高級感溢れる店内で地元のネタを気軽に味わえる「信寿し」【七尾市】

のとルネスペシャルアンバサダー、山崎至です。

寿司王国七尾と言われるほど、七尾市にはお寿司屋さんがたくさんあります。

中でも高級店として知られる和倉の信寿し(のぶずし)さんにお邪魔しました。

信寿し外観

和倉IC、和倉温泉駅のいずれからも約3分のところにある信寿しさん。

道の角から長ーく続く塀のある建物が信寿しさんでした。

あまりの立派さに、玄関の前で、本当に入っていいのか?とちょっと躊躇してしまいました。

そんな様子を察してか、店長の堀納さんが表へ出てきて中へ案内してくれました。

暖簾のかかった門をくぐると左手に広い庭が見えました。お店の敷地は約555坪で、そのうち半分くらいは庭という驚きの広さです。

玄関を入ると、お寿司屋さんというより、旅館にあがるような雰囲気でした。

シーンに合わせて選べるお部屋

信寿しさんには、カウンター以外に個室もあります。

通常は最大で20名まで対応できるそうです。

玄関から一番近いお部屋がこちらの大黒天の間になります。

広めのお部屋で、窓からは先ほど外から見た広いお庭が眺められます。四季それぞれの景色が楽しめるそうです。

法事や、婚礼の顔合わせなどにも使われるそうです。

お庭も立派ですが、建物も。今ではなかなか手に入らないという長い柱が使われています。

こちらは少人数でお使いいただける布袋の間です。こちらからも庭が眺められます。

調度品も立派!お寿司が10人前は軽く乗りそうな大きなお皿と撮影!

こちらが、布袋の間の隣になる福禄寿の間です。数人ではもちろん、隣とつなげて広くして使うこともできるそうです。

こちらは、唯一庭側ではないお部屋となる恵比寿の間です。

お子様連れのお客様にも気兼ねなく使っていただけるファミリー向けのお部屋です。

掘りごたつで、テレビもあります。お子様が退屈しても大丈夫なように、DVDの用意もあるとのことです。

そしてこちらは、七尾市出身の元横綱輪島大士さんにまつわる記念の品がいろいろ飾られているお部屋でもあります。

白鵬関もよく輪島さんと一緒に来られていたそうです。

メインのカウンター以外に、5名様用の貸し切りカウンターも用意されています。お二人で、またご家族や接待などでご利用いただけるそうです。

親しい人とだけで、貸切でカウンターのお寿司を楽しむなんて、すごい贅沢な感じですね。

前方と右手にお庭が見えるので、朱塗りのカウンター席に座ってみる景色がまた素晴らしい!景色もご馳走っていう感じです。

こちらがメインのカウンターです。

黒塗りの長さが11メートルもある立派なカウンターで、ネタケースも特注品で全長8メートル、大きな水槽の向こうにお庭が見えるという高級感溢れるつくりとなっています。10席あります。

巨大ネタケースにも美味しそうなネタがきれいに並べられています。見てるだけでワクワクしますね。

地物のネタが揃っている中でも、七尾へ来ないと食べられないといわれる希少なネタがこちらの貝,赤西貝とトリ貝です。

この時期になるとこれらの貝を目当てにいらっしゃるお客様もいるそうです。

信寿しの歴史

昭和36年に現代表のお父様である初代が、和倉温泉の町中に「信寿し」を開業されました。
平成10年に現代表取締役の刀祢修氏が二代目としてお店を継がれ、
平成23年、創業50年の節目に、より多くのお客さんのニーズにこたえるため、町中から少し離れた今の大きなお店に移転オープンされました。
翌年、能登地区初となる「海鮮丼専門店」である「能登海鮮丼 みとね」を和倉温泉街にオープンされ、こちらも観光客に人気のお店となっています。

ランチメニュー

こちらがランチのメニューになります。

おまかせにぎり

極めの七貫・・・・・ 4,800 (税込 5280)

           能登野菜サラダ、 海鮮茶碗蒸し、お味噌汁、デザート付き

かがやき九貫・・・3,700 (税込 4070)
           能登野菜サラダ、お味噌汁、デザート付き

つるぎ六貫・・・2,500 (税込 2750)
   能登野菜サラダ、お味噌汁、デザート付き


手仕事八貫・・・2,100
(税込 2310)
   能登野菜サラダ、お味噌汁、デザート付き。生モノが苦手な方にはお勧め。

百万石の鮨 (おまかせ十貫)・・・ 3,800(税込)
    にぎり寿司10貫のみで、 「石川県すし商組合」が新幹線金沢駅開業に向け開発した商品。本日一番のおすすめ 「今日のおやじ の一貫」も含む。

ちらしずし、丼物、 巻ずし

すしの重
  
能登野菜サラダ、お味噌汁、デザート付き。 シャリとお刺身をお重二つに分けた「ちらし寿司」 

能登 ・・・3,300 (税込3630)
里海・・・2,700 (税込 2970)
里山···· 2,100 (税込2310)

海鮮すし丼 ・・・ 2,700 (税込 2970)
     能登野菜サラダ、お味噌汁、 デザートが付きます

お持ち帰り おみやげにも最適)

巻き寿司など
     お持ち帰り、おみやげにも人気

大名巻(海鮮の太巻き) ・・・ 2,200 (税込 2420)
バッテラ(サバの押し寿司8) ・・・1,300(税込1430)
太巻(定番の太巻き寿司) ・・・700(税込770)
細巻各種(かっぱ、おしんこ、干瓢、その他)
助六寿司 (太卷半分といなり寿司四個の盛合せ)
いなり寿司 (いなりの揚げに自信あり) 1個・・ 150 (税込 165)   

セット+お好みも

セットで召し上がった後、もう少し食べたい!という方は、1貫から追加注文できますので、満足いくまで堪能していただけます。

定番の寿司種のメニューもありますが、その日の仕入れによって変わるそうですので、

その日のおすすめを聞いてみるとよいかと思います。

信寿し店長 堀納さん

刀祢代表が、絶大の信頼を置いているのが、堀納信晃店長です。

今回は、堀納店長に店内のご紹介を頂き、カウンターでいろいろお話を伺いながらお寿司を頂きました。

実は、お店の廊下に飾られていたこの寿司王国能登七尾のポスターに出演しているのは堀納店長だそうです。
まだ20代の頃だそうですが、今も変わらず美しい手をされています。

なんと!この手にもこだわりがあり、お客様の目の前に出す手で不快感を与えることのないようにとの気配りから、
若い頃よりムダ毛を処理して、美しくツルツルに保っているそうです。刀祢代表も同じだという事です。
そんなところにまで気を配ってらっしゃると知り驚きました。

今回は、お勧めのかがやき九貫を注文させていただきました。

カウンターだと1貫ずつ出されますが、お部屋の場合はセットで提供されるそうです。
こちらがかがやき九貫のセット見本で、季節や仕入れによって内容は変わります。

カウンターでランチを注文すると、まずサラダが出てきます。これを食べながら待つそうです。

最初は地物のヒラメ。舳倉島の塩でいただきます。

 魚や肉にちょっとふると甘みが増すお塩だそうです。

次は、富来の甘エビです。

 北陸では火を通したエビより、こちらの甘エビが人気ですね。

あら汁も出汁が効いていて美味しいです。味噌も地元産だそうです。

味噌汁好きにはたまらないですね。

次は、七尾湾で今朝とれたアジ。脂が乗っててすごくおいしいです。見た目もあまり見ない感じです。

七尾湾は、とても波が穏やかでエサが豊富なので、そこで育つアジはあまり運動をしていないので、脂が乗った、言わばメタボアジになるそうです。

お寿司にするともちろん美味しいのですが、朝どれでも夕方には身が柔らかくなりすぎるので、ランチの時間が一番美味しいそうです。

地元なればこそ楽しめる味なんですね。

ちなみに、このメタボアジ、塩焼きも美味しいですが、フライにするとふわふわの身が格別に美味しいそうです。

反対に、輪島で捕れるアジは、日本海の荒波でもまれた筋トレアジだそうで、こちらは引き締まった身の美味しさがあるそうです。

どちらもそれぞれ美味しいけど、メタボアジはすぐ身が柔らかくなるので、東京の市場へ出荷するなら輪島の筋トレアジだそうです。

この両方とも楽しめるのが、能登の豊かさだとおっしゃいます。

 季節の餌の違いで味も違うそうですので、いつかは店長みたいにそんな違いのわかる男になりたいと思いました。

アカイカも輪島の塩でいただきます。イカの甘みが増すそうです。

一年通して、いろんな種類のイカが食べられるそうです。 

地物のシロギスは、スダチと煮切りでいただきます。淡泊なお魚によく合います。

バイ貝は富山湾のものです。 

バイ貝は、海のめちゃくちゃ深いところにいる殻の柔らかい貝だそうです。 

トロの美味しさは、表情でお伝えします!

つぎはカワハギです。魚とシャリとの間に肝が入っています。

上に載せると先に肝の味が口に広がってしまうので、こちらでは、間に挟んでよりマッチするようにしているとのことです。

一貫一貫、一番おいしくいただけるように、いろいろな工夫がされているんですね。

こちらは赤西貝です。七尾の特産品の一つです。
かつて昭和天皇が和倉でのお食事の際に、あまりの美味しさにおかわりをされたという逸話が残っている貝です。
ぜひ地元で味わっていただきたい一品です。

ここで、今までずっと疑問に思っていたことを店長に尋ねてみました。

「軍艦にはどうやって醤油を付けたらよいのか?」

ひっくり返すとネタがこぼれるし、直接かけるとかけすぎるし…

信寿司さんの醤油さしは、少しずつしか出ないようになっているので大丈夫なんだそうですが、
そうでない場合のお洒落な解決策を教えていただきました。

ガリを刷毛がわりにして塗る!

早速やってみました!確かに、いい具合に塗れますね。使ったガリはそのまま食べます。

最後は自家製の玉子焼きになります。

利尻昆布とこだわった鰹と鯖節の出汁からつくってあるそうです。

玉子はシンプルだからこそ難しいし、お店の個性が出るそうです。

セットをを食べ終わってから、他に食べたいネタなどありましたら、追加で一貫ずつ注文することができます。

僕もカンパチを追加させていただきました。

かがやき9貫、お皿に並べても豪華です。

堀納店長の想い

 

「お寿司は奥が深いんですよ」とおっしゃる店長。

30年やってても、まだまだわからないことがあるといわれます。

ネタケースに並んでいるネタも、最初に誰かが命がけでこれを捕ってきて食用にして、それをすしネタにしようと考えた人がいて、

それを今日まで伝えてきてくれた先人たちがいたからこそあるのだと考えると感謝しかないし、

更に自分たちが後世に伝え、何か新しいものも残せるのかと考えるとまだまだだなと思われるそうです。

また、魚の命をいただいているので、できるだけ美味しく感謝していただきたいですね、とも語ってくれました。

お寿司が美味しかったのはもちろんですが、貴重なお話もたくさん伺えて、とても贅沢な時間を過ごすことができました。

この日は、刀祢代表にもお会いできましたが、お二人とも本当に温かくて素敵な方達で、玄関先で躊躇していた気持ちが吹っ飛んで、

ぜひまたお邪魔したいと思いました。

高級感はもちろんありますが、ランチだとお手頃な価格のセットも用意されていますので、

ぜひお手軽に、この贅沢な雰囲気とともに美味しいお寿司を楽しんでいただきたいと思います。

【信寿し 店舗詳細】

住所:七尾市和倉町ひばり3丁目120-1

電話:TEL:0767-62-2019

FAX:0767-62-2080

営業時間

   11:00~14:00

   17:00~21:00

定休日:毎週水曜、第一第三木曜日

     (但し、イベント日、GW、お盆は営業)

駐車場:有(25台)

 


この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

pickup
おすすめの記事