のとルネアンバサダー、観光担当のっちです!
珠洲市内に向う途中、素敵な池が見えました。
観察できる場所もあったので立ち寄ってみましたよ。
大きな池だったので「一体何ていう池なんだろう?」と思ってすぐに車をとめました。
幸い、車通りの少ない道でした。
広い池!
野鳥が数羽泳いでいるのが見えます。
池のふちにも野鳥がたくさんいました!
雁(がん)の池。(又作池という別名もあります)
堤長230m・堤高5.5m
有効貯水量161000㎥という水量の豊富さです。
江戸時代にため池として造られたとのこと。
この池と上流の池のふたつで、この地域は昔から干ばつによる水争いがなかったそうです。
この地域の農業を支えるとても大事な池だったのですね。
江戸時代である1863年に完成した「雁の池」。
完成を祝って酒盛りをしている夜に、たくさんの雁が1列となって飛来し、上空を舞っていったことから「雁の池」と命名されたそうです。
Contents
環境省・日本の重要湿地500に選定
生態系のシステムを守ることは人々の生活と環境を守ることに繋がります。
多様な生物が住まうために必要な湿地の保全・再生の取組を活性化することを目指すための「重要湿地」の指定です。
「雁の池」は全国500か所ある重要湿地のひとつに選定されています。
(石川県内では8か所選定されています)
野鳥の大切な休息地
「雁の池」が重要湿地に選定されている理由は、野鳥の大切な休息地となっているからです。
この雁の池にはたくさんの野鳥が飛来します。
渡り鳥にとっては越冬する大事な場所です。
雁の池のすぐそばに、広い駐車場と、間垣で囲んだような見晴らし台のような建物がありました。
入ってみると、「珠洲市野鳥観察舎」とあります。
野鳥を観察するための配慮
入り口はドアなどはありませんが、池に面した壁はガラス窓となっています。
これは池にいる野鳥に、人の気配を感じさせないためのものです。
野鳥を観察するときは、この観察舎の内側から静かに観察しましょうね。
観察舎自体が野鳥の飛来の妨げにならないように平屋作りとなっています。
また、周りの間垣や樹木も、観察者の気配を野鳥に感じさせないようにする工夫です。
野鳥について学ぶことができる観察舎
観察舎の中には、この池に飛来する数々の野鳥の解説があります。
季節や種類にわけられて詳しい生態が書かれていますよ。
窓越しに見える池のそばに、野鳥がいます。
解説にある野鳥は、いるかな?
珠洲市野鳥観察舎 概要より
冬期にはマガン、ヒシクイ、コハクチョウなどガン類とハクチョウ類やマガモ、コガモ、カルガモ、オオガモ、ホシハジロ、クンクロハジロなどのカモ類が観察できます。
サギ類、カイツブリ、カワウ、また人里で見られるセグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、モズなどのほか池の周辺には四季にわたってヤマガラ、シジュウガラ、メジロ、エナガ、コゲラなど森林性の小鳥類が見られます。
秋から冬期にはツグミ、マヒワ、ジュウビタキ、アオジの渡り鳥を見ることができます。
夏にはキセキレイや池周辺の湿地でオオヨシキリの特徴のある声を楽しむことができます。
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ずいぶんとたくさんの種類の野鳥が来るのですね!
国指定天然記念物のオオヒシクイの姿も見られるそうですよ。
野鳥観察したい方には最良の場所です。
バードウォッチングを楽しみたい方は、是非「雁の池」へ行きましょう!
冬の「雁の池」
こちらの写真は2023年1月です。
たくさんの野鳥が羽休めをしています!
バードウォッチに最適な場所ですね。
【雁の池 詳細】
珠洲市三崎町
能登の野鳥観察場所
野鳥観察は、七尾市田鶴浜にも素敵なところがありますよ。