「泉花月堂」の能登城山餅は今も地元から愛される銘菓【穴水町】

のとルネアンバサダー、北山里江です。

創業から作り続ける「能登城山餅」は、地元の人からも愛されるお菓子です。このお菓子を作っている老舗の「泉花月堂」さんへ伺ってきました。

 

 大正10年に創業され100年の歴史がある和菓子店です。現在は3代目のご主人が昔ながらの製法を受け継ぎ、皆さんに喜んでいただけるお菓子を作り続けています。

泉花月堂 外観

国道249号を七尾市方面から穴水町へ入ると「鵜島」の交差点があります。その交差点を左折し、400mほど車で走ると「大町」の交差点があります。その交差点を真っすぐ280mほど進むと右側に「泉花月堂」さんがあります。


駐車場は、お店横の専用駐車場と書かれた看板の所に3台分あります。

店内には数種類のお菓子が並んでいます


ショーケースには、数種類の和菓子が並んでいます。お土産用に箱に入ったお菓子もあります。


穴水町出身の力士、遠藤の色紙が飾られています。また、トキの故郷ということから置物や写真もありました。
週末限定販売の「真名井ロール」は、和菓子屋さんが作るロールケーキです。早く行かないと無くなることも!


一つ一つ丁寧に作られたお菓子が並んでいます。どれを買おうか迷ってしまします。

 能登城山餅は穴水町の銘菓

泉花月堂の初代店主が考えられた「能登城山餅」は、ふわふわの求肥でこし餡を包んだお菓子です。「能登城山餅」は、第18回全国菓子大博覧会で金賞を受賞されています。

食べてみると、なんとも言えないなめらかで柔らかいお餅と、上品であっさりとした口当たりの良い自家製のこし餡が、口の中で溶けていきます。少し小さめなお餅なので、何個でも食べられる美味しさです。

こし餡には、十勝産の小豆にザラメ糖を使うことで優しく上品な味わいの餡になるそうです。菓子に使用するお水は、石川県の名水の一つである中能登町の十却坊の霊水を使用されています。

能登城山餅の名前の由来は、初代がこの穴水町に穴水城があったことから、名付けたのではないかと3代目はお話くださいました。
能登城山餅は、泉花月堂だけが作ることができるお餅です。 

人気商品

◇能登城山餅

 地元の方から愛され続けるこちらの商品は、お茶うけにはもちろんのこと手土産や引き出物としても購入される方がたくさんいらっしゃいます。私がこの能登城山餅を知ったのは、知人から贈り物としていただいたからです。

◇ローエル

 ローエルは、焼き菓子でケーキのような生地に甘酸っぱい杏が入った黄身餡が入っています。生地には栗の風味もあり口触りの柔らかい生地です。このお菓子は、明治時代の天文学者パーシバル・ローエルが来町して100周年の記念に作られたそうです。冥王星の存在を予言したことからローエルというお菓子は、冥王星をイメージしたそうです。

◇ありがとうサブレ

サクサクとした食感と香ばしいサブレです。細かくスライスされたアーモンドが入っていて生地との相性が抜群です。

 

店主おすすめ商品

能登城山餅、ローエルの他に店主のおすすめ商品は、「トキ饅頭」「トキ最中」です。
トキ饅頭は、生地に朱鷺をかたどった月餅饅頭です。餡は、白餡で和クルミ、ピーナッツが入った焼き菓子です。白餡がきめ細かく、クルミとピーナッツがほどよいアクセントとなって食べやすい饅頭です。

トキ最中も、皮に朱鷺をかたどっています。こし餡に、いんげん豆が入ったあっさりと優しい味です。

どちらのお菓子も、トキが羽を広げ飛び立っていくように見えます。このお菓子も全国でも珍しいと思います。

トキ饅頭、トキ最中が穴水名物になった理由として、昭和45年に能登最後のトキを穴水町乙ケ崎で捕獲し、佐渡トキ保護センターへ送ったという歴史があることからだとお話くださいました。 

季節のお菓子

◇冬限定 一枚流し水ようかん

水ようかんと聞くと夏のお菓子ではと思われますが、能登では冬に食べるお菓子として有名です。昔は、暖かい部屋のコタツで食べるお菓子だったそうですよ。

泉花月堂さんの水ようかんは、きめ細かくほどよい甘さで優しい味の水ようかんです。大きさは、B5サイズの半分くらいです。私は一人で一気に1枚食べられる感じです。でも、楽しみながら食べたかったので2回にわけて食べました。

 季節に合わせたお菓子も作っていらっしゃいますので、季節ごとに訪れてみたいと思います。

 店主のこだわり

店主3代目の泉さんは、初代からの製法は変えずに守り続けていることがこだわりだと話されます。また、和菓子作りの材料には、小豆や水にもこだわっています。先にも書きましが、水は「十却坊」の湧き水を使っています。こちらは2代目や家族みんなで汲みに行かれているそうで、軽自動車に満載にしてこられるそうです。菓子製造には、全てこの水を使うとのことです。全ての菓子を作る上で他にも大切にしていることはそれぞれ素材を活かすことです。餡も全て手作りをしています。お話を伺っていると菓子作りにとても誠実に向き合っておられることがとても伝わってきました。

穴水町へお越しの際には、是非「泉花月堂」さんへお立ち寄りください。

 

【能登城山餅本舗 泉花月堂 詳細】
住所:石川県鳳珠郡穴水町川島イー17
営業時間:8時~18時半 日曜日は18時閉店
定休日:毎週水曜日、隔週火曜日
電話:0768-52-0203
支払方法:現金、クレジットカード、Paypay
駐車場:3台

 


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