のとルネアンバサダー、観光担当のっちです!
邑知潟、と書いて「おうちがた」と読みます。ここは美しい白鳥が飛来する、絶好の観察スポットです。
能登唯一の平野邑知平野にある邑知潟
能登は海あり山ありの地です。とくに、山が多く、平野らしい平野はほとんどないのが特徴です。
能登半島の付け根部分にある、邑知平野が、唯一能登にある平野と言えます。
その邑知平野はとても広く、能登最大の穀物地帯でした。
その邑知平野にあるのが邑知潟です。
長細い邑知潟
石川県の真ん中に位置する羽咋市。
地図上で見ても長細い潟があるのがわかります。それが邑知潟です。
昔はもっと広く大きな潟だったそうですが、徐々に埋め立てられ、現在のような長細い潟になったそうです。
橋からみると、右を見ても左を見ても、細長く潟が伸びているのがわかります。
この辺りは平地が多く、田畑が広がっています。
その平地、収穫の終わった田んぼに、あちこちに点々と白いものが・・・
それは、白鳥です!
この邑智潟には、寒い時期になるとたくさんの白鳥が飛来することが知られています。
上の写真は、邑知潟に架かる橋へ向かうための車道から撮ったものです。
この距離で車が通っても白鳥は飛び立つことはなく、ヨチヨチ、と歩いて移動していました。
写真にうつっている道は農道ですので、用事がない限りここを通ることはしません。
白鳥は離れて観察を
白鳥は、とても敏感な野鳥だそうです。
人が近づいたり、危険だと感じるとすぐに餌場としていたその場所を放棄し、飛来しなくなるそうです。
ですので、美しくて可愛い白鳥は、離れて静かに観察しましょう!
写真は、望遠レンズか、拡大して撮りましょうね。
ですので、下の白鳥の写真は拡大して撮ったため、質が粗くてすみません。
白鳥の見ごろは10月~3月
羽咋市のホームページによると、10月下旬から3月中旬だそうです。
白鳥の他にも様々な渡り鳥が飛来するそうです。
私が訪れた12月初旬のお昼頃は、白鳥の姿だけ見ることができました。
かつて能登の土地にはトキが生息していました。
他にも、シベリアから飛来し、能登を渡っていく野鳥がたくさんいます。
能登は七尾西湾という、野鳥の餌場となる良質な湿地とされ、
またこの羽咋市の邑知潟も栄養豊富な水場です。
能登唯一の平野である邑知平野は、白鳥や渡り鳥にとっては大事な餌場なのでしょう。
この農閑期の田んぼでは落穂をついばんでいるのでしょうか。
とにかくたくさんの白鳥が見られました。
観察場所は、橋
邑知潟に橋がかかっており、そのふもとにはゆったりと広い駐車場があります。
車を停めて、ゆっくりとご観察くださいね。
必然的に寒い時期となりますので、防寒対策は万全に。
水辺を飛び立つ白鳥や、餌をとる白鳥を観察できることでしょう。
野鳥について学びたい方は、田鶴浜にある野鳥公園もオススメです。
現地にあった看板です。
白鳥の飛来について詳しく説明されていますよ。
「白鳥の里 邑知潟」
十月初旬頃から、シベリア方面から渡り鳥のコハクチョウが飛来します。当地は白鳥の重要な国内渡りルートにあたり、南下群も休みます。
ねぐらは潟内の葦辺や浅瀬など、風に流されない場所で休みます。
早朝、家族毎に田へ飛び立ち、二番穂、落穂、スズメノカタビラなど採食します。採食形態からは、水が残る田が好まれます。
又、採食範囲は十キロ程度に分散する場合もあります。
三月中旬前後に北帰が始まり、シベリアで繁殖します。
邑知潟でこれからも白鳥達が安心で過ごせる環境を守りましょう。
羽咋市白鳥の里推進委員会
(原文を転記しました)
白鳥観察の注意点
説明にもありました通り、白鳥を観察する際は十分に距離をとりましょう。
ここが危険な場所だと思われると、白鳥はもう飛来しなくなります。
そして、野鳥にはエサを与えないでください。
自然の生き物で、それぞれに生き方があります。自然界の生態系を守りましょう。
※写真は、拡大して撮ったものです。
写真を撮るために近づかないようお願いします。
この豊かな能登の土地に、また来期も飛来してほしいから、静かに可愛い姿を観察しましょう♪
【白鳥の里 邑知潟 詳細】
石川県羽咋市邑知潟