レンガの上に置き和紙を乾燥させます。
3時間はかかると言われます。


その煙が煙突から上がっている風景を見ると、素朴でのんびりします。

時間がゆっくりながれる、そんな趣深い時を過ごせました。

世界にひとつだけのオリジナル和紙


こちらの出来上がったものは、世界にたったひとつだけの和紙です。
和紙を光や電気に照らしてみるのも良し、額に入れて壁に掛けたり、ランチョンマットして使ったりと
色々な使い方ができそうですね。

輪島へお越しの際はこの能登仁行和紙さんで紙漉きを体験してみてはいかがでしょうか。
丁寧に教えてくださいますよ。
今回、体験した料金は1000円でした。
ハガキサイズなどの体験もあるとのことです。
事前にお電話でお問い合わせくださいね。

【能登仁行和紙(のとにぎょうわし) 店舗詳細】
 住所 : 〒929-2367
石川県輪島市三井町仁行袋前
 電話 : TEL /FAX 0768-26-1314
 営業時間 : (体験時間は自由)
お電話にて問い合わせをお願いします
 定休日 : 不定休
 駐車場 : 特になし

 

 


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