のとルネアンバサダー、観光担当のっちです。
能登半島のさいはて、珠洲市。
能登半島の先端にはかつて鉄道がありました。
現在は廃線となっていますが、郷愁にかられる廃駅、当時の列車を見ることができます。
そしてその場所にスポットがあてられ、奥能登国際芸術祭の作品が通年展示されています。
旧・蛸島(たこじま)駅
蛸島(たこじま)駅。なんだか可愛い駅名ですね。
現在は廃駅となっています。
1964年(昭和39年)に旧・国鉄の駅として開業し、その後JR西日本、のと鉄道を経て2005年(平成17年)4月1日 廃止となりました。
廃線となった今も、趣ある駅として写真撮影に足を運ぶ方が多いそうです。
のと鉄道に移管されてからは無人駅で、簡素なホームです。
廃駅・廃線好きな方にはたまらない場所ではないでしょうか。
ちなみに駅名標は設置されていませんでした。
取り外されて、無人駅舎の片隅に立てかけられているのを見ました。
終着駅の車止め
旧・蛸島駅は、終着駅でした。
終着駅にしかない、車止め。
しかし実際に当時使用されていた車止めは現在の穴水駅(のと鉄道の現在の終着駅です)に設置されており、
こちらの車止めは後述する「奥能登芸術祭」のために再設置されたものです。
車止めのそばに、少し昔を感じさせる電光板が設置されています。
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『Something Else is Possible/なにか他にできる』
トビアス・レーベルガー〈ドイツ〉
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作家からのメーセージです。
奥能登芸術祭の時の案内板がそのまま設置されています。
奥能登芸術祭とは
石川県能登半島の先端、珠洲市ではこれまでに「奥能登国際芸術祭」が2回開催されました。
「奥能登国際芸術祭」とは、
奥能登の自然や祭り、食など、生活文化に根差しながら国内外のアーティストが作品・空間をつくり展開するユニークな芸術祭です。
初回は2017年秋に開催され、2回目は2020年秋予定でしたが新型感染症流行の影響で2020+として2021年に開催されました。
次回は2023年秋に開催されるそうです。
珠洲市には、奥能登芸術祭での作品がそのままのこっている場所がいくつかあります。
旧・蛸島駅の終着点も、先ほどの車止めの場所に建っているものを含め、他にも芸術作品がそのまま展示されています。
奥能登芸術祭の作品展示
『Something Else is Possible/なにか他にできる』
トビアス・レーベルガー〈ドイツ〉
こちらも、先ほどの作品と同作者です。
旧・蛸島駅からの線路は、道路で断ち切られています。
この日は良いお天気で、作品の影も芸術作品のようでした。
写真撮影に来ている方もいらっしゃいましたよ。
この作品の中に入ると、双眼鏡があります。
そこを除くと先ほどの車止めの場所にあった作品のメッセージが見えるのです。
是非、ここからのぞいてみてくださいね!
ここは廃線ですので、
断ち切られた線路に立ち、自由に撮影することができますよ。
ところで、この女性の右手に小さな箱ものが見えるのがわかりますか?
実はこの鉄道で現役で活躍していた気動車が、ここに現存しています。
道路で断ち切られた線路は、この作品『Something Else is Possible/なにか他にできる』トビアス・レーベルガー〈ドイツ〉の場所から再び線路が残されています。
その線路の延長上に、その気動車はあります。
NT100形気動車
当時この路線で活躍した「NT100形気動車」が、旧・蛸島駅から200mほどの距離の築堤上に現在も設置されています。
鉄道マニアや廃線が好きな方にはたまらない場所かと思います。
こちらのNT100は個人所有となっているので車内に入ることはできません。
そして現在は管理が放置状態ですのでやや廃れています。
でもそんな雰囲気がたまらない!と思う方も多いのではないでしょうか?
この写真を撮影した頃は築堤上まで行って撮影できたのですが、現在は登ることができなくなっていると聞きました。
しかし築堤上にあり、下から見上げる位置にNT100があるので、空を背景にしたNT100という構図で写真撮影にはとても良いスポットとなっているようですよ。
天の川を背景に撮影されたNT100
Shigeyuki Yoshiharaさんが撮影したものを頂戴いたしました。ありがとうございます。
【旧・蛸島駅】
石川県珠洲市正院町川尻