
のとルネアンバサダー、北山里江です。
七尾の海を見渡すことができる丘に、ひときわ目立つ少し変わったデザインの建物!
石川県能登島ガラス美術館のご紹介です。
能登半島を一望できる丘にある美術館
石川県能登島ガラス美術館は、1991年に開館されました。
ヨーロッパのヴェネチアをお手本としてガラス芸術の情報発信をしていく美術館として建設されました。
能登島のとても見晴らしのよい丘の上にあり、七尾湾を一望できる場所に建っています。この美術館の建物は、宇宙基地を思わすようなデザインとなっていてひときは目立ちます。
美術館の建物は、北海道釧路市出身の建築家 毛綱毅曠(もづな きこう)氏によって設計されました。日本建築学会賞など数々の賞を受賞された方です。
建物のコンセプトは、四神相応(古来中国から伝わる風水の一種)をもとに東西南北に四神を象徴する建物を配置したデザインとなっています。
外観はまるで宇宙基地
美術館全体を見渡す場所に立って見ると、宇宙基地を思うわせるような形をしています。正面から見ると3つの建物の様ですが、正面の建物の後ろにもう1つ建物がありました。
道の駅側から美術館へ行く階段を上ると、このような宇宙基地を思わせる建物が見えます。
近くで見ると結構大きいですよ!
美術館の駐車場と建物の間には、シンボルモニュメント「蔵」がありました。
館内の様子
正面玄関です。
チケット購入窓口の横には、コインロッカー4つ、ご自由にお使い頂けるようにとベビーカー1台、車いす1台がありました。
早速、中に入ってみましょう。
重厚な扉が芸術作品を観賞する美術館の趣が感じられます。
◆展示室は全部で4つありました。
***展示室1***
入り口を入るとすぐに展示室1があります。長く奥まで続く廊下のような展示室で、少しづつ天井が低くなっていました。真っ白な壁がとても幻想的で作品を際立たせているようです。
壁から天井にかけて丸い窓がついています。その窓の一つ一つのガラスには美術館建物が描かれていました。それも見どころの一つではないでしょうか。
***展示室2***
展示室2のある建物は3階建てとなっており、1階から3階まで吹き抜けになっていました。
1階の展示室2までは、らせん階段となっています。エレベータもありました。
展示作品とは別に、この部屋の中央にある柱もご覧になってください。少し変わった形をしていて、柱の周りは石川県の工芸品である九谷焼の陶片が埋め込まれています。
2階はラウンジとなっていて、椅子がありゆっくり座って外の景色を楽しむこともできます。
この吹き抜けを下から見上げてみると赤い綱状のオブジェが飾られていますので是非ご覧になってくださいね。
このオブジェは、能登の夕日に染まる雲をイメージしているそうです。
***展示室3、4***
展示室3、4へ向かうには、ガラスのブリッジを通っていきます。
ガラスのブリッジは、天井も壁もガラスになっています。天井は傾斜になっていて真っすぐ立っていないような感覚でした。
ガラスのブリッジを抜けて、階段を降りて左側が展示室3、右側が展示室4です。どちらの部屋へ行くのにも少し階段がありますので足元にお気を付けください。
美術館建物自体も作品として楽しめるのではないかと思いますので、じっくりとご覧になってくださいね。
***トイレ***
トイレの洗面台もガラスなのでしょか、緑とブラウンの色がとても綺麗でした。
展示作品について
石川県能登島ガラス美術館の収蔵品は、中国清朝時代のガラス工芸品やピカソやシャガールなどの20世紀の芸術家たちのデザインにもとづいてヴェネチアで制作されたガラス造形作品などがあります。『能登島美術館パンフレットより一部抜粋』
収蔵品展の他にも、年に数回ガラスに関する作品展を開催されています。毎回どんな作品が楽しめるのかワクワクしますね。
今回訪れた日は、「’21日本のガラス展」を開催していました。
作品展に関しては、美術館のホームページ、Facebook、Instagramなどをご覧になってください。
展望台、日本庭園のあるガラス美術館
作品を見て出口をでたその扉には、案内が書いてありました。
展望台とある方に進んでみると、遠くに海を臨む日本庭園が眼下に広がっていました。
屋外の展示作品について
美術館は小高い丘に建てられていますが、その斜面にはいくつかの屋外ガラス作品があります。
広すぎてなかなかうまくご紹介できませんがいくつか写真をのせていきますね。
上からでも下からでもどんな順番でも周って頂けますのでお散歩しながらご覧になってください。
方向を替え見たり、太陽の位置によって作品の見え方が変わるのもとても面白いと思います。
↑ こちらの図は、美術館のパンフレットから抜粋させていただきました。
イベントやワークショップ開催
今までに開催されたイベントには、「絵本のじかん」や「おさんぽクイズラリー」などが開催ました。
ガラスの面白さを体験できるワークショップなども開催されています。
ワークショップについては、予約が必要となっていますので美術館までお問い合わせください。
建物の外観や内部の細部のこだわった作り、展示作品、そして美術館から見える風景、見どころ満載の石川県能登島ガラス美術館です。能登島へお越しの際には、是非足を運んでみてください。
【石川県能登島ガラス美術館 詳細】
住所:〒926-0211石川県七尾市能登島向田町125-10
連絡:TEL0767-84-1175 / FAX0767-84-1129
開館時間:
4月~11月 午前9時00分~午後5時00分(入館は午後4時30分まで)
12月~ 3月 午前9時00分~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日:
毎月第3火曜日(祝日の場合は、その翌日)
年末年始12月29日~1月1日
展示替え期間中、館内整備期間中
入館料:
一般個人(高校生上)800円
一般団体(20名以上)700円
中学生以下 無料
※「石川県能登島ガラス美術館」HPより事前印刷にて割引クーポンあり。
駐車場:
美術館入口前 (普通車14台/障害者専用2台)
道の駅のとじま共同駐車場(300台)
※どちらも駐車料金は無料