前回のアンケートに回答して下さった方には、数日中にご連絡が行きますのでそのままお待ち下さい!
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被災地での経験を次に活かす
発災よりやがて半年が経とうとしています。全国からのたくさんのご支援を頂きながら、少しでも以前の生活を取り戻せるように皆様それぞれにご苦労されているかと思います。
復興に関しては、まだまだ先の見えない状況ではありますが、今後も、いつなんどき、どこで、何がおこるか全くわからないということも実感しています。
そこで、今回の能登半島地震での経験を今後の支援につなげるために、「マイノリティ支援」に関してアンケートを実施し、内容をまとめ、できるだけ多くの方にご覧頂き、必要性をご理解頂けるように情報発信したいと思います。
マイノリティ支援
のとルネでは、発災直後より、被災地での情報発信だけでなく、全国より支援物資を募り、被災者の皆様にお届けするという活動も行ってきました。そんな中で、初めて「マイノリティ支援」という言葉に出会いました。マイノリティとは、少数者、少数派という意味ですが、災害時においては、通常の支援物資だけではサポート仕切れない、特別な配慮の必要な被災者の方々向けの支援のことを「マイノリティ支援」というそうです。このような災害時においては、少数であることから、正しく理解されにくく、対応が遅れたり、十分な対応をして頂けないことが少なくなくようで、今回の被災地においてもお困りの方がたくさんいらっしゃいました。
被災地における食事の困りごと
食物アレルギーをお持ちの方や、健康維持や宗教的な事情で通常の炊き出しを食べられない方がたくさんいらっしゃいます。もちろん、災害時における対応のマニュアルなども探せばいくつか出てきますが、実際にそのような配慮を必要とする方々がいるという理解が進んでいないと、それらも活用できないことになります。また、細かすぎて読む気にならないだろうなと言うようなものもありました。
そんな中で、こちらの「やさしい避難所(炊き出し編)」は、炊き出しの際の注意事項に関して非常に分りやすく書かれており、実用的だと思いました。
どなたでもダウンロードができるようにして下さっていますので、避難所の運営や炊き出しをされている方(理想的には、今後そのような対応に当たる可能性のある立場の方には事前に)には、是非ご覧頂きたいと思います。
その中で「知っていれば誰でもできるやさしい炊き出し4か条」が紹介されています。
1. 「声かけ」 声かけで、アレルギーっこのSOSをを受け止めるべし!
2. 「取りわけ」 味付け前に取り分けるべし!
3. 「書きだし」 使った食材と魔法の言葉を書き出すべし!
4. 「おひろめ」調味料や食品はもれなくお披露目すべし!
実際、炊き出しの際には、「使用した原材料や調味料をすべて書き出して貼り出す」だけでも、アレルギーのある方には、食べられるのどうかの判断ができるので助かるようです。
魔法の言葉とは、「お声がけ下さい」「ご相談下さい」「困ってる人はいませんか」だそうです。アレルギーの方がいるご家族は、いざという時にSOSをさせる場や人を探しているそうです。
今回、自治体の職員の方が、「アレルギーがあって炊き出しが食べられない」という聞き取り調査まではしていくが、結局それに対して対応は全くしてくれなかったという声を何回も聞きました。調査から対応までのマニュアルが事前にできていなかったのかもしれませんし、対応する人員が足りなかったのかもしれません。理由はわかりませんが、それで避難所にいながら食事ができなかった方がいるのは事実ですので、今後の対策が必要になると思います。
食事以外の困りごと
食事以外でも、気管支ぜんそくや、アトピー性皮膚炎等の持病があったり、化学繊維や香料でつらい症状が出る方など、食事以外でも避難生活で必要な物資が入手できずお困りの方もいらっしゃいました。
被災地においては、周り中、困っている人だらけの中で言い出すのはなかなか難しいようで、ギリギリまで我慢して、症状を悪化させている方もいらっしゃいました。何か困りごとがないかと声をかける方も、何でも言いやすい雰囲気作りを心がけることも大切だと思いました。
マイノリティ支援物資
のとルネでは、マイノリティ支援を専門的にされている団体様とご縁を頂けたことで、HPや各種SNSを通して呼びかけ、ほんの一部の方かもしれませんが、マイノリティ支援が必要な方に繋がるようお手伝いさせて頂きました。現在も継続的なご支援を頂いており、きめ細やかなご対応でお困りの方の心の支えにもなって頂いているようです。詳細は下記よりご確認ください。
マイノリティ支援普及プロジェクト
そのような活動を続ける中、のとルネのマイノリティ支援活動をご覧くださった支援団体様より、今後のマイノリティ支援活動を支援したいというお申し出を頂き、「マイノリティ支援普及プロジェクト」を企画したところ、ご賛同頂き、ご支援頂けることとなりました。今回のアンケートはそのプロジェクトの第一弾です。
アレルギーなどでお困りの方へ
能登半島地震で被災されて、避難生活を送られていた方の中で、アレルギーなどがあり、食事や生活に特別な配慮を必要とされる方にご協力をお願いしたいアンケートを作成しました。
実際どのように過ごされていたかについて、いくつか質問がありますのでお答え頂きたいと思います。お答え頂いた方には、できるだけ必要な配慮をした支援物資をお送りいたします。支援物資をお送りできる回答の締め切りは8月7日とさせて頂きます。お答えは、被災地でのマイノリティー支援の実態を把握し、今後に役立てるために使わせて頂きますので、よろしくお願いいたします。