
のとルネアンバサダー、イベント担当るっちです!
2020年4月19日日曜日。七尾市の象徴ともいえる「城山」にて開山式がありました。
七尾城のあった山、通称「城山(じょうやま)」
七尾市の「七尾」の名称の由来は、七尾城のあった山(通称・城山)の7つの尾根(菊尾、亀尾、
七尾城のあった城山。七尾城は普通のお城ではなく、山城です。とても壮大です。地形をいかした屋敷がたくさんあり、その遺跡がたくさん存在しています。
貴重な遺跡であり、国の史跡にも指定されているほどです。
この日は七尾城山本丸跡にて、「開山式」が行われるため、麓から山道を歩いて登りました。
出発は、城山の麓にある「懐古館」と「七尾城史資料館」横の道からです。
案内看板もあります。毎年この時期に行われる城山トレッキングには100名以上の参加があるそうです。
今年は新型感染症の影響で中止となっています。
今回は開山式に参列するため、関係者のみで城山へ向かうこととしました。
民家の横から入っていくような道となっています。
平坦な道であれば、開山式の行われる七尾城本丸跡までの2.2kmはたやすい距離といえます。しかし、山道はたやすくありません。覚悟して進みます。
七尾城旧大手道を横切るように、能越道が架かっています。貴重な遺跡があるため、橋桁はこの地を避けて計算し建設されたそうです。
この時期は枯葉もふかふかしていて歩きやすかったと思います。しかし、勾配は次第にきつくなっていきます。
周りを見ながらゆっくり30~40分かけて七尾城本丸跡近くまでいくと、景色が開けており、七尾湾が見えます。
新型感染症が流行し、様々なことが自粛となり、気分が沈みがちでしたが、変わらぬ大自然の美しさに触れ明るい未来をイメージする力が沸いてきました。
七尾城本丸に到着すると、見事な石垣が!
多くの段がある石垣に迫力があり、圧倒されます!
2020年4月19日七尾城山開山式
七尾城本丸跡からの景色です。天気がよく、絶景です。
七尾市街、七尾湾、能登島、その向こうには遥か輪島まで見ることができます。
山桜も散り際で見事な時節でした。
七尾城本丸跡にあるお社で、神主さんが詞を捧げ、玉串を奉奠させていただきました。
点在する郭(くるわ)を辿りながら、歩みを進めます。
郭とは、屋敷や番所があったとされる平坦な地のことだそうです。
城山に慣れている方は、この景色に道を見い出します。
途中、地の利を活かした堀切(ほりきり)を見ることができました。外敵の侵入防止や遅延のために造成された塀のようなものです。七尾城の周りをここから見張りをしていたのではと思われます。
山中、所々に遺跡があり、当時の石垣も山間に垣間見ることができます。
木々にはこんなに太い藤のツルがありました。山中でも陽射しはありました。道は、明らかに猪の通った道でした。
足元、頭上に気を付けながら恐る恐る進む箇所もありました。私でも道とわかるものが見えたときは安心しました!
山の道に慣れた方は、この山の斜面でも「踵で踏みしめるように!」と駆けていきます。
こういった山中を歩けるのは3,4月が適しているそうです。熊も、蛇も、虫もいません。もう少し温かくなると冬眠から目覚め、草も生い茂り、山中を進むことは困難になるそうです。
城山展望台到着
頂上の展望台からは、なんと白馬岳が見えました。
輝く白い山々が見えるのがわかりますか?この展望台に登らないと見えないそうです。今日はお天気も良く、幸運でした。
石川県の特徴的な地形を一望できます。
無料の望遠鏡からは輪島にある能登空港の滑走路を見ることができました!
帰りも、歩いて下山します。
途中、様々な可愛らしい山野草を楽しむことができます。山野草の名まえがわかるとトレッキングは何倍も楽しいものになると思います。
かなり麓に近づいたところに、神社跡がありました。階段を登ったところの奥の宮は残されたままです。
本社は山の麓
七尾の名称の由来、七つの尾根のひとつが「竹尾」といい、尾根ひとつひとつにお社があると言われています。
こちらは「竹」の八幡神社。
ちなみに開山式が行われた本丸跡のお社は「松尾」のお社といわれているそうです。
七尾城山インター入り口の、コンビニ横の道にでました。
そこから城山を見上げると、ものすごい距離を歩いたことがわかります。
七尾城山は、山好きに、自然好きに、山草好きに、城好きに、考古学好きに、とにかく話題の宝山で、おすすめします。
運動不足になりがちな今、散歩は推奨されていますが、ソーシャルディスタンスが保てて、屋外で歩くことができ、身体と心のリフレッシュができました。
七尾の巨大山城に思い巡らせながら、来年はこの素晴らしい景色をみなさんと共有できるようにと切に願いました。
【七尾城山 開山式】
2020年4月19日 七尾城本丸跡にて