奥能登唯一の日本名水百選「古和秀水」【輪島市】

のとルネアンバサダー、観光担当のっちです。

輪島市門前町にある、長寿延命の言い伝えのある「古和秀水(こわしゅうど)」をご案内します。

奥能登では唯一日本名水百選に選ばれている場所ですよ。

古和秀水とは

古和秀水は、「こわしゅうど」と読みます。ちょっと変わっていますね。

古和秀水は、石川県輪島市門前町鬼屋にある霊水で、奥能登では唯一指定されている日本名水百選のひとつです。

この霊水は、門前町にある總持寺祖院の開祖瑩山禅師が竜神から寄進を受けたと伝えられています。

以来、總持寺祖院の霊泉として愛飲されており、お茶の水として愛用されているそうです。

なんと長寿延命の水とも言われています!

湧水量としては1日あたり約90tで、四季を通じ絶えることがないところだそうです。

古和秀水はお堂がふたつ並んでいます。

こちらの方は「慈光水」との名称です。

こちらも飲用水となっています。

古和秀水の名称の由来

(現地案内板より)

伝説「親は酒々(さけさけ)、子は清水(しゅうど)」
鬼屋村に信心深い酒が大好きな百姓と親孝行の 息子がいた。
ある時、父が總持寺の霊水の所まで来て霊水を 飲み始めた。
何杯か飲んでいるうちに、酔ってきたのか鼻歌を 歌いながら家へ帰っていった。
息子も飲んだがただの水であった。
息子は思わず「親は酒々、子は清水」とつぶやい たという。
そのころ總持寺にいた禅師様が、この話を聞い 「子は清水」 という字をもっとめでたい「古和 秀水」という字にしたらどうかと言われ、現在も この名前が使われている。

日本名水百選とは

環境省(当時環境庁)が、清澄な水のある全国各地100ヵ所の湧水や河川を、昭和60年3月に選定したものです。

厳密にいうと昭和に選定されたものですので「昭和の名水百選」とされており、

その後平成に入り追加で100か所選定され、「平成の名水百選」もあります。

古和秀水は、「昭和の名水百選」のひとつです。

「昭和の名水百選」について、石川県で選定されているのは

・白山市の弘法池の水

・七尾市田鶴浜町の御手洗池

・輪島市門前町の古和秀水

となっており、奥能登では古和秀水のみが選定されています。

古和秀水の水を飲用する場合は生水として飲用せず、煮沸してから引用下さいとの輪島市からの案内がありました。

門前・總持寺祖院の近く

古和秀水は、門前町にある總持寺祖院近くにあります。

近くと言っても古和秀水は山手にありますので、車で10程度かかります。

町の中にこういった案内看板がありますよ。

ここから進んで、途中細めの山道がありますがきちんと整備されている道です。

山道を進むと、急に開けた場所に出ます。

古和秀水近くは道も広く駐車スペースがあります。

駐車したところからの景色も素敵ですよ。

すぐそばに「森学習ハウス」というセミナーハウスがありました。

たしかに、ここですとしっかり学習できるでしょう。

峨山道(がざんどう)がある古和秀水

古和秀水のすぐ横に、峨山道があります。

「峨山道(がざんどう)」についてご説明しましょう。

1340(暦応3)年。全国に15,000余の寺院と800万人の檀信徒を有する曹洞宗の礎を築いた峨山韶碩(がさんじょうせき)禅師は、輪島市門前町の總持寺祖院と羽咋市の永光寺の住職を兼ねていました。その距離は13里(53km)で、毎日、両寺院の朝課に通われたと伝わります。禅師が毎日通った道程を「峨山道」と称し禅師没後650年以上の今もなお愛されている古道です。

この道の先は總持寺祖院につながっています。

650年以上前、いまと違って整備もされていない山道を毎日通ったという道です。

歴史を感じる場所ですね。

【古和秀水 詳細】

住所:石川県輪島市門前町鬼屋
アクセス:門前市街地から車で約20分
駐車場:あり


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