のとルネアンバサダー、観光担当のっちです。
能登半島の先端から少し内側に位置する能登町。
能登町には約6000年前の縄文時代の遺跡がのこされています。
その遺跡を訪れて知ったことは、あまりにも壮大でそして能登の素晴らしさを再認識するものでした!
Contents
能登空港から約40分の「真脇遺跡」
能登町で車を走らせナビを使って進みましたが、いささか迷ってしまいました。
住民の方に案内してもらいたどりついたところは!
とても広く、ひらけた場所でした。
ここは国指定史跡「真脇遺跡」です。まわきいせき、とよみます。
そばには「真脇遺跡縄文館」があります。
こちらで縄文時代の遺跡や文化を学んでからこちらを見ると感動ひとしおだと思います。
縄文時代とは
縄文時代とは、稲作が中心となった弥生時代の前の時代です。
縄文時代の草創期は今から約1万7千年前と言われ、そして2400年前まで続いたといいます。
その間1万年以上!!というとても長く続いた時代です。
縄文土器、という縄状の模様のついた土器が代表的な遺跡ですね。
縄文時代では弓矢を使って狩猟をし、磨製石器や土器を使用して生活していたことが数々の遺跡からわかっています。
そして家を持ち定住して暮らすようになった様式もこの時代からだそうです。
調べていくうちにわかったのですが、縄文時代はその地域の自然を活かした食料の調達をし、それが長く続いたことから素晴らしい文化だったことがわかります。
約4000年間も真脇に根付いていた縄文時代
真脇遺跡は、用水路工事の際に発見され、1982年から1983年にかけて発掘調査が行われました。
能登町真脇は地下水のおかげで遺跡が地中深くに密封された状態で積み重なっており、遺跡の状態がとても良い状態で発掘されたそうです。
現在の水田の下、約1m~3.5mの間にはなんと4000年もの縄文文化の移ろいがわかる遺跡がうまっており、考古学界では発掘当時は大変な話題となったそうです。
一番深い3.5m下には縄文時代前期中頃の遺跡、そして一番上になっている1m下には縄文時代後期の遺跡が発掘されました。
縄文時代前期から後期、約4000年間、能登町の真脇に文化が根付いていたということは、
能登町真脇が縄文文化にとって適した土地であったことがわかります。
現在と同じく、海と山と水が豊富で豊かな土地であったのでしょう。
国指定史跡・真脇遺跡
真脇遺跡は発掘から7年後の1989年に国の史跡に指定されました。
保存状態が良い出土品約200点も1991年国の重要文化財に指定されています。
その出土品や歴史の詳細は「真脇遺跡縄文館」で見ることができます。
「真脇遺跡縄文館」の駐車場に車を停め、駐車場から遊歩道沿いにすすみますよ。
真脇遺跡の縄文小屋
すぐに、縄文小屋があります。
縄文小屋は当時の文化を検証し、できるだけ近い素材で作られたそうです。
石と木、植物の弦でできた当時の家を再現したものです。
真ん中で火が焚かれていたのでしょう。少し炭の薫りがしました。
こんなところも当時の時代の再現でしょうか。中は思ったよりも暗くありませんでした。
訪れた日は暖かい日だったのですが、中はさらに暖かく感じました。
冬はどんなのだろう?
夏は涼しいのかな?
想像をかきたてられる縄文小屋です。中でじっくりと観察できますよ!
真脇遺跡パワースポット!
真脇遺跡といえば、なんといってもこちらでしょう。
パワースポットと言われる「環状木柱列」です。
巨大な柱が列をなしてそびえ立っています。
縄文時代後期の地層から出土したものです。
広い土地なので、すぐそこに見えていてもたどりつくまでに少し歩きます。
そばに立つと、見上げる大きさ!迫力があります。
真ん中に立つと、真脇遺跡縄文館が見えます。
ここがパワースポットと呼ばれるのも頷けます。
なんのためにあるのかまでは解明されていないとのこと。
こういった巨大な建築物は崇拝するためのものに使用されることが多いとされています。
“入り口と思われる位置に立つとちょうど山が見える場所にあることから、「神社のように、神や自然を崇拝するための場所だったのでは」”
という一文が能登町の観光ガイドのサイトにありました。
私も実際にその場に立ってみてそう感じました!
他にも広大な敷地内に遺跡があります。
まだ発掘されていない遺跡がたくさん眠っているだろうと言われます。
この地には遥か昔、確かに縄文人が住んでいた場所です。
景色がよく、空気も澄んでいてただ散歩がてらに訪れても良い地です。
フォトスポットの真脇遺跡
こちらは晴れた日の真脇遺跡です。
青空にそびえたつ環状木柱列です。
お天気と、行く時間帯によって影も美しく撮ることができます。
こちらは七尾市在住のK様より写真を頂戴いいたしました。
ありがとうございました!
漫画『君は放課後インソムニア』の聖地にも!
人気漫画「君は放課後インソムニア」の舞台になっている真脇遺跡。
Shigeyuki Yoshiharaさんからいただいた写真です。
2020年3月23日 AM3時頃の天の川が真脇遺跡の上を美しく飾っています。
広大な自然の地ですので、星空もこんなに綺麗に見えるのですね。
アニメ化、映画化で話題の『君は放課後インソムニア』でも素敵なシーンの舞台となっています。
※『君は放課後インソムニア』(c)オジロマコト/小学館『ビッグコミックスピリッツ』連載中
【真脇遺跡 詳細】
住所:石川県鳳珠郡能登町字真脇48-100
【真脇遺跡縄文館】
住所:石川県鳳珠郡能登町字真脇48-100
電話:0768-62-4800
営業時間 9時~17時
休館日:毎週月・火曜日(祝日の際は変更あり)
入館料:大人330円、高校生以下160円)
真脇遺跡までのアクセス
●車で
北陸自動車道金沢森本IC→約20分→のと里山海道白尾IC→約80分→能登空港IC(終点)→約40分→真脇遺跡
●公共機関で
金沢駅→JR・のと鉄道(和倉温泉駅乗換え)穴水駅まで約2時間→穴水駅から路線バスで真脇まで約60分、真脇下車後徒歩5分
真脇遺跡で飲食や宿泊施設は?
せっかく真脇遺跡にきたのだからゆっくり過ごせる場所はないか?
と思うと思います。
真脇遺跡のすぐそばには「真脇ポーレポーレ」という縄文真脇温泉のホテルがあります!
今回は訪れることができず、取材していないのですが、
次回ゆっくり宿泊してみたいとおもいます!星空の綺麗な季節に訪れてみたいな(^^♪
参考までに、施設詳細を掲載しますね。
●真脇ポーレポーレ・縄文真脇温泉
石川県鳳珠郡能登町字真脇19-110
TEL 0768-62-4700
FAX 0768-62-4702