
石川県七尾市、一本杉通りに隣接する中央通りで70年以上の歴史を刻んできた純喫茶「中央茶廊」。令和6年能登半島地震により店舗全壊という大きな試練に見舞われましたが、多くのファンの声に応え、2025年10月、ついに元の場所での再建・営業再開を果たしました。
新しくなった店舗には、震災を乗り越えた飴色の家具や焙煎機が並び、かつての趣がそのまま息づいています。看板メニューの「銅板で焼くホットケーキ」や直火焙煎の珈琲も、以前と変わらぬ懐かしい味で迎えてくれます。震災という困難を経て、より一層地域に寄り添う場所として生まれ変わった中央茶廊の今をご紹介します。
Contents
新しい店舗で、変わらぬ安らぎを。



七尾のまちなかに、静かに時を刻み続けてきた喫茶店中央茶廊。
地震によって一度は日常が途切れましたが、仮店舗での営業を経て、いま再び、中央通りに建物を再建し、もとの場所に戻ってきました。
コーヒーの香りと昭和の情緒が息づく店内

扉を開けた瞬間に感じる、落ち着いた空気。かつての趣を大切にした内装や、長年愛用されてきた家具をそのまま引き継いでおり、変わらない香りと静けさが、「帰ってきたんだな」と、そっと教えてくれます。
中央茶廊は、ただコーヒーを飲む場所ではなく、七尾の時間そのものを受け止めてきた場所。
店いっぱいに満ちる直火焙煎コーヒーの芳醇な香りは、日常の喧騒を忘れさせてくれる贅沢なひとときを演出します。
以前と変わらない穏やかな時間が流れていて安心しました。
本物の昭和レトロに浸る、世代を超えて愛される空間
店内には、長年通い続ける「いつもの味」を求める常連さんから、レトロな世界観に惹かれて訪れた若い女性客まで、幅広い世代の姿があります。
古くからのファンにとっては、再建後も変わらない「我が家」のような安心感があり、初めて訪れる方には、本物の昭和レトロな感性が新鮮に響くはずです。
そんな温かな空間を象徴する、店内の魅力をいくつかご紹介します。
優しい灯りのランプシェード
店内を柔らかく包み込み、落ち着いた時間を演出します。
極上のクッションシート
カウンター席の椅子は、思わず声が漏れるほど座り心地が良いクッション仕様です。懐かしい手触りのシートに身を委ねれば、つい長居したくなること間違いありません。
銀のシュガーポット
テーブルに置かれた昔ながらの什器。刻まれた傷跡に、お店が歩んできた長い歴史を感じます。



変わらない中央茶廊の魅力
自家焙煎 コーヒー豆へのこだわり

中央茶廊さんで使用されるコーヒー豆はすべてスペシャルティコーヒーを使用しているそうです。
スペシャルティコーヒーとは・・・
消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。
風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。
(日本スペシャルティコーヒー協会より)
中央茶廊マスターの窪丈雄さんは、
- CQI公認Qグレーダー
- J.C.Q.A認定コーヒーインストラクタ-1級
- 日本スペシャルティコーヒー協会認定アドバンスト・コーヒーマイスター
の資格をお持ちです。
こちらは、以前の店舗での焙煎の様子です。
焙煎機もかっこいいのですが、焙煎するマスターの姿もかっこいいですね!
この焙煎している部屋は30度以上になる暑さだそうですよ。



焙煎前の珈琲豆は緑色をしています。それが焙煎されるとお馴染みのこんがりしたコーヒー色になるのですね。
タイミングがよければこうして焙煎の様子を見ることができます。
朝7時から営業!「中央茶廊」で至福のモーニングタイムを
中央茶廊さんは、朝7時頃から営業しています。
モーニングセットやモーニングサービスといった特別なメニューがあるわけではありませんが、開店直後からすべての通常メニューを注文することが可能です。
コーヒーとトーストを注文すればモーニングが楽しめます。
朝7時からですと、落ち着いた雰囲気でコーヒーを飲んでから出勤することもできます。
一日の始めを良い香りでスタートさせると、心にゆとりを与え、その後の仕事のパフォーマンスもきっと高めてるはずです。


この日はブレンドコーヒーをお願いしました。
目の前でマスターが豆を挽いてくれるので、豆の香りから楽しむことができました。
名物!中央茶廊の「銅板で焼くホットケーキ」
中央茶廊を訪れたら外せないのが、不動の人気を誇るホットケーキです。
その美味しさの秘密は、昔ながらの銅板を使って丁寧
に焼き上げていること。銅板は熱伝導率が高く、生地にムラなく熱が伝わるため、外はさっくり、中は驚くほどふっくらとした絶妙な食感に仕上がります。
お店の外には、ホットケーキと書かれた黄色いのぼり旗がなびいています。



このふっくらさ加減がたまらない、絵に描いたようなホットケーキ!甘いシロップもたっぷり添えてあります。
シロップを、ふわふわのホットケーキにかけると、しっとりとした美味しそうなホットケーキに!

2枚重ねのホットケーキですが、結構なボリュームとなります。女性の方はこれだけでおなかいっぱいになると思いますよ。
人気のたまご焼きサンド

もうひとつ、おすすめのメニューがありますよ。それは、たまご焼きサンドイッチです!
甘くてふわふわのたまご焼きがサンドされています。見た目よりボリュームがあり、朝食・昼食にもおすすめです。
ちょっとかわった置物
変わらない内装の中に、ちょっとした変化がありました。
以前のお店では、二宮金次郎少年が手にしていたのはなんと「スマホ」でした。 けれど、新しくなったお店の金次郎少年が手にしているのは「本」。 どうやら、お馴染みの金次郎少年も、新しいお店に合わせて「本来の姿」に戻ったようですね。


話題の!カニカマパフェ
2022年3月。七尾市が誇る企業であり、ちくわ、カニカマなどで有名な㈱スギヨさん。
中央茶廊さんとのコラボレーションでうまれたカニカマパフェなるものが話題となっています。
カニカマ!とパフェ?!一度聴いたら二度聞きしてしまうようなその組み合わせ。
それが、話題が話題を呼び、雑誌やテレビ取材を受けるほどに注目を浴びています。

こちらが、話題のカニカマパフェです!!
生クリームたっぷり。そして上には確かにカニカマがのせられています!
フルーツと一緒にしれっとカニカマが。外見は、違和感なくなじんでいるように思います!
お味はについては、「意外に合う!」という声があるとお伝えしておきましょう!
2022年4月1日放送のHAB北陸朝日放送ゆうどきLiveの取材時も、やはりカニカマとパフェという組み合わせに驚かれていました。
カニのかぶり物をされているのは、スギヨさんのカニカマレディーです。


中央茶廊メニュー (2026年1月現在)

| メニュー名 | 価格 | 備考 |
| 自家焙煎コーヒー | 550円 | ブラックでお飲みの場合は50円引き |
| 自家焙煎アイスコーヒー | 550円 | 無糖ブラックでお飲みの場合は50円引き |
| カフェ・オ・レ(ホット or アイス) | 600円 | ガムシロップが必要な場合は50円プラス |
| コーヒーフロート | 650円 | ガムシロップ不要の場合は50円引き |
| アールグレーティー(ホットのみ) | 500円 | |
| ミルク(ホット・アイス) | 500円 | |
| 昭和のグラスに注いで飲む瓶のコカ・コーラ | 500円 | |
| 4色あるクリームソーダ/コーラフロート | 600円 | |
| オレンジジュース/りんごジュース | 500円 | |
| 銅板で焼くホットケーキ | 800円 | シェアの場合フォークは人数分出しますが、取り皿はご遠慮願います |
| バタートースト | 300円 | |
| チーズトースト | 400円 | スライスチーズの下にマヨネーズを仕込みます |
| ピザトースト | 700円 | 干しエビを使用します |
| 卵焼きのサンドイッチ | 800円 | |
| ロースハムのサンドイッチ | 700円 |
「君は放課後インソムニア」と中央茶廊・窪さん

中央茶廊マスターの窪丈雄さんは、ビッグコミックスピリッツ(小学館)を長年愛読しており、
その中で連載されはじめた『君は放課後インソムニア』が、ここ七尾が舞台ということに窪さんはいち早く気づきました。
『君は放課後インソムニア』の中の街の描写はとても正確で繊細に描かれており、
窪さんは、漫画の場面と実際の写真をSNSに投稿しました。それが徐々に七尾で話題になり、
小学館と縁がつながり様々なイベントが開催されるようになりました。
以下は、のとルネで紹介しているイベントです。このように、七尾では大きな話題になっています。
のとルネスペシャルアンバサダーの山崎至くんも、インソムニア聖地巡礼しています。

窪さんが、『君は放課後インソムニア』人気を高めたといっても過言ではないと思います。
コーヒードリップ販売 インソムニアコーヒー
その縁で、中央茶廊さんではインソムニアコーヒーが企画されました。


中央茶廊さんでは、直火焙煎珈琲のドリップが販売されています。
・ブレンドコーヒー180円
中央茶廊さん自慢のブレンドです。
・インソムニアコーヒー200円
カフェインレスコーヒーとなっています。メキシコ産の豆を使い、カフェインレスらしくない、香り高いコーヒーになっています。
こちらは、漫画「君は放課後インソムニア」が描かれています。
ひとつ購入し、自宅で淹れてみましたが、本当にカフェインレスとは思えないくらい香り豊かな美味しいコーヒーでした!
君ソムファン必見のスペース
オジロマコト先生の直筆色紙他、ファン必見の君ソムグッズが並べられている席があります。




君は放課後インソムニアと七尾市がコラボレーションしたおまつりのポスターや
ブルーレイ購入で抽選であたったというサイン入りポスター!レアなものがたくさん並んでいますよ。

2023年6月、ARアプリも登場しました!※現在は終了しています。

中央茶廊の思い出
震災前の、昭和創業当時のままのお店には、忘れられない思い出のあるお客様も少なくないと思います。
以前の記事より、思い出として少し共有させていただきます。
昭和創業当時のままの建物
壁面に大きく「中央茶廊」と書かれています。昭和らしい字体の「中央茶廊」。
このデザイン、一昔前のマッチ箱のようでかわいい!と目を惹かれました。
直火焙煎珈琲中央茶廊(ちゅうおうさろう)昭和28年創業と表記されています。2026年の時点で創業70年以上経っています。


看板建築の建物
看板建築とは、当時流行していた店舗併用型の木造の住居で、通りから見える正面部分だけを看板のように平らに仕上げているのが特徴です。横から見ると、その特徴がよくわかります。今の店舗にも一部その特徴が引き継がれているようです。


昭和レトロな店内
こちらは、以前の店内の様子です。今のお店にもこの雰囲気がかなり残されているのがわかりますね。
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昔ながらのプリン・ア・ラ・モード
ショーケースのサンプルを見て、いつか食べたいと思っていたプリン・ア・ラ・モード。2026年の時点で、メニューにはなくなっていますが、念願叶って初めて食べたときの、あまりの美味しさが忘れられないので、思い出としてご紹介します。

ここから、また七尾の時間が流れる
再建は、終わりではなく始まりです。
中央茶廊にはこれからも、待ち合わせの時間、一人で過ごす時間、誰かと語り合う時間などが、
少しずつ積み重なっていくのでしょう。
ぜひ、こだわりのコーヒーと共に思い思いの時間を過ごしに立ち寄ってみて下さい。
中央茶廊 店舗詳細
住所 石川県七尾市府中町12番地(中央通り商店街)
電話 0767-53-0580
営業時間 7:00~16:00
定休日 不定休
支払い方法 現金、ペイペイ
駐車場 店舗裏付近に“中央通り商店街駐車場”が利用できます。























