日本で唯一車で走れる砂浜として人気の千里浜なぎさドライブウェイが、
だんだん狭くなってきているってご存知ですか?
今、千里浜を守るためのプロジェクトが行われています!
千里浜が狭くなっている!?
羽咋市出身の父は、幼い頃からよく千里浜に海水浴などに行っていたそうです。
最近の砂浜の様子を見るたびに、「ほんと、せまなったなぁ。昔はこの倍以上あって、車も何列も重なって停められたけどなぁ」というのを、「また大げさな話をしてるな」くらいに聞いていましたが、どうもまんざら嘘でも大げさでもないらしいことが、最近CMで「千里浜再生プロジェクト」のことを知って分かりました。
こちらは2021年の千里浜海水浴場の様子です。
そしてこちらが、父が昔のアルバムからひっぱり出してきた40年くらい前の千里浜海水浴場の様子です。
確かに今より砂浜の幅が広い感じはします。
実際には、平成6年に50mあった砂浜が、平成23年度には35mになっているそうです。17年間で15m減という事は、1年で1m近く狭くなっていることになりますよね。さらに2020年の冬の高波で大きく浸食されたことが話題になりました。
このままでは、砂浜をドライブできなくなる日が遠くない将来やってくることになりそうです。
千里浜なぎさドライブウェイ
日本で唯一車で走ることができる砂浜で有名で、夏になると海水浴客でにぎわう海岸です。
詳しくはこちらをご参考に!
千里浜なぎさドライブウェイ上には三つの海水浴場があり、それぞれ特徴が違います。
金沢方面から順に
今浜海水浴場
出浜海水浴場
千里浜海水浴場
天候や波の状況によっては通行できない日もありますが、基本的にはどこも砂浜まで車で行けます。
しかし地元にいるとそれが当たり前だと思っているので、これが珍しいという事、そして日本で唯一だという事は、大人になって初めて知りました。
千里浜を未来に残すために!
「日本で唯一」のものがなくなるというのはとても残念なことです。そう思う方もたくさんいらっしゃったのでしょう。
「千里浜を未来に残したい」
「いつまでも車で走れる千里浜を維持したい」
そんな願いを実現するために、平成23年(2011年)に「千里浜再生プロジェクト委員会」が立ち上がりました。
地元の羽咋市と宝達志水町の代表の方や、行政や専門家の方々で構成されているようです。
千里浜再生プロジェクトとは?
「守ろう砂浜 残そう未来へ」「千里浜再生プロジェクト」
千里浜海岸にこんな看板があります。千里浜再生プロジェクトのキャッチフレーズとロゴマーク入りです。
プロジェクトの内容としては、大きく分けて二つあるようです。
一つは、他所から砂を持ってきて供給するとか、人工リーフを作るとかなど、具体的に砂浜の減少を食い止める対策で、
もう一つは、千里浜の保全意識の向上のための、イベントなどによる情報発信。
具体的な対策の方は、専門家の方々におまかせするしかないと思いますが、保全意識向上のイベントなどの活動には私たちが関われるものもいくつかありそうです。
これまでの活動には下記のようなものがあったようです。
●子ども達に向けた「千里浜海岸ものしり教室」「千里浜なぎさふれあい教室」の開催。
●「千の浜守人(ハーモニー)」としてプロジェクトに関するパネルの展示やチラシの配布。
●一人一砂運動の実施
●千里浜ウォークの開催(クリーンビーチとタイアップ)
●マスメディアを活用したPRや、県観光部局と連携した宣伝活動
一人一砂運動
私たちが、今すぐ参加できる活動があります。
それが、「一人一砂運動」です。
これは、海岸の近くにできた吹き溜まりや、道路に飛散した砂を海に戻すことで、海岸保全について考える取り組みだそうです。
千里浜レストハウス、売店レジ横に、このような形で砂が売られていました。
一砂100円です。
千里浜海岸の保全と再生を願って、波打ち際に砂をまいてみました。
一袋で結構撒き応えはありました。『ちりも積もれば浜』となってくれますように!
協賛企業・団体募集中
プロジェクトの活動を継続していくために、協賛してくださる企業や団体も募集中とのことです。協賛金は一口5万円となっています。
ロゴマークの使用が許可されたり、イベントやCM,ポスター作製の際に企業・団体名が載るなど、口数により様々な特典もあるようですので、ご興味をお持ちいただけましたら千里浜再生プロジェクト委員会までお問い合わせください。
【千里浜再生プロジェクト委員会詳細】
住所:石川県羽咋市旭町ア200
羽咋市役所地域整備課内
電話:0767‐22‐1119