pickup
日本一大きい曳山の青柏祭(通称デカ山)は国指定重要無形文化財・ユネスコ無形文化遺産の能登最大の祭【七尾市】
スポンサーリンク

のとルネアンバサダー、じゅじゅです!

3年ぶりに行われる「でか山」の曳きだし。

能登地域では最大規模のお祭りである青柏祭(せいはくさい)は、日本一のでか山の曳きだしがあります。

青柏祭は国指定重要無形文化財・ユネスコ無形文化遺産に登録されている大変伝統ある祭礼です。

青柏祭について、でか山について語らせていただこうと思います!

※2022年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小しておこなうとのことです。

また、一般の方の曳手としての参加はご遠慮いただいているとのことです。

記事中の写真協力:鍛冶町出身 古川由美子様

その他たくさんの方から写真をいただきました。迫力ある写真をありがとうございました!

通称・でか山 正式名称・青柏祭

七尾市で5月3・4・5日に行われる青柏祭(せいはくさい)

青柏祭、という名称は七尾市山王町にある大地主神社(おおとこぬしじんじゃ)のお祭りで、神饌(しんせん・お供え物のこと)を青い柏の葉に盛ることからきています。

ちなみに大地主神社は、山王(さんのう)神社と呼ばれることが多いです。

地元では青柏祭そのものを通称「でか山」と呼ぶことが多いと思います。

青柏祭は、七尾市内にある3つの町から見た目の通りの「でかい」山車(だし)が大地主神社に奉納され祭礼が行われます。

その大きさは高さ12m、重さ20t、車輪直径2mという日本一の大きさです。

でかい山、で「でか山」、と呼ばれています。

電気が通り、電柱・電線が通る前は最大18mもの大きさがあったそうです!

遠くからでも見えたそうです。

↑こちらは組み立て途中のでか山の車輪です。直径約2mはこんな大きさです!

青柏祭(せいはくさい)とは

青柏祭の起源は古く、平安時代までさかのぼります。

当時は能登という国があり、981年に能登国の祭りと定められたことからと言われています。

山車と呼ばれる曳山をひくようになったのは室町時代と言われています。

現在の青柏祭はGWに行われていますが、古くは4月の申の日に行われていました。

この申の日に行われるようになったのはここ七尾に残る「猿鬼退治」の話が元となっているようです。

青柏祭の伝説「猿鬼退治」の話

昔、七尾の山王神社(現在の大地主神社(おおとこぬしじんじゃ))へ毎年の習わしで、美しい娘を人身御供に差し出していました。

ある年、自分の娘が人身御供と決まった父親が、娘の命を助けたいあまりに神社に忍び込み、娘を喰うという何者かの話し声を聴き、その宿敵が越後にいる「しゅけん」だという事を知ります。

父親はその「しゅけん」を訪ね、事の次第を説明し、助けを求めました。しゅけんは白い毛の狼でした。

しゅけんは、かつて、人々に害を与えた三匹の猿を退治しようとしたが、一匹だけ仕留めそこなったと語りました。

そして、逃がした一匹が能登にいるならと、直ぐに七尾に駆けつけ、娘の身代わりに唐びつに入り神前に供えられました。

その夜、社殿では猿としゅけんの死闘が繰り広げられ、翌朝、相討ちとなったふたつの骸が見つけられました。

人々は、しゅけんを、手厚く葬り、また猿のたたりを恐れて、三匹の猿に見立てた山車を山王神社に奉納するようになったそうです。

こういった伝説があることから、祭礼は四月の申の日に執り行われていたようです。

「でか山」基礎知識 町の紋

でか山について、まずは基礎知識を。

でか山は、3台曳き出されます。

でか山を持っている町は、

鍛冶町

府中町

魚町

の3つの町です。

でか山の町の紋がそれぞれにあります。

●鍜冶町 丸に山の字

●府中町 右三つ巴

●魚町 丸に二引き

となっています。デカ山にはこの紋が大きく掲げられているので遠目でみてもどこの町のデカ山か、というのがすぐにわかります。

「でか山」基礎知識 運行日程

でか山は、毎年5月3・4・5日に行われます。

(明治時代までは4月の申の日に行われており、その後5月中旬に変更されました。そして平成2年より現在の日で行われるようになりました。)

各町のでか山の運行日程は毎年ほぼ同じです。

各町のでか山の運行ルート・時間について、2022年は縮小して行われます。また2023年以降も未定ですので、その頃の新聞や、

青柏祭でか山保存会 様のホームページ等を確認していただければと思います。

★2022年・令和4年運行表

(七尾市・青柏祭・でか山保存会によるリーフレットより)

参考までに、新型感染症流行前の通常の運行日程を記します。

(七尾市・青柏祭でか山保存会様のホームページより抜粋させていただきました)

【鍛冶町】

・5/1

20:00
 山王神社境内~鍛冶町、三差路曳き出し(試運行)
23:00
 鍛冶町三差路着(2泊)巻電気前

・5/3

21:00
 鍛冶町三差路(宵山)祭り
21:30
 曳出し(花火合図)
23:00
 山王神社境内着(1泊)

・5/4

16:00
 山王神社境内曳出し(本山)
20:00
 鍛冶町三差路着(1泊)瀬川薬局前

・5/5

07:30
 鍛冶町三差路曳出し(裏山)
10:00
 御祓川仙対橋着(県道七尾港線運行)
11:00
 能登食祭市場前(臨港道路)着
12:30
 能登食祭市場前曳出し
13:00
 御祓川仙対橋着
13:30
 魚町着
14:00
 魚町曳出し
14:30
 御祓川仙対橋着
15:00
 御祓川仙対橋曳出し
19:00
 鍛冶町三差路着
21:00
 鍛冶町三差路曳出し
23:00
 山王神社境内着

【魚町】

・5/2

16:00
 御祓地区コミュニティセンター~瀬川洋服店前曳き出し(試運行)
18:00
 魚町見附着

・5/4

08:00
 魚町見附曳出し(本山)
12:30
 山王神社境内着
14:00
 山王神社境内曳出し
19:00
 魚町見附着

・5/5

08:30
 魚町見附曳出し(裏山)
10:00
 能登食祭市場前(臨港道路)着
13:00
 能登食祭市場前曳出し
14:30
 御祓川仙対橋着
16:00
 御祓川仙対橋曳出し
18:00
 松本町着
19:00
 松本町曳出し
22:00
 御祓地区コミュニティセンター曳入れ

【府中町】

・5/1

19:00
 印鑰神社~大手町角、曳き出し(試運行)
20:00
 印鑰神社前着

・5/4

01:00
 印鑰神社境内曳出し(朝山・花火合図)
07:00
 山王神社境内着
15:00
 山王神社境内曳出し(本山)
19:00
 大手町角着(夜見せ)

・5/5

08:00
 「でか山」前奉書持神事執行
09:30
 大手町角曳出し
10:00
 御祓川仙対橋着(県道七尾港線運行)
10:30
 能登食祭市場前(臨港道路)着
12:00
 能登食祭市場前曳出し
14:00
 御祓川仙対橋着
17:00
 御祓川仙対橋曳出し
18:00
 魚町見附着
18:30
 魚町見附曳出し
19:00
 大手町角着
21:00
 大手町角曳出し(戻山)
23:00
 印鑰神社前着

「でか山」の運行ルートは?

でか山は、各町で組み立てられ、祭事当日に大地主神社で神事をするために大地主神社へ向かいます。

神事が終わると各町で帰っていきます。

あの大きなでか山が、町を越えて動くのです!

ちなみに大地主神社から一番遠い町は魚町です。

各町のでか山の運行ルート・時間について、2022年は縮小して行われます。

★2022年・令和4年運行ルート

(七尾市・青柏祭・でか山保存会によるリーフレットより)

また2023年以降は未定ですので、その頃の新聞や、

青柏祭でか山保存会 様のホームページ等を確認していただければと思います。

基本的には、

各町から曳きだされたでか山は、大地主神社で神事を行うために向い、

神事の後には七尾市街中心部で三台勢ぞろいの見せ場が設けられています。

そして各町に戻っていく、というものです。

「でか山」基礎知識 ●●山とは?

でか山には、「うら山」「よい山」「朝山」「むしろ山」など、違うでか山なのか?というほど「●●山」と呼ばれるものがあります。

一つ一つ解説していきましょう。

●むしろ山(筵山)

でか山は、青柏祭が近づくと各町ででか山が作られ始めます。

作っている工程は隠されることなく、誰でも見ることができます。

まず、骨組みがなされ、その骨組みにむしろを張った状態で、試運転がされます。

試運転することにより綱のゆるみがないか、歪みはないかなどの具合を見、綱の締め直しが行われます。

ちなみに綱は、基本的には藤ツルを編んだものが使われます。乾燥したツルではなく、その時に採れたものだそうですよ!

しかし昨今は採取が難しいと聞きました。現在は幾種類かの綱が使われるそうです。

でか山はとても大きいのですが、動いている姿をみるとしなやかで弾力性のある動きです。

そんな動きをチェックする、とても大事な「むしろ山」です。

・5月1日・・・鍛冶町・府中町
・5月2日・・・魚町

●よい山(宵山)

宵山は、字のとおり、夜のでか山です。

どのデカ山よりも一番早くに動き出す鍛冶町のデカ山のことを言います。

5月3日の午後9時、鍛冶町の三叉路にて大地主神社による神事が行われ、そこから大地主神社まで曳きます。

・5月3日午後9時・・・鍛冶町

※通常ですと一般観光客も自由に参加できるのですが、新型感染症流行の影響で2022年は規模が縮小され、事前に選ばれた方のみが曳くということになりました。

●あさ山(朝山)

こちらも、字のとおり、朝のでか山です。

朝、と言っても実は日付が変わってすぐの時間です。

こちらは府中町のでか山です。

府中町のでか山は4日午前0時に府中町の神社である印鑰(いんにゃく)神社で神事が行われその後午前1時過ぎに大地主神社へ向けて曳きだされます。

真夜中の空に響く木遣り歌、動き出すでか山。その興奮は言葉にできません!

夜中にでか山を曳くために大勢の方が集まります。

そして、午前7時頃に大地主神社に到着します。

・5月4日午前0時・・・府中町

※通常ですと一般観光客も自由に参加できるのですが、新型感染症流行の影響で2022年は規模が縮小され、事前に選ばれた方のみが曳くということになりました。

●ほん山(本山)

ほんやま、と呼びます。

でか山で一番遠い町の「魚町」のでか山が大地主神社にむかって曳きだされるのを「本山」といいます。

5月4日の朝から曳きだされ、正午には大地主神社へ到着します。短い時間で長い距離を曳くのでその気迫と勢いはものすごいのです!

・5月4日午前8時・・・魚町

※通常ですと一般観光客も自由に参加できるのですが、新型感染症流行の影響で2022年は規模が縮小され、事前に選ばれた方のみが曳くということになりました。

●もどり山(戻り山)

大地主神社で本祭である神事を行った後、三台のでか山は七尾市街中心部に集合するために魚町・府中町から順に曳きだされていきます。

・5月4日本祭神事の後・・・魚町・府中町

●おくり山(送り山)

大地主神社で本祭である神事を行った後、三台のでか山は七尾市街中心部に集合するために魚町・府中町から順に曳きだされていきます。

鍛冶町のでか山は最後に曳きだされていくため魚町・府中町を見送る形になるため、「送り山」と呼ばれます。

厳密にいえば、魚町のでか山を見送ってから府中町のでか山が曳きだされるので、府中町のでか山も「送り山」といいます。

・5月4日本祭神事の後・・・府中町・鍛冶町

●うら山(裏山)

5月4日に3台揃い、大地主神社で行われる神事のあと、5日は「裏山」となります。

・5月5日

各町のでか山を連続してみる!?5月3日夜から4日朝

でか山ファンは、5月3日午後9時の「宵山」の後、

そのまま府中町の印鑰(いんにゃく)神社へ向かい、5月4日午前0時の「朝山」に参加します。

朝山は午前7時頃に大地主神社に到着し、次は8時から曳きだされる魚町の「本山」を見に行く・・・

と夜通しのハシゴをする熱烈なファンもいます。

地元の方や、地元出身者が多いようですね。

でか山の組み立て風景

4月頃になると、鍛冶町、府中町、魚町のそれぞれ決まった場所ででか山の組み立てが始まります。

鍛冶町でか山・・・大地主神社(七尾市山王町1-13)

府中町でか山・・・印鑰(いんにゃく)神社(七尾市府中町223)

魚町でか山・・・御祓地区コミュニティセンター(七尾市一本杉町124番地)

4月にこの場所を訪れると、組み立て中のでか山の姿を見ることができますよ!

その造りは伝統ある方法をとっており、代々地域に受け継がれています。

↑こちらは4月9日、大地主神社で組み立てが始まった鍛冶町のでか山です。

↑4月10日、組み立て途中の府中町のでか山です!

人形見・人形宿

でか山は、大きいだけではなく、その上に飾られる舞台のストーリーや人形も必見です。

でか山の上に飾られている舞台は、芝居の場面にちなんでおり、でか山3台とも違う舞台です。

その舞台で飾られる人形は、「人形見(にんぎょうみ)」として、きめられた「人形宿」にてお披露目されます。

人形宿は各町で人形1体につき1軒選ばれ、5月2日朝頃から人形を飾るための舞台設定を行います。

家の中に庭を設えたり、花が活けられたりと工夫されて人形を惹きたてて飾ります。

5月2日夜には各町の人形宿にてお披露目となり、自由に見物することができます。

でか山に上がる前の人形を、間近で見ることができますよ。

一晩のお披露目ののち、人形はでか山という大舞台に上がります。

↑2022年鍛冶町の人形宿となった三村様宅の様子です。

たいていは人形見当日の朝から舞台セットするのですが、三村様は少し早めに準備を行っていましたので、特別に撮影させていただきました。

人形見のために様々な格式ある品が用意されています。すごいですね!

当日は幕が張られ、立派な人形が立ちますよ!

こちらはしきりにする竹柵。

竹を切ってきて、洗って磨いて「男結び」という結び方で組み立てたそうです。

人形見について、2022年のレポートをしました。

↓↓↓

地元民に聞く!でか山の見どころ

さて、でか山が行われる七尾市。

でか山のある町は「山町(やまちょう)」と呼ばれています。

その山町に住む地元民のでか山愛は老若男女問わず、とても深いものです。

山町で生まれ育った人々がオススメする見どころと言えば!

↑★府中町の山が印鑰(いんにゃく)神社に戻るところ★
境内に入って、ギリギリまで引っ張ります^ ^

↑★辻回し(90度の方向転換)★
若い衆が大梃子に乗って山を浮かせます。
見物人がよく見るところです♪

↑他にも、デカ山を動かす人たちの動きは必見です!

↑★狭い路地ギリギリに、大地主神社に向かっているところ★

このスリルはたまりません。

↑★朝7時くらいに大地主神社に到着して、七尾まだら踊ります。

七尾まだらとは、七尾市を中心に遺存する祝儀歌です。

↑★でか山が通るルートに赤いランプ★

この赤いランプが灯ると、「山やな(^^♪」と子どもの頃からワクワクしていました
でか山の通るルートには赤いランプが灯されます。電信柱に灯ります^ ^
2022年は灯さないそうですよ。

 

★やっぱり朝山★
真っ暗な深夜に何百人って人が集まって、山が一気に動くのは、毎年ワクワクしていました。

油の匂いも、地面に残る油の染みも……血が騒ぎます。

↑★むしろ山★

1日に試運転として、大手町まで動きます。
人形は2日に人形見があるから、むしろ山が終わってから乗せます。

↑★本祭★

4日に三町のデカ山が山王神社に納められ、正午に行われる神事です。
この神事が本来の青柏祭です。
五穀豊穣を願う神事です。

昨年、デカ山の奉納と運行はありませんでしたが、神事は行われ巫女舞の奉納が執り行われました。

↑★木遣り唄★

でか山には欠かせない、木遣り衆による伸びある声!

一度聞くと耳に残ります。

木遣りの唄がないと、でか山は曳きだされません。

長年受け継がれている木遣り唄。

小さい頃から受け継ぎはじめ、子供でも立派にうたいあげることができます。

↑★安全係の5人衆

こちらは2019年の魚町のでか山の安全係5人衆です。

なんといっても魅力はでか山のために動く男性のこの服装!

青柏祭という祭事の正装とも言えますね♪

2022年は魚町の法被が一新されるそうですよ。とてもかっこいいのだと噂です(^^♪

でか山といえば!「長まし」

七尾銘菓・長まし(ながまし)は、ハレの日の祝い菓子で、縁起菓子です。

菓子名の語源は、「長く幸せ」という意味が込められているようです。

緑と紅に染め分けられた特徴ある形で、アンコの入ったやわらかい菓子です。

でか山を見たならば、縁起をかついでこのお菓子を是非手に取ってみて下さいね♪

ながしま、でもなく、

なまがし、でもありませんよ。言い間違えも多少聞く愛嬌ある「長まし」です。

能登最大となる青柏祭。

でか山その雄姿を是非とも実際に見ていただきたいと思います。

そして新型感染症流行が落ち着いた暁には、一般客みんなで共にでか山を曳けることを心より願っています。

 

青柏祭について詳しく知りたい方は、和倉温泉にあるお祭り会館で本場さながらの体験・学習するこができますよ。

お祭り会館での曳山体験の様子はこちらからもご覧いただけます。


スポンサーリンク
おすすめの記事