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明治創業、レトロな玩具も扱う卸問屋「伊藤商事」【七尾市】
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のとルネアンバサダー、観光担当のっちです!

レトロな商品があふれる昔ながらのお店を紹介します。

懐かしい気持ちになるような商品をたくさん撮ってきましたので、是非ご覧くださいね。

伊藤商事さんの店舗は、七尾駅から徒歩10~15分程度の町にあります。

目の前は、国登録有形文化財の建物と蔵を持つ小山屋醤油店です。
この通りは古風な昔ながらの町家が所々にある、そんな情緒あふれた街並みです。

昔ながらではありますが、一見して普通のビルに見える伊藤商事さん。

卸問屋さんなので、中では小売りもしているとは気が付かない方も多いでしょう。

年季の入った引き戸です。アンティーク好きの方は、これだけでも楽しくなるのだとか。

まず目に入ったこの看板!「牛乳石鹸」は100年以上の歴史をもつ古いブランドです。自体からしてとてもレトロな雰囲気があります。

伊藤商事さんは卸問屋ですが、今は小売もされており、どなたでも寄ることのできる庶民的なお店です。

所狭しと日用品が並んでいます。この中から探し当てるのも、楽しそうです。

日用品の中に、こういった櫛もありました。

昔のお母さんやおばあちゃん、よく髪につけていませんでしたか?

“つげ”の櫛もありました!つげの櫛は、使えば使うほど髪にツヤが出、櫛自体の色も飴色に変化していくのだとか。

長くて綺麗な黒髪の女性が、こういったつげ櫛で梳いている姿を見たことがあります。

明治時代、露天商から始まった伊藤商事

伊藤商事さんは、とても古い歴史があります。

お店の由来、玩具の由来などたくさんのことを話してくださいました。
伊藤商事さんは、もともとは、店舗を持たず、空の下で商売をする露天商でした。

江戸の終わりから明治の初めに、神主さんに付いてここ七尾に移ってきたのだそうです。

その時代は、道路も整備されておらず、栄えたのは海上交通です。
当時、七尾には北前船が出入りしていました。
北前船とは、通商貨物船で、江戸時代から明治時代にかけて活躍しました。
西廻り航路(大阪〜瀬戸内海〜日本海〜北海道)で廻っており、

物品のやり取りだけではなく、各地各地の文化交流も担っていました。

当時の伊藤商事さんは、リヤカーで七尾港へ出向き、到着した船から商品を受け取っていたそうです。
そしてお店までの帰りの道中で次々と商品が売れ、帰り着く頃には全て商品が売れて無くなったのだそうです。
昔はそれだけ物のない時代だったと、現在の社長のお母様がよく話して聞かせてくれたとのことです。
伊藤商事さんは、年代を超えて現在も物販を生業にしています。

商品についてもお話ししてくださいました。

レトロな玩具“かざぐるま”

写真の風車(かざぐるま)について。
石川県七尾市の小学校では、小学校に上がる前の年長児が、入学する小学校の運動会で行われると言う「風車取り」という風習に使われます。
その風車は、去年までは、伊藤商事さんから各学校へ納められていました。
今年は新型感染症の影響により、運動会自体が自粛し、風車の出番がなくなりました。

この風車は、組み立てができるという事で、材料を一式出して貰いました。
本当に懐かしい風車の姿ですね!
年を重ねても昔昔の懐かしい子供心がよみがえり、つい微笑んでしまいました。
この「風車取り」の風習はずっと残していって欲しいですね。

風車はこういったパーツで作ることができるんですよ。

もちろん、販売もされていますので、興味がある方は是非作ってみてくださいね。

横笛は、七尾市でも有名な奉燈祭やキリコ祭りで使われる時の笛です。
写真にはありませんが、お祭り関連品として、提灯やお飾りなども置いてありますよ。

明治時代に流行った切組灯篭

江戸時代の終わりから明治にかけて「歌舞伎」は最大の娯楽だったそうです。

この組み立てられた紙製品は、歌舞伎で演じられた様子を表現しています。
「切組灯籠」と言われる江戸時代から明治期にかけて流行った「組上げ絵」とも呼ばれる庶民の玩具絵遊びです。

ちなみに関西では「立版古」(たてばんこ)と呼ばれるものです。

現代で言うと、ペーパークラフトですね。
1〜5枚ほどの錦絵版画を切り抜き、立体的な舞台を組上げるものです。
題材としては、歌舞伎の名場面や歴史物語、風景、風物などが用いられました。
出来上がった作品は、夕涼みの軒先の床机などに飾り、ライトアップして出来栄えを競い合う夏の風物詩となっていたそうです。
切組灯籠は江戸の呼び方で、上方のほうでは「立版古(たてばんこ)」とも呼ばれるのだそうです。
切組灯籠は孟蘭盆会の供養の灯籠が起源で、それが玩具化したそうです。

組上げ絵なのに、灯篭?

組上げ絵なのに“灯籠”と付くのは不思議ですね。
これにはもうひとつ深い意味があります。切組灯籠は組上げただけでは完成でなく、それを歌舞伎舞台を模した箱に入れる事でより立体感が強調されます。
また電球で照らすことにより、光と影が生まれ、より臨場感のある舞台となります。
つまり、光で照らすことにより完成形となります。

石川県では、金沢のお盆やお墓参りのキリコ灯籠、
奥能登でのキリコ祭りの奉燈、
でか山などの山車の歌舞伎舞台、
小松の子供歌舞伎など、これらの歌舞伎文化、灯籠文化の伝統が各地に脈々と息づいています。
これもやはり、海上交通北前船があったお陰で、都からの文化が伝わったといえますね。

ちなみにこの絵は、かの有名な、壇ノ浦の戦い(源平合戦)の様子を実際歌舞伎にしたものです。

この歌舞伎を実際に見ながら、絵師がスケッチしたものです。
当時はカメラがないのでスケッチしたものをお土産として売っていたそうです。
左の武士は、源義経が描かれたものですよ。

明治の復刻版組上げ絵が販売されています!

今回ご紹介した「組上げ絵」は、
-東京浅草 牧金版 明治二十五年四月五日印刷 復刻版-
として伊藤商事に置かれています。
実際販売されてるので、作ることもできます。
凄くレトロですね。
江戸の知恵、明治の文化、この時代物の歌舞伎を組上げ絵の世界で味わってみてはいかがでしょうか。
きっと素敵な物が出来上がると思いますよ。

七尾の有名玩具店「オモチャのとらや」

明治時代から子供の玩具を扱っていた伊藤商事さん。

七尾市では、七尾中心街にあった「オモチャのとらや」という、大抵の大人は知っている有名な玩具屋さんがありました。

惜しまれながら2020年春に閉店し、現在はネット販売のみ行われています。

「オモチャのとらや」さんは、伊藤商事さんがされていたお店でした。

たくさんの子供に夢と楽しさを与えてくれた、人気のお店でした。

伊藤商事さんの現在のお店では、一部玩具も扱っています。

夏祭りなどで売っている、ふ〜っと吹いたら先が伸び、音のでる玩具や、
くじ引きの景品、木ごま、その他にも所狭しと子供や大人までもがワクワクする昔ながらの玩具が今でも人気があります。

日用品では、手芸のレース糸や鍵棒もありました。並んでいるだけでかわいいレトロな商品たちです。

プラモデルもありました。当時の流行りの車なのでしょうね。

時代を受け継ぎ、また元祖商売人の思いがこもった沢山の商品が揃った伊藤商事さん。
ぶらっと足を運んでみてはいかがでしょうか。


社長がいらっしゃる時は、お祭りの話や歌舞伎の話、私たちの知らない豊かなお話を沢山聞けると思います。
人情溢れる社長さんと、優しい奥様が迎えてくれますよ。

【伊藤商事 株式会社 店舗詳細】

住所 : 〒926-0044
石川県七尾市相生町39

電話 : 0767-53-0507
FAX : 0767-58-5045

営業時間 : 9:00〜17:00

定休日 : 第3土曜.日曜祝日

駐車場 : なし

お近くの市営駐車場(お店より徒歩10~15分)をご利用下さい。

 


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