アンティークな雑貨を掘り出せる「新古物店」|七尾市一本杉通り

古い物を文字通り「掘り出せる」古物店をご紹介します。
場所は七尾駅近くの「一本杉通り」にあります。
「一本杉通り」は2023年の能登半島地震で甚大な被害を受けた場所です。
実は、こちらの「新古物店」も被災し、以前の建物は公費解体されました。
今回は場所を移し新たなスタートを切った「新古物店(しんこものてん)」をご紹介します。

2023年能登半島前の店舗

元の店舗は昭和初期の建物でした。小ぶりながらも古き善き雑貨が所狭しと並べられており、
陳列されている商品を見ているだけで長居してしまう,わくわく感があるお店でした。

元の店舗のあった場所は、現在は美しい花が植えられている花壇となっています。
地震の被害で公費解体となり歯抜け状態になった通りの景色対策として「一人一花」活動の花壇です。
七尾市の代表的な祭事「青柏祭」をイメージして花が植えられており、「でか山見附ガーデン」と呼ばれています。10種類以上の花をが植えられているそうですよ。

新古物店(しんこものてん) 現在の場所

現在の店舗は、旧店舗と同じ並びにあります。
小丸山公園のすぐ下に位置する一本杉通りで、七尾駅から一本杉通りに進み左手にあります。
上記の花壇が目印で、この花壇より50m程度進んだ場所にあります。

「西光寺」の入口という看板も目印ですね。


看板は、以前の店舗でも使っていた味のある看板です。

 

骨董品が見つけられる予感

ショーウィンドウから垣間見える小物、雑貨、家具。
素敵なものが見つかるかもしれない!そんな予感がします。

重厚な戸を引き、中に入ると、所狭しと並ぶいにしえの品々!
店内は、店主・小島恵子さんのご自宅の蔵から掘り出したという古物がたくさん並べられています。
能登半島地震で解体される家や蔵から救い出された器や雑貨も並んでいました。
こちらは支援の気持ちが込められていてとても安価で出されていましたよ。

昭和初期の古伊万里や印判の和食器、漆器も並べられています。
あの能登半島地震でたくさんの和食器、雑貨が損壊しましたが、これらは生き残った器たちです。
そう思うと愛おしくなります。

価格は、お求めやすいものと思います。
ひとつひとつ探し当てるような楽しみがありますよ。

 

古布を使った和小物

店主・小島恵子さんはお店の傍ら、古い着物等を使って和小物を制作しています。こちらは、子供の着物をほどいて、ミニ暖簾を仕立てている途中のものです。
とっても可愛いですね!!制作依頼が殺到しており、制作が追い付かない、嬉しい悲鳴のようですよ。
一本杉通りは「花嫁のれん」の展示があり、のれんには縁深い町です。

 

こちらも店主・小島さんの作品で、着物や帯の柄を巧みに配置して洋服に仕立てていらっしゃいます。また、端切れを利用した可愛い小物もありますよ!

明治時代の建造物

現在の「新古物店」の店舗。
実は明治38年に建てられた古民家だそうです。
能登半島地震にも耐えた、重厚な造りの建物です。
立派な棟ですね!
この建物が無事だったからこそ、再スタートがきれたとお話しくださいました。

古物店なのに、なぜ「新」古物店?

店主・小島恵子さんのご主人のお名前が「新生」と書いて「わかお」さん。
ご主人のお名前から一文字とったという微笑ましいエピソードがありました。
そういうわけで、ややこしく、それがまた印象に残る店名となりました!

【新古物店(しんこものてん) 詳細】
住所 石川県七尾市松本町93-1
電話番号 0767-52-6540
営業時間 10時から16時か17時頃
定休日 特になし 不定休


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