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日本ため池100選に能登で唯一選ばれている「漆沢の池」は生物多様性に優れた池【七尾市】
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のとルネアンバサダー、観光担当のっちです!

七尾市西三階(にしみかい)町に、とっても美しい池があるんですよ!

四季を通してご案内します。

「ため池」とは?

まず、「ため池」って何でしょう?

農林水産省の説明によりますと、

ため池とは、降水量が少なく、大きな河川に恵まれない地域などで、農業用水を確保するために水を貯え、取水ができるよう人工的に造成された池のこと

ということです。

日本ため池100選に選ばれている「漆沢の池」

全国に21万か所あるといわれているため池。

その中でも、「生活への役割」と「保全の必要性」を国民に理解してもらうために国に選定された100か所のため池があります。

・農業の礎
・歴史・文化・伝統
・景観
・生物多様性
・地域とのかかわり

この5つのいずれかが優れていることが選定基準となっています。

七尾市にある美しいため池「漆沢の池」

その、ため池100選のひとつに選ばれているのが、七尾市西三階町(にしみかいまち)にある「漆沢の池」(うるしざわのいけ)です。

日本ため池100選 石川県では2か所

石川県では、加賀市の鴨池と、こちら漆沢の池の2か所が選ばれています。

加賀市の鴨池は、ラムサール条約に登録されている有名な池です。

その池に並ぶ「漆沢の池」の良さとはどういったものでしょうか。

手堀りのため池である「漆沢の池」

今から約300年前の江戸時代。

文献の和歴では享保10年となっています。

当時、年貢を増やされた頃。水田のために新たな水源を確保する必要に迫られた北村平内安仲と地元農民が、3年9ケ月の年月をかけて築きました。

“当時では高度な技術であった「はがね土」(良質粘土を止水壁として基礎堰堤作成する)と呼ばれる工法”であったと文献には記されています。

この池の恩恵は素晴らしく、ため池造成に力を注いだ北村平内安仲はとても感謝されたそうです。

文献によっては「しぶ沢の池」と呼ばれることもあります。

漆沢の池の歴史「能登のお池づくり」

この漆沢の池の歴史について書かれた本があります。

1973年に刊行された「能登のお池づくり」かつおきんや著。

かつおきんや(勝尾金弥)さんは、数々の児童文学賞を受賞されている日本の児童文学者です。

金沢や七尾に在住したこともあって、石川県由来の児童文学書を多数出版されています。

現在は絶版となっていますが、図書館で借りることができますよ。

七尾市立図書館では郷土史のコーナーにありました。

江戸時代、手彫りで造成された漆沢の池。

当時の暮らしやため池を作ることに至るまでの葛藤や経緯が物語として書かれています。

小学生でもわかりやすい内容となっており、昔の農業や地域のことを知るにはオススメの1冊です。

漆沢の池で見つかっている昆虫

漆沢の池では様々な生物が住んでおり、希少な生物も見つかっています。

2020年11月に、石川県希少野生動植物保全推進員さんと、地域の子供たちによる池の探索が行われ、生物を採取し調査がされました。

いろいろな種のトンボ、水生コウチュウ、アメリカザリガニなどの節足動物、ニホンアマガエルなどが見つかっています。

この日見つかった希少種は、ヒメマルミズムシ、ルイスツブゲンゴロウです。

ヒメマルミズムシは、マルミズムシのとっても小さい種のものです。

ルイスツブゲンゴロウは、背中の模様がかわっている、美しい種です。

安全対策と見守りの中、子供たちも興味津々で生物の観察をしている様子です。

絶景!「漆沢の池」の四季

この漆沢の池では四季折々に綺麗な風景を見せてくれます。

こちらはこの池のある「高階地区」にお住いのt様からお写真をいただいたものです。

t様はこの「高階地区」をこよなく愛する地元の民で、快く写真を提供して下さいました。

それぞれの季節の「漆沢の池」を撮っていらっしゃいます。

桜の花びらが、水面に奇跡のような模様を描いています!

冬景色も美しいですね。

空気が凛としているのが写真からでも伝わります。

まるで水鏡です。

明鏡止水という言葉のとおり、澄み切った気持ちになります。

どの季節、どの時間も美しい「漆沢の池」です。

日本ため池100選に選定されるための基準は、

・農業の礎
・歴史・文化・伝統
・景観
・生物多様性
・地域とのかかわり

となっています。

漆沢の池はどの選定基準も満たしているのではないでしょうか?

小惑星探査機「はやぶさ」と「漆沢の池」の意外な関係

突然、意外な言葉が出てきたと思われたことと思います。

この美しい「漆沢の池」は2010年 (平成22年) 3月25日 、 農林水産省の日本ため池100選に選ばれました。

あまり知られていないこの漆沢の池が能登で唯一選ばれることになったのは、

ある方が国に推薦したからです。

その方はこの七尾市西三階町出身で、JAXA関係に所属しています。

なんと、かの有名な小惑星探査l機「はやぶさ」の命名に携わったというすごい方です!

その方のはたらきかけで、この絶景、漆沢の池が日本ため池100選のひとつとなったのです。

漆沢の池の近くにある藤原比古神社。

漆沢の池の、この地への恩恵をしるした「治水功績碑」が建立されています。

その方は、この藤原比古神社に毎年初詣に訪れているそうですよ。

素晴らしい方が、この高階地区出身なのですね!

漆沢の池で舞う獅子舞

この池がある「高階地区」では秋季大祭があります。
毎年恒例の獅子舞は、漆沢の池で舞っています。
地域との関りが深い漆沢の池です。

漆沢の池への行き方

これだけ素晴らしいため池ですが、道案内看板はとくになく、

林の中をすすんで行くのみとなります。

知っている人でなければ行くことはできないかもしれません。

林を抜けると、急に開けたところに出ます。

そこに突然美しい池があらわれます。

初めて訪れた時はあまりの絶景に一瞬言葉を失いました。

このような素晴らしいため池が、能登にはあります。

機会がありましたら是非見に来ていただきたいと思いますが、

まずは記事にてどうぞお楽しみくださいませ♪

【漆沢の池 詳細】

七尾市西三階町


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