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須須神社(すすじんじゃ)は義経伝説が残るパワースポット!【珠洲市】

のとルネアンバサダーの北谷彩織です。

能登にはパワースポットがたくさんありますが、その中でも一際パワーが強いと時たま話題に挙がる三崎権現須須神社(みさきごんげんすすじんじゃ)。

社の奥に禁足地があり、地元の人の間では「真の聖域は須須神社に在り」とも言われているパワースポットです。

国の指定天然記念物に定められており、重要文化財でもあります。

目印の大鳥居は海を臨む景観が素敵

奥能登絶景海道(県道28号線)を行くと大きな鳥居が見えてきます。

これが須須神社の目印です。

須須神社には鳥居が3つあります。

この大鳥居が3つあるうちの一之鳥居です。

鳥居の下は車で通って良いのかわからなかったので、横の道から中へ入りました。

鳥居をくぐってから振り返ると見える海が素敵です。

駐車場は一之鳥居の奥、右側にあります

アスファルト舗装や白線などはないのですが、ちゃんと広い駐車場がありお手洗いもあります。

奥にあるのは三之鳥居です。

須須神社の桜

三之鳥居のすぐそこには桜が植えてあり、花の季節が来ると美しく咲いていますよ。

二之鳥居は一之鳥居を越えたすぐそこあります。

こちらも桜の頃にはこのような美しい景観が広がっています。

日本一大きなキリコの格納庫

二之鳥居の奥にあるのが、

【寺家(じけ)キリコ祭り】で使われる、日本一の大キリコの格納倉庫です。

高さ16.5m、重さ4t、屋根の大きさ約12畳の大キリコは総漆塗りで金箔と彫物で装飾されているそうです。

ゴージャスなキリコが収まっているのですね!

そして驚くのがその格納庫の高さです!

高さ15〜16.5mのキリコが4基、格納されています。

とても大きく、格納庫を見るだけでも圧巻です。

【寺家キリコ祭り】は

毎年9月第2土曜日に行われます。

上の写真の格納庫の中で眠る、『日本最大のキリコ』が登場します。夜通し町内を巡回し明け方まで続く秋祭りです。夜灯りのキリコも美しいですが、朝焼けをバックにしたキリコもとても格好良くエモーショナルな風景となっております。

珠洲市の施設ではありませんが、キリコ祭りに興味が湧いたらこちらの施設も巡ってみてはいかがでしょう。

輪島キリコ会館

能登の祭文化は調べれば調べるほど興味深いものとなっております。

ルーツを巡る旅、祭を体験する旅、色々な楽しみ方があります。

三之鳥居をくぐり先へ進むと

石畳の小路に森のトンネルが広がっています。

鳥居を越えたあたりから空気がしんとしています。

外から見ると少し薄暗いような気がしましたが、

中に入ると、木々から差し込む日差しが明るい雰囲気で、とても気持ちが良い場所です。

苔生していて雰囲気のある倒木。

写真では小さいですが椿の木が生えており、花が咲いていました。

昔からある石階段を残しつつ、新しい階段が設置してあります。

急な道ではなく、道もこのように整備されており快適で、木漏れ日や鳥の声、木々のさざめきを満喫しながら歩くことができました。

帰りに老夫婦とすれ違いました。

杖をつきながら二人仲良く歩んでおられました。

どんな神様が祀ってある神社なの?ご利益は?

須須神社、三之鳥居近くの建て札の謂れによりますと、

天津日高彦瓊瓊杵尊(アマツヒダカヒコホニニギノミコト)

アマテラス大神の孫で稲穂の神、農業神として崇められています。

御穂須須美命(ミホスズミノミコト)

航海安全や豊漁の女神として信仰されています。

ここ須須神社と島根県の美保神社の二点本拠地のとてもめずらしい神様です

美保と珠洲を繋いでくれていたのかもしれませんね(名前から想像しました;)

木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)

火難除け、安産・子授けのほか、農業、漁業、織物業、酒造業、海上安全・航海安全などに関する女神です。

天津日高彦瓊瓊杵尊の妻です。

の三人の神様が祀ってあります。

そしてこの須須神社は天津日高彦瓊瓊杵尊と木花咲耶姫命の夫婦が祀ってあることで 『結びの神社』として世に知られております。

この『むすび』というのは男女の仲を結ぶだけでなく、

自然が万物を生み育て、宇宙をつくりあげていることや【生成化育:セイセイカイク】

混沌から堅固な大地を造りだし、人が生活を営む国土を創成する【修理固成:つくりかためなす(本居宣長の古事記の言葉)】

という日本民族の根本精神である神業を自ら*妹負い(いもおい)して
*この場合の妹は男性から見た結婚の対象となる女性を指しているので結婚のこと

子孫繁栄の道を指し示した尊い神が祀ってあります…とのことです。詳しくは本居宣長『古事記』に書いてあります。

神社のご利益としては、

生業繁栄、五穀豊穣、大漁、交通安全、縁結び、安産、育児、病気平癒、槌児祈祷、鬼門除けなどの大御稜威(おおみいつ:天皇の威徳や威光のこと)あらたかな日本海の守護神として古くから三崎権現として深く信仰されているそうです。

須須神社の義経伝説にまつわる宝物(ほうもつ)

須須神社には、鎌倉時代に作られた木造男神像五体という写実的な衣冠束帯の座像があり、国重要文化財に指定されています。

そして源義経の笛『蝉折の笛』弁慶の守刀『左』の銘入りのものが収められています。

これは文治三年(1187年)源義経が兄、源頼朝に追われて奥州平泉(今の岩手県西磐井郡平泉町辺り)へ向かう際に須須沖(今の珠洲沖)で風雨のために海が荒れてしまったときに地元の人に助けてもらい、難を逃れたお礼として平家の名宝とも伝えられる義経愛用の笛と弁慶の守刀を贈ったそうです。

その時に弁慶と義経が

「都より 波の夜昼 うかれきて 道遠くして 憂目みる哉」

「憂目をば 藻塩とともに かき流し 悦びとなる 鈴の御岬は」

と詠まれたそうです。

引用:三之鳥居横の立て札

現在と違って交通も発達しておらず、しかも追われる身なので尚更命がけの旅です。

まだ道半ばにもかかわらず嵐に遭って本当に大変な船旅だったようですね。

でも無事珠洲にたどりつき、そんな苦労も潮と共にかき流れるくらいうれしかったことが伺えます。

歴史に名を残す人物の、このような一面を感じると人間らしく思えますね。

 

初日の出も拝める穴場です

こちらの写真は2023年元旦の初日の出です。

別の場所で海からの日の出を撮ろうと待ち構えましたが雲がかかって撮れませんでした。

が、その後訪れた須須神社で丁度雲から顔を出したお天道様を拝むことができました!

天候の条件がたまたま良かったので、鳥居のしめ縄から五光が差しているような写真を撮ることができました。

須須神社は天候次第で鳥居をバックに海からの日の出を拝むことができるスポットであることがわかります。

初日の出や初詣にいかがでしょうか。

たこ焼きやアメリカンドッグの屋台が駐車場に出店されていました。

宝物殿の拝観について

三之鳥居をくぐり道なりに進むと枝分かれした道があります。

そこを左に進むと社務所があります。

御朱印などはそちらでお求めください。

須須神社は拝殿におみくじもありました。

須須神社への参拝は無料ですが

宝物殿拝観については予約が必要です。

大人300円、団体250円

中学生以下無料

*200円の追加で寺家の大キリコを見ることもできますが、こちらは団体割引はありませんのでご注意ください。

【受入れ人数】

宝物殿:20人

キリコ館:50人

【体験可能日時】

月曜〜金曜 :9時〜16時

【申込先電話番号】須須神社 TEL 0768-88-2772

外国語対応はなさっていないとのことです。


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