会席料理で楽しむ能登の食材による和食と地酒「割烹夥汲(くわぐみ)」【輪島市】

のとルネアンバサダー、グルメ担当とっちです。

大阪で14年間、割烹のお店をしていた「夥汲」が縁あって能登に移住し、2022年春に輪島市で開店しました。

日本酒の取り揃え、丁寧なお料理と美味しさは格別で、訪れた人はお料理とその過ごす時間に必ず満足されると思います!

※震災後、しばらくの間休業されるとのことです。

「夥汲」の読み方は?くわぐみ

割烹 夥汲。すぐに読める方は少ないかと思います。

「夥(おびただ)しく酒を酌み(汲み)交わす」という意味から「夥汲」です。

読み方は「くわぐみ」です。

意味がわかると忘れられない名前ですね。

名前からして、お酒がぐいぐいのめそうな割烹料亭のイメージです。

大阪から能登に移住し開店

「割烹夥汲」の店主、井上さんは大阪で14年もの間、お店を構えていました。大阪でも店名は「夥汲」です。

縁があり、2020年春から能登・輪島市に移住。

そして2022年春、輪島市内にて「割烹夥汲」を開店されました。

「夥汲」第二章のはじまりです。

輪島漆芸美術館すぐそばの「夥汲」

「夥汲」は、輪島市街地からすこし離れますが、車通りの多い道沿いにあり、

輪島漆芸美術館のすぐそばです。

車で行きやすく、わかりやすい場所にあります。

大きな提灯と鮮やかな藍の暖簾が目印ですよ。

中は美しい居住まいの様子。女将さんが出迎えてくださいました。

すべて和室ですが、こういった腰かけるタイプの席が用意されていました。

小部屋がいくつかあり、少人数での会食にピッタリです。

お部屋のお床に、季節の花が活けられていましたよ。

こちらはカウンター席です。店主がお料理をしている様を目の前で見ることができます。

そして、店主とお話しが弾みそうな空間ですね。

夥汲 メニュー(2023年4月より)

 

●昼の御料理(11時半~13時半ラストオーダー)

・日替わり御膳 1800円

・お昼の会 4000円

●夜の御料理(18時~21時ラストオーダー)

・会席 6000円

・会席 9000円

・会席 12000円

・単品料理もあります。(写真の価格は2022年6月現在)

お造り、焼き物、煮物など、単品料理の種類はかなり多かったです。

そして、なんといっても夥汲は日本酒のメニューの取り揃えがとても多かったです!

夥汲 厳選された日本酒メニュー

「夥汲」の名前の通り「おびただしく、酒をくみかわす」ための、厳選された日本酒が用意されています。

店主の井上さんは、「能登は食材の宝庫であり、海の幸山の幸ととても豊か。能登杜氏の里であり輪島市内には四つの蔵があります。奥能登にも蔵が多数あり、この日の為に顔つなぎしてきました。」とお話しされています。

開店までの間、あらゆる酒造元に足を運んだそうです。

日本酒の豊富な知識、取り揃えには誰もが満足するのではないでしょうか。

井上さんのオススメの日本酒は、その日のお料理と合わせてお聞きになってみて下さいね。

夥汲 お昼の会席(2022年初夏)

「夥汲」でお昼の御料理 お昼の会席 

をいただいてきました。

まずは、こうしたお品書きがあります。

いまから出されるお料理を想像して楽しみが倍増します。

↑ 先付 輪島河豚 羽二重蒸し

中にはこんなに大きなフグが!さすが輪島河豚。プリプリの食感で、食べ応えのある蒸し物です。

↑ 椀物 鯛 潮椀

御汁をすするだけでも美味しい!お出汁のきいた椀物です。

↑ 向付 がんど 石鯛 かいわり

出ました、お刺身です!能登の旬のお魚ですよ。

見るからに新鮮。

がんど、というのはブリの子供です。ブリの子供といえど脂が程よくのった美味しいお魚です。

かいわり、というのは能登でもあまり聞かない名前の魚です。アジ科のお魚だそうですよ。

↑ 煮物 はちめ煮付け

はちめ、とは全国名でいうとメバルというお魚です。

目が大きい見た目からか八目、と書く人もいます。身がほこほこしていて焼いても煮ても美味しい、能登では人気のお魚です。

その煮付けが煮崩れもせず煮汁をたくさん含んでじゅわっと美味しいのです!

↑ 焼物 鰆 塩焼 新玉ねぎ

私が今回の会席で一番感動したお料理です!

鰆(さわら)はわりと淡白なお魚だと思っていたのですが、こんなに味わいのある鰆ははじめてでした。

鰆の下にあるソースがなめらかで美味しい。

店主の井上さんは輪島に移住してきてから開店準備までの間、輪島市内のフランス料理店でお勤めでした。

日本料理だけでなくフランス料理を学ぶことで料理の幅が広がり良い糧になったと言っていらっしゃいました。

しっかりとした日本料理なのですが、常に向上しようとする心がお料理から感じられました!

↑ 揚物 能登豚 かつれつ

こちらは能登豚です。豚肉なのですが驚くほど柔らかいのです。

脂身ではなく、身がとろけそうな食感なのです。

ソースも美味しく、「ソースだけでもお酒が飲めそう」、と同席者は言っていました。

↑ 食事 金蔵米ご飯 留椀 香の物

最後は、ご飯とお味噌汁です。

ご飯の金蔵米というのは輪島市にある金蔵という地区で収穫したお米です。

三方が山に囲まれた盆地のような土地なのだそうです。良質なお米を求めて探し当てたのだそうです。

夥汲 お昼の会席(2023年冬)

能登の美味しいものは一年中ですが、とくに冬の味覚は別格ではないでしょうか。

その季節ごとのお料理を提供している夥汲さん。

季節をかえて、またお昼の会席を堪能してまいりましたよ。

本日のお昼の会席のお品書き。

↑↑先付 能登牡蠣 赤モク 白子

アカモクって知ってますか?とろとろの感触の海藻です。これが旬の能登牡蠣とこんなに合うなんて!!

↑↑椀物 野菜椀 鶏つくね 豆乳仕立て

こちら!!一見シチュー?と思いましたが、いえこれ豆乳です。お出汁もしっかりしており、舞茸はなんと炭火焼。

炭火の香りと豆乳のまろやかさが最高で、本日一番のお気に入りの椀となりました。

↑↑向付 皮はぎ、鰯

皮はぎのお刺身には、皮はぎの肝がつきます。

他県出身の方は驚いていましたが、能登では一般家庭でも普通に肝付です。

↑↑煮物 鱈と蓮根餅 白味噌仕立て

↑↑焼物 メジマグロさらだ仕立て 能登115クスクス 

↑↑揚物 かにくりーむころっけ

蟹の濃厚なお味がガッツリしました。

↑↑食事 鯖寿司

この、大きさ!!身の厚さ!!

今回も、おなかいっぱいになりました<m(__)m>

夥汲 日替わり御前

こちらは、夥汲さんの、お昼のメニュー、日替わり御膳です。

お値段もお手頃です。気軽に夥汲さんの美味しいお料理をいただけますよ。

お食事に、地酒

さて、地酒が自慢のお店でもありますので、同席者が日本酒をいただきましたよ。

お店のオススメのお酒を出していただきました。

この日は冷酒をお願いしたので、コップで一杯毎でてきました。

女将さん、または店主が注ぎに来てくださいます!

これは珠洲の蛸島町にある蔵元さんのなんですよ!

とお酒にまつわるエピソードや選んだ理由、お料理との相性などをお話してくださり、お酒が進みます。

お料理もさることながら、お話しも酒の肴ですね。

吟醸 宗玄

純米吟醸 白菊

純米酒 花垣

純米酒 にごり酒 白菊

純米吟醸 遊歩

純米酒 大慶

純米吟醸 一博

など、銘柄の記載がこれであっているのかはわかりませんが、次々とお酒が注がれ、

同席者はいろんな日本酒を楽しむことができてご満悦でした!

お料理も美味しいので日本酒がとても進むんだそうですよ。

「能登は土がいいから採れる作物も皆美味しい」

店主、井上さんは「能登は土がいいから採れる作物も皆美味しい」

とおっしゃいます。能登に住む人は当たり前すぎて気づかないことがたくさんあります。

しかし、能登を選んで移住してくる方からお料理を通して学ばせてもらいました。

お料理を見て、食べて、知って愉しみました。

そして上質な時間を過ごすことができました。

能登に訪れた際には是非、「割烹 夥汲」まで足を運んで、能登のお料理を楽しんで下さいね。

【割烹 夥汲(くわぐみ) 詳細】
・輪島市水守町堂端31-1
・0768-23-4809
・定休日 火曜日
・営業時間
昼 11時半~13時半ラストオーダー

夜 18時~21時ラストオーダー


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