
のとルネアンバサダー、北山里江です。
羽咋市の神子原地区は、棚田遺産にも選定された美しい棚田が広がる地域です。
その地区にある神子原農産物直売所「神子の里」に併設されているそば処「めおとそば 里山」をご紹介します。
農産物直売所「神子の里」の情報はこちらをご覧ください。
Contents
めおとそば 里山 外観
農産物直売所「神子の里」と棟続きで、奥の方にあります。少し奥まっていますが、「そば」の旗もあるのですぐにわかると思います。
お店の入口前には季節のお花が飾られていて、いい雰囲気です。
では、早速こちらの素敵な暖簾をくぐってお店の中に入って行きましょう。
玄関を入ると直ぐの所に、木彫りのカエルがいました。そちらに名前を書く紙がありますので、まずお名前と人数を書いて、順番がくるまでしばらくお待ちくださいね。
店内の様子
入り口から入ると、ほぼ正面に、ガラス張りになったそば打ちの部屋がみえます。
食事場所と入口の間には棚の仕切りがあり、棚にはたくさんの焼き物が飾られていました。
その中央の暖簾をくぐった先に客席があります。
こちらのテーブルは、一枚の木からできたものなのでしょうか。
とても大きなテーブルで中央の衝立で区切られ、4人が2組座れるようになっていました。
そして驚いたことに、テーブルに大きな穴がありました。木の本来の形のままをテーブルにしたことが窺えます。
席は、この大きなテーブルが1つ、このほかに4人掛けテーブルが4つあります。
店内の壁にはメニューが掲示されていました。
席につくと、そばのかりんとう、そば茶が出されます。店内奥に「そば茶おかわり 御自由にどうぞと」書いてあり、ポットが置いてありました。とても美味しいそば茶でしたので、もちろんおかわりさせて頂きました。
地元の人から愛されるそば屋さん
地元の人が足しげく通うお蕎麦屋さんです。土日には2時間待ちの行列もできる人気店です。
こちらのお店のお蕎麦は、地元産のそばを100%使用し、店主が早朝より心を込めて打っています。
店内には「時間のない人せかす人はご遠慮ください。」と書かれた張り紙がありました。美味しいお蕎麦を、ゆっくり待ってでも食べたいという方に訪れて欲しいお店です。
長時間は待ちたくないけどこちらのおそばは食べてみたいという方は、土日を避けて、金曜日、または月曜日の開店すこし前に来られると、あまり待たずに食べられる可能性が高いと思われます。
また、お名前を書いた後、待ちきれなくて仕方なく帰られる場合もあるかと思いますが、その際は必ず、お名前を消してからお帰りになっていただきたいと思います。
お待ちの人数から判断して、「売り切れ」の看板を出されるので、名前を書いたまま帰られると、その分のそばを余らせることになってしまいますので、ご協力よろしくお願いいたします。
メニュー
メニューは店内の壁にあります。
鴨汁そば 1,760円
めおとそば(十割、二八そば 二種類) 1090円
田舎ざるそば 960円
十割そば 1,210円
辛味大根 おろしそば 1,430円
山かけ とろろそば 1,430円
くるみ風味 ごま汁そば 1,430円
鴨汁そば 1,760円
にしんそば 1,430円
田舎かけそば 960円
季節野菜 天ぷら盛り合せ ニ~三人前 1,430円
田舎ざるそば大盛り プラス380円
挽きぐるみ十割そば大盛り プラス480円
自家製そば茶プリン 330円
おすすめは「めおとそば」
十割そばと二八そばの2種類のそばがのっています。
写真奥の太い麺が、十割そばです。そば本来の香り、味、食感を楽しめます。しっかりとした噛み応えがあります。
手前の細い麺が、二八そばです。とても細く、ツルっとしてのど越しが良いうえに、そばのモチっとした食感も味わうことができます。二種類のそばの違いを楽しみながら食べることができる、「めおとそば」がおすすめの理由がわかります。
つゆは、しっかりした濃いめで、甘すぎず、かといって醤油の味が勝ちすぎず、出汁も効いて程よい感じです。
本格的なそばが、とてもリーズナブルな価格でいただくことができるのも嬉しいです。
************
ちなみにこちらは「ざるそば」です。二八そばのみになります。
驚きの季節野菜の天ぷら
緑や黄色、赤や白、紫色など、とても色鮮やかな野菜の天ぷらが大きめのバットに乗って大量に運ばれてきました。全て種類が違うそうで40種類はあるようです。名前もわからず食べた葉物や茎がありました。メニューには、二、三人前と書かれていたのですが、天ぷら定食のメインとして三人前として出ても多いのではないかと思うくらいです。そして、揚げ方が抜群に上手で美味しい!
まず、出汁のしっかりした天つゆで美味しくいただいた後、テーブルにあったお塩でも食べてみました。
塩で食べると、より素材の味が引き立つようで美味しく感じました。
ぜひ両方の食べ方を試してみてください。
二人で食べようと頑張りましたが、限界が見えだした頃、隣で常連さんらしきお客様が持ち帰り容器をもらっているのをみて、真似してお願いしてみました。そして、頂いたパックに残りの天ぷらを詰めてテイクアウトしました。夕飯のおかずをついでにゲットした感じです。
そば湯
しっかりとしたそばの味を感じることができるそば湯! そば湯だけでも美味しいです。
そばの出汁に入れて飲めば、贅沢な和風のスープです。
おすすめ 自家製そば茶プリン
「美味しい!」の一言に尽きます。そばのコクが引き出され、カラメルソースも甘すぎずプリンとベストマッチです。
食べにくる価値ありの一品です。
そば打ちを始めたのは
金沢市から能登へ移住して来られた店主木下さんは、好きなそばを食べ歩いていたそうです。次第に好きなそばを自分でも打ってみたいと思っていたところ、この神子の里の蕎麦屋が従業員の募集をしていたのを切っ掛けにそば打ちを始めたそうです。しばらく経験を積んだのち店の経営を引き継ぎ10年ほどが経つそうです。
店主の手作り珠洲焼の器
そばをのせる器は、珠洲焼です。器にもこだわりお店で使っている器は、全て店主木下さんの自作です。
黒一色というのがそばにピッタリだと思い、珠洲焼を勉強されたそうです。
木下さんが作られた焼き物は、隣の直売所で販売されているとお聞きしたので、そばを食べ終わってから早速直売所へ足を運びました。直売所に行くと、珠洲焼コーナーには、めおとそば里山の案内も出ていました。
木下さんのことが書かれた新聞記事も貼られていたので、しっかりと読ませていただきました。記事には、木下さんが金沢から能登へ移住してきたこと、そば打ちをしてみたいと思っていたこと、そして陶芸を始めたことなどが書かれています。
陶芸作家 木下良の工房「良喜庵」
直売所に、木下さんの陶芸コーナーがあります。
『「つかわれてこそ」のうつわとして、自店のそば処では盛り付けられる料理や食材とともにあって様々な表情を見せる、常に新鮮で、かつ昔から寄り添っているようになじんでいく作風、求めやすい価格設定で、わずか数年で広く知られるようになりました。』 ー直売コーナーにある説明書から一部抜粋ー
木下さんの工房は、この直売所の近くにあるそうです。お蕎麦屋さんのお休みの日には、工房で作品を作っていらっしゃるそうです。
そばの好きな方に、ゆっくりと味わっていただきたいお店です。
【めおとそば 里山 詳細】
住所:石川県羽咋市神子原町は190番地
電話:0767-26-0126
営業時間:11時頃~売り切れまで
定休日:火・水・木曜日(他不定休あり)