2000年前にタイムスリップ!「吉崎・次場弥生公園」【羽咋市】

のとルネアンバサダー、観光担当のっちです!
吉崎・次場弥生公園(よっさき・すばやよいこうえん)は、北陸最古の弥生村である吉崎・次場遺跡を保存し、当時の様子を再現した野外博物館です。

目で見る弥生時代。

園内に足を踏み入れると、社会の教科書で誰もが目にしたであろう建物がどーんと建っていて驚きました。実物はかなりの迫力です!

建物は「高床倉庫」、「低地の住まい」、「大型の建物」の3棟です。
高床倉庫には彼の有名なねずみ返しが設置してあったり、低地の住まいと大型の建物の周りには水はけを良くするための溝が掘ってあったりと、細かいところまでこだわって再現されていることが分かります。

弥生人のお宅訪問ができます。

なんと「低地の住まい」と「大型の建物」は中に入ることができるんです。
今回は「大型の建物」にお邪魔します。
説明プレートによると、この建物は集会場のような使われ方をしていたようです。
外から見ると中は真っ暗で何も見えません。
入り口が低いので腰をかがめて……。

思ったより中は広い!
中から見ると建物がどんな風に作られているのかよく分かります。縦材と横材を組み、縄で結んで屋根を作っているんですね。それを支える柱や梁も太くて迫力があります。


真ん中の焚き火スペースで火を囲んでどんな事を話し合ったんだろう。
屋根の上に煙抜きがあって光は入ってくるけどやっぱり薄暗いし、何だか湿気が多いような…。ここで生活するのは大変そうだな。
などと、しばし当時の生活に思いを馳せました。

弥生時代をもっと詳しく知ろう。

村の境界線や水路として利用された「大溝」の遺構が保存されています。
深さは約1m。村の周囲をぐるりと巡っていたそうです。現在のような重機を持たない弥生人がこの大溝を掘るだなんて、途方も無いことです。

こちらは2000年前の環境を復元したジオラマ模型。
現在と比べると邑知潟が広範囲に広がっていることが分かります。弥生人は邑知潟の恩恵を受けて稲作を営んでいたのですね。

また、園内には至るところに説明プレートが設置されており、当時の様子や発掘調査での成果を詳しく知ることができます。

怪しげな洞窟を発見!

最後に、駐車場付近で見つけた洞窟に行ってみます。
こちらはタイムトンネルと呼ばれる展示室です。
イラスト付きのパネルで弥生文化の成り立ちを学べます。
さらに、弥生人と背比べができるコーナもあります。
男性162.8センチ、女性150.2センチだそうで、現代の日本人に比べるとずいぶん背が低いのですね。


教科書を読んで知った気になっていたけれど、百聞は一見にしかずですね。
歴史は苦手…という方も、是非一度運んでみてください。

[施設]吉崎・次場弥生公園(よっさき・すばやよいこうえん)
[住所]〒925-0021 石川県羽咋市吉崎町ウ19番地1
[電話番号]0767-22-111
[利用時間]9:00~17:00(タイムトンネルと復元建物)
[定休日]冬期間(12月1日~3月末日)はタイムトンネルと復元建物を閉鎖
[駐車場]有り
[入場料]無料(園内の散策は自由)
[車でお越しの方へ]
のと里山海道「千里浜」ICから約4.5km(7分)
[電車でお越しの方へ]
JR七尾線「羽咋駅」で下車。徒歩20分。

 


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