のとルネアンバサダー、観光担当のっちです!
七尾市中島町の枠旗(わくばた)祭りの迫力を実際に体験しているかのように感じられる貴重な資料館です。
実物大の大きな枠旗を見上げると、きっと感動すると思います!
※令和6年能登半島地震後、2024年9月13日より再開されました。ぜひお立ち寄りください!
Contents
七尾市にある二つの祭り会館
七尾市には祭り会館が二つあります。
こちらは七尾市中島町にある、平成8年に建てられた「能登中島祭り会館」です。
主にこちらの地域の祭りである「お熊甲祭り」について鑑賞し詳しく学ぶことができます。
もうひとつは「和倉温泉お祭り会館」です。こちらは七尾市全体で、数々の代表的なお祭りについて体験・学習できる会館です。
名称が似ているのでお間違えの無いようにいらしてくださいね。
七尾市中島町に伝わる「枠旗祭」
全国では多くの神事や祭りがおこなわれています。
ですが石川県七尾市中島町で行われている「枠旗祭」は、全国でここでしか行われていないお祭りなんです。
「枠旗祭」はどんなお祭りかというと、毎年9月に中島町地域4か所で行われます。40名ほどの担ぎ手が、高さ20メートルを超えるる深紅の美しい旗を「イヤサカサー」という掛け声とともに上げ、練りまわる祭りです。
秋に行われるため、青い空の色、深紅の旗、そして神輿が立ち並ぶ風景はとても美しい景色で、まるで錦絵のようです!
祭りの中で一番規模が大きいのが「お熊甲祭(おくまかぶとまつり)」です。毎年9月20日に実施される本祭では、神様の使いといわれている猿田彦に先導されて数十人からなるそれぞれの末社の行列が本社に向かいます。
太鼓と鉦のリズムに合わせて躍る猿田彦がこの祭りの特徴の一つと言われています。
重要無形民俗文化財「お熊甲祭り」
また「お熊甲祭」は「熊甲二十日祭の枠旗行事」として、昭和56年に国の重要無形民俗文化財(風俗習慣)に指定されています。
地元の方たちの通称は「二十日祭り(はつかまつり)」と呼んでいます。
「二十日祭り」がある毎年9月20日は、地域の企業や学校はお休みになり、地域全体でお祭りを行います。
「枠旗祭」をゆっくり学べる「中島お祭り資料館・お祭り伝承館」
©石川県観光連盟
能登へ遊びにきたら、その土地の文化などを学びたいところです。「中島おまつり資料館・お祭り伝承館」では枠旗祭をゆっくりと学ぶことができます。
「能登中島祭り会館」で実際に祭具を見学しよう
能登中島祭り会館は、
・お祭り資料館
・お祭り伝承館
の二部構成となっています。
入口でチケットを買い、中へ入ると、まずは「中島おまつり資料館」に入ります。
ここでは、枠旗祭りの先導者として活躍する猿田彦の大きな巨大面が迎えてくれます。
そしてその正面には、吹き抜けの空間に立つ深紅の枠旗が高くそびえています。
能登中島祭り会館はとても高い建物だなと思ったのですが、この枠旗を収容しているからなのですね!
天井まで届きそうです。
この2つを見ただけでも思わず息をのんでしまいます。
さらに、この場所の人形たちは、スタッフにお願いすると実際の祭りの雰囲気を味わえるように動きます。動いている姿をみるとさらに迫力を感じることができます。
実際に使われている祭具がみられる「展示広場」
さらに進むと、展示広場があります。ここでは、多くの面や衣装など多数の祭具をゆっくり見ることができます。
実際に使用されているお面や衣装などが展示されています。
「お熊甲祭り」の猿田彦とは?!
すごく迫力のある表情で赤い猿田彦の姿・
猿田彦とは、“物事の先頭に立つ”人物とのこと。
その由縁は、日本神話にさかのぼります。
天照大神のの孫にあたる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が初めて地上に降り立った際に一番最初に出会い道案内をした怪異な容貌の神とされていることからだそうです。
猿田彦の怪異な容貌とは、
鼻が高い
顔が赤い
大きな金色の目
という、言わば「天狗」のような顔です。
ちなみに猿田彦は、平安時代から「天狗」と呼ばれるようになりました。
ですので猿田彦=天狗ということになります。
初めて知りました!
祭りの様子を映像で楽しめる「映像広場」
ここでは120インチもある大型画面でリアルな祭りの映像を解説入りで楽しむことができます。
実際に祭りを見に行けない方も、祭りの雰囲気を味わうことができます。
こちらの映像もスタッフにお願いすると、すぐに流してくれます。約18分の映像となっています。
知識をつけた上でこの映像を見ると、とても興味深く見ることができました!
お祭りの歴史が学べる「お祭り伝承館」
「お祭り資料館」から「お祭り伝承館」に向う通路は休憩所も兼ねています。
枠旗や猿田彦の姿に感動した余韻に浸ることができますよ。
「お祭り伝承館」では、中島地域の歴史や祭りの歴史などをゆっくり学ぶことができます。
神社や神様について、そして歴史など詳しく記されています。
じっくり読んでいると時間はあっという間です。
瀬嵐の丸木舟製作技術
「瀬嵐のマルキブネ」の造船技術は七尾市指定無形文化財とされています。
現在、素材や技術の機械化などにより、こういった木の舟は作られることはあまりありません。
しかしその技術はつい最近まで受け継がれていたそうです。
伝承のためにつくられた最後の一隻が、こちらに展示されています。
能登中島お祭り会館。
一周観覧すると、約1時間くらいでした。
とてものどかな場所にあり、周りにも美しい田園風景が広がり、おもわず深呼吸したくなるくらいです。
七尾に来た際には、ぜひ足を運んでみてくださいね。
【中島お祭り会館・お祭り伝承館 詳細】
住所:石川県七尾市中島町横田1部148番地
電話番号:0767-66-2200
営業時間:午前9時~午後5時 ※入館は午後4時半まで
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
12月11日~3月10日の冬季は休館(ただし団体の予約がある場合は開館します)
料金:大人 200円 大学生 150円 高校生以下無料
駐車場:あり ※無料
写真撮影はお祭り伝承館以外は基本的には可能です。
もしわからないことがあれば、スタッフの方に確認してみてくださいね。