のとルネスペシャルアンバサダー、山崎至です。
石川県七尾市佐々波町、富山湾に面した漁港で日本有数の漁獲量を誇る定置網漁をされている「佐々波鰤網(さざなみぶりあみ)」さんをご紹介します。
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佐々波鰤網(さざなみぶりあみ)とは?
佐々波鰤網さんは昭和32年創業。「人と環境に優しい企業」をテーマに、自然との共生・環境への配慮、地球環境への貢献も考え、以前からSDGに取り組んでいる企業です。
石川県七尾市市街地から海沿いにお隣の氷見市へ向かう途中、富山湾に面した漁港がいくつかあります。
ここは、定置網漁が盛んな地域で、中でも日本でトップクラスの漁獲量を誇っている会社の一つが佐々波鰤網さんです。
今回は、漁が始まる前の早朝2時半にお邪魔しました。
市内からここへ来るまでの山道は当然真っ暗でしたが、漁港が近づくとカラフルな明かりが見えてきれいでした。
すでに船を出す準備が始められていました。出港は3時半だそうです。
船に詰め込む氷を準備されている方もいました。
今回最初に乗せていただいたのは、第三十五豊漁丸です。漁師さんたちは、「なかぶね」と呼んでいました。
真ん中で魚をとる船だからのようです。この日は、魚を捕る船が3隻、サポート船が2隻、魚を積む船が2隻、全部で約40名の漁師さんをのせて出港しました。
定置網漁とは?
今回、船の上でいろいろ教えてくださった勝木さんです。
日本でトップクラスの定置網漁港だと聞いてきましたが、そもそも定置網とは何かについて伺ってみました。
勝木さんの説明によりますと、定置網っていうのは海底に設置された大きな網で、そこに魚が入ると出られなくなる仕組みだそうです。そして今から、定置網にかかった魚を回収しに行くということです。乱獲につながらないので、自然に優しい漁法ともいわれるそうです。
漁師さんというと、釣竿を持っているイメージでしたが、定置網漁は全く異なる漁法のようです。
ここから、約3キロ沖合にある定置網まで船を進めて、そこで網にかかっている魚を四方から追い込みながら逃げ場をなくして、最後に、魚を積む役目の船に、網にかかった魚を積み込むらしいです。
約15分くらいで、船が網の中に入ったようで、にわかに活気づいてきた感じです。どんな魚がどのくらいかかっているのか、日によって全く違うそうで、それを見るのが漁の楽しみでもあるとのことです。僕もなんだかワクワクしてきました。
想像していたより、はるかに広い範囲に網が設置されているようで、協力しながら網をあげている他の船がかなり遠くに見えます。漁師の皆さんは、慣れた手つきで黙々と網を上げています。昔はすべて手作業だったそうですが、今ではキャッチャーと呼ばれる機械の力も使ってあげるので、かなり楽になったとのことです。
ここから30分から1時間かけて、魚を積む船のほうに魚を追い込んでいきます。
魚が時々海面から飛んで出ます。それを狙っているのか、漁の間中、恐ろしいくらいの数のカモメが周りを飛んでいました。
船同士がかなり近づいた後、「天馬船(てんません)」と呼ばれるサポート船に乗り移って、さらに魚を積む船まで移動させてもらいました。ちなみに、一般的には「伝馬船」と書かれますが、佐々波鰤網さんでは、「天馬船」と書かれるそうです。こちらの方がスピードも馬力も出そうですよね。
こちらが、魚を積む船です。
足元のふたの下は、氷水の入った大きな生け簀のようになっています。
こちらの氷水にも、鮮度を保つための特別な氷が使われているそうです。おいしいお魚を、おいしいまま届けるのにも工夫が必要なんですね。
いよいよクライマックスです。どんな魚がかかっていたのでしょうか。
最後は、クレーンで網を持ち上げて、魚を一気に流し込みました。
この日は、大漁とはいかなかったようですが、トビウオやアジ、イワシ、タイも見えました。
冬から6月くらいまでは、ここに鰤などの高値で売れる魚ががかかっていたそうです。
漁師さん達のテンションが上がる日はこんな感じだそうです。
高級魚といわれる鰤がどどっと!
魚を積み込み終えたら、いつの間にか上っていた朝日を眺めながら漁港へ戻ります。
ものすごく美しい日の出の景色が堪能できる日も少なくないそうですが、ベテランの方は見慣れてしまって当たり前になったとおっしゃっていました。
漁港へ着くと、出荷の準備が始まります。船からこちらの台に移された魚は、周りにいる皆さんの手で、てきぱきと大きさ、種類などで分けられていきます。
仕訳けられた魚は、七尾や氷見の市場へ運ばれて行きます。
これで、一日の仕事が終わりだそうです。
その日によってばらつきはあるそうですが、遅い時でも11時頃には終わるそうで、昼からは自由な時間が楽しめるとのことです。
漁師さんのライフスタイル
佐々波鰤網さんで働く方々に、お話を伺いました。
勝木さん 入社6年目
魚が好きだから
漁師をするなら、佐々波鰤網でよろしく!!
最後に、力強くガッツポーズで決めてくださいました。
向さん 入社8年目
祖父が漁師でなじみのある仕事だったから。
遊びに行ったり、趣味に時間を使ったりしている。
だいたい年収500~600万円です。趣味にも使えるのでうれしいです。
山腰さん 入社12年目
最初はきつかったけど、最近は慣れてきました。
昼から自由な時間があるのがいいです。ゴルフもできます。
実は、僕の同級生です。仕事をしているところは初めて見ましたが、かっこよかったです。
桑原明志社長
佐々波鰤網の桑原社長にもお話を伺いました。めちゃくちゃ穏やかで、常に笑顔でお話ししてくださいました。
全部で50名ほどで、平均年齢は40歳くらい。
固定給は一日12,000円。月25日だと月収約30万。それに、水揚げによるボーナスが加算されて、平均年収は670万円程度。今日始める人でも最低年収470万円くらいはもらえる。能登地区ではかなりいい方だと思います。
体力的には大変かもしれませんが、精神的にはストレスが少ない職場だと思います。
朝は早いけど、昼からは自由です。3Kと呼ばれる職場もできるだけよくしていきたいと思っています。
漁師さん募集中!
今回、体験にお誘いくださった大畠(おおばたけ)さん。ゴルフが大好きだそうで、しょっちゅう午前中からゴルフの練習をされているので、いったい何の仕事をされているんだろうと気になって、お話しさせていただいたのがきっかけでした。
佐々波鰤網の漁師さんの中には、大畠さんのように昼からゴルフを楽しまれている方もいれば、投資で稼いでいる方もいれば、趣味の釣りを満喫されている方、宿泊施設を経営されている方など、仕事以外にも充実したライフスタイルを送っている方がたくさんいらっしゃるそうです。安定した収入と自由な時間で、人生の幅が広がりそうですよね。
そんなライフスタイルに魅力を感じた方に朗報です!
現在佐々波鰤網さんでは、一緒に漁師として仕事をしてくれる仲間を募集しています。
海の上なので、危険な場面もイメージされますが、まずは事故につながらないよう、安全第一で作業されているということです。また、漁師さんというとなんか荒っぽいイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、今回一緒に船に乗せていただいて、皆さん優しい方ばかりなのもわかりました。
早起きができる方、海が好きな方、魚が好きな方、ストレスのない職場で働きたい方、昼から自由時間を楽しみたい方、そして、高収入を得たい方は、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか?
やってみたいけど、どんな仕事か見てみたい、また船酔いしないかどうか心配という方は、まずは体験からでもOKだそうです。
移住して漁師になりたい!という方は、七尾市の移住サポート機関もありますし、仕事さえあれば、海の近くで暮らしたい!という方にもお勧めです。
今回の体験の様子は、近く石川GO!GO!チャンネルでもご紹介しますので、ぜひご参考に!
詳しくは、佐々波鰤網さんまでお気軽にお問い合わせください。
【株式会社 佐々波鰤網詳細】
住所:926-0371
石川県七尾市佐々波町ソ部13番地
※グーグルマップで検索されるときは、「石川県漁協 佐々波支所」と入力してください。
電話:0767-59-1131(平日の午前中、10時くらいまでがつながりやすいです)
メール:sazanami-buri@nanaonet.jp
※タイトルに「連絡希望」と記載して、お名前、電話番号、つながりやすい時間帯などお伝えいただければ、数日中に佐々波鰤網の担当者さんから連絡がいきます。
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