遠島山公園の楽しみ方一挙に紹介!【能登町】

のとルネアンバサダー、観光担当のっちです。

遠島山公園は、能登半島の先端に近い能登町にあります。

内浦の岬を一望するようにあるとても大きな公園です。

見所がたくさんあり、一日いても飽きないオススメの場所です!

遠島山→とおしまやま

まず、読みかたですが、遠島山、と書いて「とおしまやま」と読みます。

一部で「としまやま」と呼んでいるのも聞かれました。

能登半島国定公園 遠島山公園

能登町宇出津は所々観光施設がある町です。

その宇出津の町からほんの少し奥能登方面に車を走らせた場所に遠島山公園があります。

宇出津の町よりさらに奥能登へ続く道と分かれ、上り坂をすすみます。

青い標識が目印ですよ。

道をすすむとすぐに広い駐車場のある遠島山公園に到着します。

遠島山公園 全体図

遠島山公園はとても広く、案内図を見ていただくとおわかりのように、岬全体が公園となっています。

・子供の広場

・しらさぎ橋

・棚木城本丸跡

・舟隠し

・月見御殿

・郷土館(2023年3月末で閉舘しました)

・羽根万象美術館

・西谷記念館(2023年3月末で閉舘しました)

・益谷記念館(2023年3月末で閉舘しました)

・民俗館(2023年3月末で閉舘しました)

など、美術館から歴史探訪できる資料館、城址、眺望スポットなど様々な見所が揃います。

全てを見たい場合、急いでまわっても半日はかかります。

案内地図は所々に設置あり

とにかく広い遠島山公園ですので、このような案内図が随所随所に設置されています。

現在地の印を目印にし、向いたいポイントを目指してくださいね。

遠島山公園 子供の広場

まず、駐車場すぐそばから入ることができる子供の広場をご案内します。

子供向けの遊具がありますが、数多くはありません。

しかし、芝がきちんと刈り取られている広い敷地があり、伸び伸びと子供を遊ばすことができます。

一億人のあしあとづくり

遠島山公園内の遊歩道には、面白い見ものがありますよ。

「一億人のあしあとづくり」と称し、いろいろな地域の方のあしあとがのこされています。

「能都町を訪れた記念に足跡を残してもらうもので、縄文粘土に足跡をつけ焼き上げた板状のものを並べています。」

と案内がありました。(能都町、とは合併前の町名です)

遊歩道の脇に、足跡と日付、名前が記されています。

たくさんの方が訪れているのですね。

広場にある道だけはなく、広い遠島山公園内のあちこちの道の脇に見られます。

奥能登唯一の吊り橋!しらさぎ橋

遠島山公園は、海の景色が綺麗に見渡せる場所があるのですが、

まずは駐車場すぐそばから行くことのできる「しらさぎ橋」をご案内しましょう。

駐車場から公園に向って左手側にすすみます。

青い空と緑の中にあらわれる赤い吊り橋「しらさぎ橋」。

昭和47年3月に完成した、奥能登で唯一の吊り橋です。

全長67m、幅1.5mあります。

赤い吊り橋、とっても映えますね!

長い吊り橋ですが、しっかりと吊り金具で固定されているので歩いても揺れることはありません。

しらさぎ橋から眺める景色は、真下は山地ですが、海も見えます。

名所「舟隠し」が見えます。まるで隠された海辺のように見えます。

「舟隠し」は遠島山公園内にあり、海際までおりることができます。

素敵な景色を見ることができるしらさぎ橋。あまり知られていない奥能登の穴場です。

しらさぎ橋の真下は緑が生茂っていたので、こんな影遊びもしてみましたよ。

吊り橋のシルエットが素敵だと思いませんか?

しらさぎ橋の先は「桜の広場」となっています。しかし訪れた時期は桜の季節ではなかったため写真におさめることはできませんでした。

駐車場からしらさぎ橋に向い、渡った先には遊歩道があります。

遠島山公園には様々な遊歩道コースがあります。

随所随所に設置されている案内図を見ながら遊歩道を選んで進んでくださいね。

遊歩道 潮騒の小径

駐車場から公園に向って右側には遊歩道があります。

背の高い大きな木が並び、木陰が涼しそうな遊歩道です。

潮騒の小径、と名付けられています。

「遠島山公園には数多くの見所があり、 それらを結ぶ遊歩道は「潮騒の小径」と名付けられています。
450年前に築城された棚木城の跡や、 奥能登唯一の吊橋しらさぎ橋。 あるいは樹齢300年余りの赤松林やリアス式海岸、立山連峰の遠望等が楽しめます。
また、途中には「一億人の足跡づくり」 遊歩道があります。これは、 能都町を訪れた記念に足跡を残してもらうもので、縄文粘土に足跡をつけ焼き上げた板状のものを並べています。 あ
なたの足跡も、ここ能都町に残してみてはいかがでしょう。Aコースは約20分、 Bコースは約50分の所要時間となります。」
(案内板より)
(文中の能都町、とは合併前の町名です)

石川の森林50選の遠島山の森

潮騒の小径は森の中を進みます。

この森は石川県が指定する「石川の森林50選」のひとつとなっています。

美しく管理された森です。

老木のマツが高々とそびえ、多様な植物が群生しています。

春には約200本のソメイヨシノやヤマザクラが美しく咲き誇るそうです。

遠島山公園棚木城址へ

潮騒の小径を進むとその先には「棚木城址」があります。

他にも「米流し坂」、「なめり坂」などへ続きます。

遊歩道は長く続きます。

気持ちの良い木陰ですが、すぐそこは海ですので、木々の合間から見えますよ。

木々の合間からちらっと見えるだけでも、海がとても美しいのがわかります。

遠島山公園 なめり坂

なめり坂について。

遠島山公園は海に囲まれていますので周囲は断崖絶壁です。

しかしここだけが坂道になっており海面まで行くことができます。

この場所は海面よりも高台になっており、清水が噴き出しています。

そのため炎天下でも坂道は湿気を帯びた坂道となっていることから「なめり坂」と呼ばれているそうです。

確かに、よく見るとこの案内板の奥は坂道になっています。

行っていけないことはなさそうでしたが、足元が滑りそうで、今回はやめておきました。

遠島山公園 米流し坂

米流し坂とは、

戦国時代の天正5年(1577年)、敵勢に包囲され食糧攻めにあった棚木城が、

食糧と水が尽きていないことを士気盛んに示すためにこの坂からお米を流して滝に見せかけたという言い伝えがあります。

お城で水が尽きていると、川や滝が流れることはありません。

それを悟られないための苦肉の策が米流しです。

しかし、流したお米は鳥がむらがり、敵勢に米流しだとばれてしまいました。

そして敵勢に攻め入られ、棚木城は落城したそうです。

遠島山公園 棚木城本丸跡

この地にあったとされる棚木城。

室町幕府の官領、畠山義統の次男、棚木左門氏之が400年前に築城し、主に海路の警備にあたったとされます。

遊歩道沿いを歩いて見ましたが、本丸跡というような場所は実は私はよくわかりませんでした。

城址に詳しい方なら見てすぐわかるのかな?

遠島山公園 舟隠し

さて、次は「舟隠し」という名所に向います。

海路の任にあたった棚木城の警備船をこの入江に繋留しました。

また、敵の攻撃に備えての軍船の隠し場でもあったとのことです。

坂道を降りていくと、入り江が見えてきます。

降りてみると、そこはすごく穏やかな入り江です!

まさに「舟隠し」です。

独特の地形にすっぽりと囲まれた入り江で、ここでしたら舟を隠すことができたでしょう。

また敵を迎え撃つ軍船の停留に絶好の場所であったこともうかがえます。

さきほど行ったしらさぎ橋から舟隠しが見えました。

逆に、舟隠しからしらさぎ橋を見あげてみましたよ。

赤い吊り橋が見えましたよ。

遠島山公園 月見御殿跡

遊歩道の先を突き進み、岬の先端までやってきました。

先端にあるのは、月見御殿跡です。

「月見御殿跡」

棚木城城主の愛姫がここに館を設け、入り江に映える月をこよなく愛したと伝えられ、十五夜の満月には城兵を集めて月見の宴が開かれたといいます。

月見御殿跡に、東屋が建っています。

確かに、ここからは絶景の海景色です!

棚木城城主の愛姫が愛でた景色を是非堪能してみて下さいね。

遠島山公園には他にも

羽根万像美術館、益谷記念館、郷土館、歴史民俗資料館などがあります。

景色豊かな遊歩道はいくつかのコースがあり、飽きることがありません。

歴史探訪に、ウォーキングに、景勝地を見に、

ゆっくりと、遠島山公園を堪能してくださいね。

【遠島山公園 詳細】

 石川県鳳珠郡能登町宇出津112−5

 


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