川田古墳群の「ソウ山1号墳」【中能登町】

のとルネアンバサダー、観光担当のっちです!

中能登町は古墳の数がとても多く、その数は570基ほどあるそうです。

そのうちの約150基が中能登町の川田地区に集中しています。

その一部をご案内しますね。

北陸地方でも有数の古墳群

中能登町が有する古墳の数は石川県全体でも約二割を占めるほどだとか。

北陸地方では最大規模の古墳群で、研究者の注目となっているそうです。

なぜ、この地にこんなに古墳が多いのでしょう?!

それは、中能登町川田地区にある「古墳公園とりや」で知ることができました。

「古墳公園とりや」は、その名の通り、古墳にちなんだ公園です。

その公園の入口に古墳に繋がる遊歩道と、神社があります。

「古墳公園とりや」にあるソウ山1号墳

公園入口すぐに、鳥居があります。

ここが白山神社の入口になります。

鳥居のすぐ右に、上り坂の遊歩道があります。

ここが川田古墳群の中でも最大規模を誇る「ソウ山1号墳」に続く道となります。

川田古墳群とは

中能登町指定文化財 史跡 川田古墳群は、

二つの平野部を見下ろすことができる丘陵上に位置します。

この場所は、平野部から波の穏やかな七尾西湾につながる交通上とても重要なところであったとされています。

川田古墳群の総数は約150基で、

ソウ山支群

七ノ宮支群

向山支群

の3支群があります。

各支群は古墳が密集して造られています。その中でも最大規模の古墳があるのがソウ山支群のソウ山1号墳です。

ソウ山1号墳は、4世紀末期に築かれたと言われており、全長約55mの前方後方墳です。

前方後方墳とは、前の形も後ろの形も方形である古墳の型です。

埋葬部分は後方です。

ソウ山1号墳は、埋葬部のある後方が平野部に向っており、ここが重要な地域であったことを意識して造られたとされています。

当時、能登全域の支配に関与するこの地域を治めていた一族の長が埋葬されているのでは、考えられています

この案内看板を読むだけで随分と勉強になります。

ここは能登ではとても重要な場所だったんですね!

そんな場所に古墳で埋葬される人物はとても重要な位置づけにあった人物なのでしょう。

遊歩道の先に川田古墳群最大の古墳

遊歩道は上り坂になっていますが、こうした軽装でも簡単にあがっていける程度の坂です。

所々階段もついていました。

緩やかな上り坂とはいえ、ふと横を見ると白山神社の屋根がこんなに下に見えます。

意外と登っているのですね。

遊歩道を進んで5分もかからずにソウ山1号墳につきました。

古墳の模型と案内文があります。

古墳の周りをぐるっと囲む感じで遊歩道があるのでしょうか。

小高い丘を囲むように道が付いています。道に迷うことはないかと思われます。

遊歩道の出口は公園につながっていますよ。

ソウ山1号墳の周囲だけですと10分~15分程度で一周できましたよ。

子供の足でも十分に回れますので、お子さんとの散歩にもいいですね。

木々が立ち並び自然豊かな遊歩道ですので、夏場は虫除け対策は必要かと思います。

「古墳公園とりや」にある白山神社

ソウ山1号墳へ続く遊歩道すぐそばには白山神社があります。

御祭神は、菊理姫命・健御名方命となっています。

訪れた時は5月。新緑がとても美しい季節です。

古墳公園とりやには、大池がありその周囲はウォーキングコースとして最適です。

それ以外にもソウ山1号墳周囲や、白山神社境内も森林浴をしながらの散歩にオススメです。

この地がかつて能登の交通上とても重要であったこと、その地域を意識して古墳群があることを学べますよ。

古代に思いを馳せ、ゆっくり歩いてみませんか?

【川田古墳群 ソウ山1号墳】

住所 〒929-1701 石川県鹿島郡中能登町川田

駐車場 (古墳公園とりや)普通車93台 大型バス2台


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