廃線となったのと鉄道能登線の無人駅「波並駅」は当時のままの姿を色濃く残す【能登町】

のとルネアンバサダー、観光担当のっちです!

能登半島の内浦の海を見渡すことのできた旧・波並駅。2015年に廃線になってしまいました。

しかし今でも当時の駅の様子が色濃く残されています。

海岸線沿いにあった駅

奥能登方面。

石川県の内側の海岸線沿いを車で走らせていると、所々線路があったんだなという痕跡が見られます。

中でも、この波並駅は当時のままの姿を残している貴重な駅ではないでしょうか。

現在はバスが利用されています。

そのバス停の停留所名は「波並駅前」。

「波並」と書いて「はなみ」です。

最初は「なみなみ?」と二度見してしまいました。

2005年に廃線となった波並駅

当時の駅名標がありました。

波並 

石川県鳳至郡三波村

とあります。

鳳至郡は「ふげしぐん」と読み、この地区の以前の地名です。

珠洲郡と合併し現在は「鳳珠郡(ほうすぐん)」です。

現在の地名は石川県鳳珠郡能登町波並となります。

そして、隣の駅、次の駅と並んで書かれています。

矢波→波並→藤波

すべての駅名に「波」がついていますね。海が近いこの地域ならではの地名でしょうか。

波並駅は、のと鉄道能登線にあった駅で、1960年4月開業となりました。

2005年4月1日に能登線がすべて廃線され、廃駅となりました。

駅舎、改札などはなく、無人駅でした。

45年間、この美しい海岸線を見ながらの鉄道は美しい風景だったことと思います。

廃線を残念に思います。

波並駅 廃線の跡

波並駅そばに車一台停めることができるスペースがあったので、そちらに車を停めて周辺を歩いて見ました。

廃止された波並駅周辺には、駅・線路・踏切、ホームの痕跡がたくさん残っています。

こちらは踏切があったであろう場所です。

線路に敷き詰められていたであろう石が見られます。

線路の赤茶色が移ったのであろう茶褐色の石ころ。

ここに確かに線路があったのですね。

細長い野原になっている場所は、線路が敷かれていたと思われます。

廃線跡、桜の木が植樹されたのでしょうか。

まだ若い桜の木が見られました。

ホームだった場所でしょう。奥に待合所が見えます。

のと鉄道当時の看板がそのままのこっていますね。

この待合所のそばで、海を見ながら汽車を待っていたのでしょうか。

待合所の中は入ることができました。ベンチがありましたが、管理備品の物置となっているようでした。

海と駅名標のこのシチュエーション!

とても素敵ですね。いまの言葉で言うと、映えますね!

待合所を過ぎてさらにホームらしき跡が続いていたので先に進んでみました。

波並駅に、小さな滝が!

すると、海を背にして正面に小さな滝らしきものがありました!

海と滝、両方を見ることができるなんて!

波並駅って実はすごく景観がよかったのではないのでしょうか?

ホーム跡に立ち正面に、上の方に向う階段があったので登ってみました。

結構な段数です。

かなりな坂道でしたので、階段を登り切ると結構な高さまできました。

海岸線を一望できます!

折り重なる岬が見え隠れする能登半島独特の形がわかります。

この海岸線に沿って汽車が走ってきたのですね。

ちなみに登り切った階段の先は民家でした。

穏やかな海でした。

春には桜が満開となり、海の青さと桜色で絶景になるのではないでしょうか。

春の訪れが楽しみです。

桜の隠れ名所!旧波並駅

2022年4月、ちょうど桜の時期に行ってきました!

海と桜が同じ場所から見ることができる、素晴らしい景観です。

昔ここに列車を待っていた人は、景色を見て飽きずにいたことでしょう。

【旧・波並駅 詳細】

 石川県鳳珠郡能登町波並
 のと鉄道能登線 廃止 2005年(平成17年)4月1日

 


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