ミシュラン掲載店の米も作る「能登やまびこ」|中能登町

農事組合法人能登やまびこのある中能登町の春木地区は、美しい田園風景がひろがり、朱鷺放鳥のモデル地区ともなっている地域です。

中能登町にある眉丈山の自然の水に、この地区の風土が加わって出来る最高のお米は、ミシュラン1つ星を獲得された七尾市の「一本杉川嶋」でも使われています。※「一本杉川嶋」は被災して休業中です。

能登やまびこについて

能登やまびこは、中能登町春木地区で農業をされている方々が集まり、平成20年に設立された農事組合法人です。春木地区の農業の担い手の中から選抜されたメンバーで設立されたそうです。

 全国どこの田舎も、それぞれに特徴のある地形をいかした農業を営んでいますが、この中能登町春木地区の皆さんも自分たちの住む地域をよく知っているからこそできる、地域の土地の良さや特徴を見極めた上での米作り、野菜作りをしていらっしゃいます。

能登やまびこの米

能登やまびこでは、一般的な米と特別栽培米の二種類の米を生産しています。

一般的な米は、国や自治体の指導や法律にしたがって農薬や肥料を正しく使う慣行栽培という農法で生産されています。

それに対して、特別栽培米は、一般的な米栽培よりも化学合成農薬及び化学肥料を5割以下まで削減して生産されています。

「特別栽培米」の特徴

能登やまびこの特別栽培米は、農薬及び化学肥料を5割以下まで減らして栽培していることはもちろんですが、それに加えて、この中能登町春木地区にある山の水で育てられていることに特別な意味があります!

ここの田んぼで使われる水は、眉状山の伏流水が源流のため池の自然水です。この地区には、三ツ池と呼ばれる3つのため池「新池」「長谷池」「蛇池」があり、古くから灌漑用水として利用されてきました。

また、この春木地区は、朱鷺(トキ)放鳥推進モデル地区になっており、朱鷺の餌となる生き物を定着させるために自然環境の保全をされている地域でもあります。

こちらの特別栽培米は、ミシュラン1つ星の「一本杉 川嶋」で提供される料理にも使われています。能登やまびこの土壌と水で育てられた最高の米は、最高の料理人の手にかかることで、より一層の美味しさを表現されるのだと思います。

能登やまびこのお米の乾燥について

能登やまびこの米が美味しいもう一つの理由として、お米の乾燥があります。

お米は、稲の刈り取りが終わると脱穀して乾燥が必要となります。もとの、お米は、20%~30%の水分を含んでいるので乾燥させる必要があるそうです。能登やまびこでは、この水分を乾燥させるために近代的な設備をもちいて自然な天日乾燥に近い方法でじっくりと時間をかけて乾燥させています。そうすることで、風味豊かで美味しいお米ができるということです。

農薬を使わない安心安全な農作物

スイートコーン、ブロッコリー、ニンニク、中島菜、かぼちゃ、さつまいも、かぶなどを栽培されています。

今後、栽培できる野菜を増やしていきたいと仰っていました。

 安心安全な米・野菜作りに欠かせない作業の一つに、除草剤を一切使わない除草作業があります。田植えの時期になりますと、能登やまびこのメンバーの皆さんが草刈り機を使って除草作業をするそうです。これが実に大変な作業で、広大な田んぼを全て手作業というのですから、かなりの時間と労力がかかるわけです。

この手間を惜しまず作られる農作物が美味しいのは当然のことだと感じました。

小麦の生産もされているのですが、6月は小麦の収穫期になるそうです。刈り取られた小麦は、七尾市の一本杉通りにある「鳥居醤油店」にすべて納品されるそうです。鳥居醤油店さんでは、昔ながらの製法で手作りで醤油を作っています。

農産物直売所 春木の里っ子

能登やまびこの建物の隣には、農産物の直売所があり、能登やまびこが栽培した米はもちろんのこと、季節の野菜、そして能登やまびこで収穫した野菜を使った加工食品を販売しています。近隣の農園のおばちゃんたちが作った梅干しや味噌もあります。

店内

店内に入るとすぐ目の前には、自慢の米が並んでいます。
能登やまびこで栽培されているお米は5種類あります。
ひゃくまん穀、ゆめみずほ、つきあかり、コシヒカリ、特別栽培コシヒカリ です。
1袋の大きさは、2㎏・3㎏。店内の奥には20㎏入りもありました。

商品の紹介

・さつまいもチップス
(さつまいものそのままの味とちょうど良い塩加減で、食べ始めたら止まらくなります。)

・やまポン
(能登やまびこでされている「ひゃくまん穀」というお米を使って作られたポン菓子です。程よい甘さで口当たりがさっぱりとした美味しさです。)

・そばのはちみつ
(能登やまびこで生育したそばの花から採れたそばの蜜100%のはちみつです。)

 そばのハチミツとは、どんなものなのか説明書きがありましたよ。

「そばのハチミツは殺菌力が強いといわれ、鉄分が通常のハチミツの5倍。 ルチン・カリウム・ミネラルを豊富に含んでいます。」

・米粉のシフォンケーキ

・かきもち(能登やまびこのもち米+地元の農家さんが栽培している能登まるいも入り)

能登やまびこのジェラート

こちらで栽培した野菜を使ったジェラートもおすすめです!

ジェラートを作るきっかけになった経緯が店内に表記してあったのでご紹介します。

『地元の高校である、鹿西高校の地域学習で生徒から()能登やまびこに『廃棄する規格外かぼちゃを加工品にできないか?』と提案されたのがきっかけ。
イタリアンジェラート チェルキオ(七尾市)と協力し、商品開発に着手。令和47月に直売所がオープン。第一弾として能登やまびこ産かぼちゃのジェラートが完成。』

このような経緯から、ジェラートの販売をすることになったんですね。

現在販売されていたのは、7種類ありました。

・かぼちゃジェラート(能登やまびこ産使用)栗大将

・中島菜ジェラート(能登やまびこ産使用)

・黒米ジェラート(能登やまびこ産使用)

・マロンジェラート(春木産ブルーベリー使用)

・ブルーベリージェラート(春木産ブルーベリー使用)

・さつまいもジェラート(羽咋産紅はるか使用)

・塩ジェラート(奥能登揚げ浜塩田天然塩使用)

能登やまびこのある中能登町春木地区、周辺の能登産の食材を使った美味しいジェラートを一度ご賞味くださいね。

ナナトクコウボウ

七尾特別養護学校の生徒さんの制作品を販売されています。丁寧につくられた作品の数々はとても可愛くて実用的でもありましたよ。木で作られたイスは、高さが2種類あります。イスとしても使えますが植物の台などのインテリアとしても使えると思います。

生徒さんが愛情をこめて作られた作品は、「多少キズがあったり色ムラ等がある場合もありますが、その商品の個性だと受け止めてくださるととても嬉しいです。」とのコメントが書かれていました。

茶碗
マグカップ
植木鉢
イス

里山・農業体験

能登やまびこでは「里山・農業体験」を行っています。

地元の保育園の園児による「菜の花摘み取り体験」や、小学生による「田植え体験」などがあります。

また、七尾市でミシュラン1つ星の日本料理店を営む「一本杉 川嶋」の店主川嶋さんが、田植え体験に来られるそうです。

「一本杉 川嶋」大将の田植えの様子です。

人気のかぶら寿司体験

かぶら寿司体験も行っています。

「かぶら寿司って何?」と思われますよね。北陸地方伝統の郷土料理です。かぶらを塩漬けにして、その間に鰤(ブリ)をはさみ、糀で漬けた発酵料理です。

この体験ツアーは、実際にかぶらを収穫するところから始まり調理していくそうです。参加者には、移住希望の方、子どもたち、また外国の方も参加されるそうです。

施設詳細

住所:石川県鹿島郡中能登町春木西123

電話:0767-74-2323

営業時間:9001700

定休日:毎週土曜・日曜日 ※祝日の場合は翌日

    お盆・年末年始


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