のとルネアンバサダー、観光担当のっちです!
能登半島はぐるりと海に囲まれており、有名な灯台が多いように思います。
なかでもこちらは日本最古の木造灯台として有名です。
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旧・福浦灯台の現在
まず、名称が「旧福浦灯台」。きゅう ふくらとうだい と読みます。
ふくうら ではなく、ふくら、です。
石川県民でも間違えて読むことの多い名称です。
灯台横にある名標はローマ字で「FUKUURA」とあり、ふくうら?と迷うのですが、
他の看板のローマ字明記は{FUKURA」となっていますし、石川県のサイトでも「ふくらとうだい」とされていました。
そして、名称の前に「旧」とつきます。
現在は使用されておらず、「日本最古の木造灯台」として観光スポットとされています。
現在は別の場所に「福浦灯台」があり、役目をはたしています。
旧福浦灯台の起源
羽咋郡志賀町福浦港にある旧福浦灯台。ここは能登半島の西側にある海岸で、深い入り江があります。
昔から港の機能があり、福浦港と呼ばれるここは江戸時代の北前船の公式寄港地とされていました。
旧福浦灯台の起源は安土桃山時代の頃、16087年に地元住民であった日野資信(すけのぶ)がこの地でかがり火をたいたことがはじまりでした。
暗闇の海の上、舟を導くためのかがり火です。
このことがここ福浦港に灯台がつくられることになった起源だそうです。
現在こちらにある旧福浦灯台は、1876年(明治9年)に日野吉三郎が建造しました。
かつて日本では和式の灯台として「灯明堂」という建築がありました。
その建築物の面影を感じます。
こちらは日本最古の木造灯台となります。
ちなみに、灯台に関しての他の「日本一」についてはこちらです。
・最初の洋式灯台 神奈川県 観音埼灯台(かんのんさき)明治2年
・最古の石造灯台 和歌山県 樫野埼灯台(かしのさき) 明治3年
・最古の煉瓦造灯台 三重県 菅島灯台(すがしま) 明治6年
・最古のコンクリート造灯台宮崎県 鞍埼灯台(くらさき) 明治17年
・最古の鉄造灯台 新潟県佐渡島 姫埼灯台(ひめさき) 明治28年
その後、1952年(昭和27年)に新灯台が設置されるまでの76年間、日本海の舟を導いてきたそうです。
夏季・冬季にはライトアップ
木造で白く、綺麗な灯台ですのでとても目立ちます。
ライトアップされるとし白色に綺麗に反射してさらに美しいことと思います。
旧福浦灯台からの景色
旧福浦灯台からは美しい日本海の景色を望むことができます。
この日は曇りと晴れを繰り返し、海は穏やかでした。
車では行けません
旧福浦灯台へ行くために、福浦港に車を置いて、町の細い道をすすんで向かいました。
「車では行けません」の表記があります。
福浦の町は、急斜面にあり、坂道が多い町でした。
町の様子はとても情緒があり、気分が穏やかになる散歩にピッタリの道です。
坂道を登っていくと、見える景色も変わってきます。
道すがらに、旧福浦灯台の姿をモチーフにした「西能登あかり」さんの看板が道案内してくれますよ。
途中、金毘羅神社があり、その横の細い道をすすみます。
この案内板を目印にすすんでくださいね。ちょっと見落としやすい細道です。
さらに道は続きますが、所々にちゃんと案内看板がありますので迷うことなく進んでいくことができますよ。
遠くに、見えました!旧福浦灯台です。
福浦港から旧福浦灯台まで徒歩約10分
車を停めた福浦港から坂道を登って、町中の細い道を通って歩くこと約10分。
旧福浦灯台に到着です!
せっかく辿り着いたので、間近でじっくりと見学してみました。
中は三層構造になっていると説明にありました。
明治時代を感じさせるデザインです。
旧福浦灯台観光駐車場から徒歩約5分
こちらには正式な駐車場があり、そちらからは徒歩5分で行けるそうです。
映画「リトル・マエストラ」のロケ地
2012年、映画「リトル・マエストラ」のロケ地にもなりました。
こちらの映画は今や有名女優となった有村架純さん主演の映画です。
この映画の直後、有村架純さんはNHKの朝ドラ「あまちゃん」に出演し大きな話題となり、こちらの地元でも沸き立ったそうです。
旧福浦灯台 詳細
石川県羽咋郡志賀町福浦港