「御手洗池(みたらしいけ)」【石川県 七尾市】

のとルネアンバサダー、観光担当のっちです!

七尾市の旧・田鶴浜町。現在は七尾市三引町とされている地に、

環境省の名水百選に選ばれた、非常に美しい水の池があるんですよ。

環境省による名水百選の御手洗池

昭和六十年、環境省による「昭和の名水百選」の一つに選ばれた「御手洗池(みたらしいけ)」。

石川県内では、

・白山市 弘法池の水

・輪島市門前町 古和秀水

とともに選出されています。

ちなみに「平成の名水百選」もあります。

そちらは、

・七尾市 藤瀬の水
・小松市 桜生水
・白山市 白山美川伏流水群

が選出されています。

国道から横道に入り、しばらく車を走らせますが、すぐ近くまで車で行くことができます。

駐車スペースは広くとってあります。

トイレも設置されています。

赤蔵山 憩いの森

この周りは「赤蔵山(あかくらやま)」と呼ばれる小高い山となっています。

赤蔵山には、歴史ある神社や公園、展望台があり、ウォーキングコースとしても利用されています。

その赤蔵山に御手洗池があります。

歴史と自然がいっぱい!コース案内板もありますよ。

駐車場に車を停めるとすぐに案内岩が見えます。

「名水百選 赤蔵山 お池」とあります。

地元では御手洗池のことを「お池さん」と呼んでいるらしいですよ。

案内通り、石段を下りていきます。

下りていくと、急に小鳥のさえずりが大きく聴こえるようになりました。

たくさんの小鳥がさえずっているのでしょうか。

緑の空間にさえずりが響いているようで、まるで異空間に来た感じがしました。

そしてすぐに目に入ってきたのが、こちらの静かな池です。

見えた瞬間、驚くぐらい美しい!と感じました。

鏡のような御手洗池

名水百選に選ばれているくらいの池です。

水がとにかく美しい!

写真で、おわかりでしょうか?

水の底が透き通って見えているのと、池の周りの木々と空の景色が池の水に鏡のように映っており、幻想的な光景となっています。

御手洗池の底からは現在も毎日600リットルもの水が涌き出ているそうです。

背景の赤蔵山からのもでしょう。

池の脇からは小川が出ており、水が流れ出ています。

こちらの流れは水の音はほとんどせず、非常に静かです。

飲水としては使用できません

池の底には植物が繁殖している様子がキレイに見えます。

しかし名水とはいえ、御手洗池の水は衛生上、そのままでは飲水はできません。

七尾市の注意書きにもありますのでご注意くださいね。

御手洗池の伝説

時は奈良時代。聖武天皇の子である皇太子の眼病治療に、この池の水が使われたといういわれがあります。

また、戦国時代に戦に敗れた武将が馬と一緒に入水した池とされており、

元旦の未明のみに赤い鞍が水面に浮き出ることから「赤蔵」の地名が生まれたと。

由来を知ると、なんだかこの静寂がこわく気もします。

「無事を祈る鐘」

池の畔には、東屋が見えます。そちらには「無事を祈る鐘」があります。

地域の方が、この素晴らしい御手洗池を周知したく設置されたものです。

そして「一打で18日無事が続く」とされ納めたものと、説明があります。

私も一打してみました。澄み渡る鐘の音でした。

厳かな空間の中で響く鐘の音は神聖な感じがしました。

御手洗池から、他の散策のコースに続く道がありました。

苔むした道がとても美しいですね。

冬でも緑鮮やかな苔が一面に広がっています。

手入れの行き届いた、美しい御手洗池。

小さなスッポットではありますが、足を運んで損はない美しいスポットです。

是非、訪れてみてくださいね。

 

【御手洗池】

七尾市三引町

(旧・田鶴浜町)


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