能登の珪藻土について学べる「イソライト珪藻土記念館」【七尾市 和倉温泉】

のとルネアンバサダー、観光担当のっちです!

石川県能登地方は、全国でも有数の「珪藻土」の産地です。

生活の様々な場面で利用される珪藻土について、学んでみませんか?

90年の歴史があるイソライト工業㈱七尾工場

創業90年の歴史をもつ「イソライト工業株式会社」さん。本社は大阪ですが、

創業翌年より、石川県七尾市に和倉工場が設置されました。

現在は七尾工場としており、約90年の歴史を持っていることになります。

一時は1000人近く働いており、七尾でイソライトの名前を知らない人はいなかったそうです。

そのイソライト工業株式会社七尾工場さんの敷地内に建てられているのが

「イソライト珪藻土記念館」です。

全国に営業所や工場、研究所をかまえる「イソライト工業株式会社」さんは、

産業界において省エネルギーに必要な断熱材や耐熱製品など多岐にわたる製品をを製造・販売しています。

その中の材料のひとつが「珪藻土」です。

珪藻土とは?

珪藻土とは何でしょうか?それを一度に学べるのがイソライト珪藻土記念館です。

珪藻ってどんなもの?

どうやって珪藻土になるの?

珪藻土はどんなことに使われているの?

そういったことが学ぶことができるんですよ。

珪藻土の仕組みや構造がわかりやすくパネル展示

珪藻土とは、植物プランクトンである珪藻の死骸が海の底にたまり、化石になったものです。

それはには細かい穴がたくさんあいているため、珪藻土は非常に軽く、水や空気を多く含んだり、通過させたりすることができるといった特徴があります。

珪藻の構造や、どうやって層になっていくかなどの過程がパネルで詳しく説明されています。

珪藻土とよく聞くけれど、何かは知らない方が多いと思います。

こちらのパネル展示でしっかりと学べますよ。

珪藻土の作られ方などの展示

イソライト工業さんでは珪藻土を採掘し、製品にとしています。

その過程も展示されています。

産業に使用される珪藻土

環境に良いとされている珪藻土。

どのような産業に取り組まれているかを知ることができるコーナーもあります。

普段は目にしない製品の紹介をみると、珪藻土は産業として取り組まれているのがわかります。

スポーツ施設、学校など意外な場面でも使用されているのには驚きました。

能登地方は全国有数の珪藻土の産地

ここ七尾市、とくに七尾工場のあるあたりはすべて「珪藻土」の層でできた土地だそうです。

和倉温泉駅からおりたつと、広い平地になっていますが、昔は小高い丘だったそうです!

その丘はすべて珪藻土で、採掘して現在のような平地となり七尾工場が建っています。

この写真の真正面奥に見えるのが和倉温泉駅です。ここが昔は小高い丘だったなんて想像がつきませんね!

能登地方は優れた珪藻土層

有数の産地であるとともに、能登地方の層はとても優れた珪藻土の層なのだそうです。

珪藻土自体は固まらず、バラバラになっているものだそうです。

しかしこの能登地方にある珪藻土の層は粘土を多く含み、粘りが強くて形がつくりやすくなっているとのこと。

このことを活かすと、製品が形成しやすく、質がよいものになるそうです。ですのでイソライト工業さんはいちはやくここ七尾に工場を設置したのでしょうね。

こちらは和倉温泉街の向かいにある能登島へ続く能登島大橋の写真です。

向かいにある能登島の断崖、見えますでしょうか?あの土色の壁面は、珪藻土なのだそうです。

ここら一帯は総て珪藻土の層なのだということがよくわかります。

輪島塗にも珪藻土

石川県の伝統工芸である「輪島塗」。

実は輪島塗にも珪藻土が使用されているのですよ。

以下は以前輪島塗についてのとルネが取材したものです。

こちらの記事の中に輪島塗について詳しく説明していますので、再掲いたしますね。

●輪島塗(わじまぬり)とは、石川県輪島市で作られている漆器のことです。

輪島塗の特徴としては、輪島市でしか採れない輪島の地の粉(じのこ)を使用していることにあります。輪島塗が盛んになったのも地の粉 とよばれる良質な土が発見されたことが大きく関係しています。地の粉とは、植物プランクトンの一種である珪藻類が堆積して化石になった珪藻土(含珪藻泥岩)を蒸し焼きにして、粉砕したもののことをいいます。その地の粉と生漆、米糊を混ぜて下地漆を作り、木地にヘラで何度も塗っていきます。

ぜひ知っていただきたいことは、珪藻土も生漆も米糊も自然素材であり、安全なものであるということです。能登地方は日本有数の珪藻土の産地で、輪島塗の地の粉の使用の歴史は江戸時代初期ともいわれています。珪藻土は非常に堅いながらも微細な孔が数多く空いているため、そこに漆が入り込み極めて頑丈で、断熱性にも優れた下地塗となり、全ての輪島塗の品質を支えています。

 

いかがでしょうか。

能登の文化に深く息づいている珪藻土です。

輪島塗の器は、とても美しいですね!

ちなみにこちらの器はとあるカフェでの写真です。

イソライト珪藻土記念館ではカフェはありませんのでご了承下さいね。

珪藻土で有名な商品は?

珪藻土はその性質上とても軽く、水や空気を多く含むことができます。この特徴を活かして、珪藻土は断熱、耐熱、ろ過材などの材料に利用されています。

珪藻土、で有名な商品は、バスマットやコースターがあります。

水にぬれてもすぐに乾燥し、優れた生活用品です。

昔からある商品では、代表的なものは七輪ではないでしょうか。

身近にある珪藻土製品ですね。

他にも耐熱が必要な商品として窯やバーベキューコンロが展示されています。

これらも珪藻土が使用されているのですね!

珪藻土のバーベキューコンロ!

この珪藻土でできたバーベキューコンロで、美味しいバーベキューができそうですね!

能登では牡蠣が特産で、かきまつりなどのイベントが多々ありますが、

その時にはこのバーベキューコンロが使用されているのをよくみかけます。

 

イソライト工業創立70周年の記念に建てられたイソライト珪藻土記念館。

とても勉強になりました!

和倉温泉観光の際に、または珪藻土のことを知りたいという方に、是非訪れていただきたい場所です。

 

 

【イソライト珪藻土記念館 詳細】

住所 〒9260173 石川県七尾市石崎町ヨ部1番地

電話 0767-62-2313

開館時間 9:00~15:00

休館日 火曜日及び年末年始

入場料無料

アクセス

電車・・JR七尾線 和倉温泉駅より徒歩5分

車・・国道159号線七尾から約10分

能登道路徳田大津ICから約20分

 

 


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