能登の桜名所!前田利家が築いた小丸山城跡の「小丸山城址公園」【七尾市】

のとルネアンバサダー、観光担当のっちです!

七尾駅前の国道を通ると必ず目に入る公園。七尾市民ならば「花見」の公園、「さくらまつりの公園」など、市民にとても親しまれている公園です。

桜の時期に信号待ちをしていると、必ず見上げてしまいますね。

※能登半島地震の影響で立ち入り禁止となっていましたが、4月6日から第2公園のみ開放されています。大通り側からは入れませんでの、花嫁のれん館横の駐車場から、愛宕山相撲上横の道を通って上がって下さい。

4月の2週目の週末あたりが桜の見頃となりそうです。

小丸山城址公園:通称小丸山公園

小丸山城址公園は、地元七尾市民の間では「小丸山公園」として親しまれています。

桜の時期は、遠くから見ても桜がある!とわかるほどです。

こちらの写真は、小丸山城址公園近くにある「七尾市立小丸山小学校」から撮った写真です。

桜のつぼみの頃でも、遠くから見ても小丸山城址公園全体がうっすらと赤いのがわかるんですよ。

たくさんの桜の木がある小丸山公園です。

加賀藩祖前田利家の築いた小丸山城跡地

ここ、小丸山城址公園は、加賀藩祖前田利家により七尾湾を見渡す小高い丘に築かれた小丸山城の跡地になります。
利家が小丸山城を離れた後は、利家の実兄の前田安勝が初代七尾城代となりました。
そのような歴知ある古城の跡が、1920年(大正9年)に池や石碑のある庭園として整備され、今では市民に広く親しまれています。

春は桜、初夏はつつじや紫陽花。また、秋には紅葉や色々な木々の散策などが楽しめます。

入口は2箇所あります。ひとつは国道沿いの、「七尾駅」と「七尾美術館」と「山の寺寺院群」と標識が建っている箇所です。直ぐに入り口があります。

堀切の痕跡が残る小丸山城址公園

進んで行くと、たくさんの木々に囲まれ、開けた風景があり、その右手には、堀切が見えてきます。
堀切とは、敵の侵入を防ぐため、尾根を断ち切ったり曲輪(くるわ)と曲輪の間を遮断して、独立させるための防御施設だそうです。


本丸(第一公園)と天性丸(第二公園)の間を遮断して「切岸」と呼ばれる急勾配を造りだし、敵の侵入を防ぐ堀切の痕跡が、今でも残っています。
当時の戦国時代の様子が、なんだか見えてくる感じがしますね。
そう言った、歴史深い場所でもあるのです。

桜満開!お花見ができる小丸山城址公園

この付近には濃いピンク色の枝垂れ桜が目を楽しませてくれます。
こちらの枝垂れ桜は三分咲きぐらいです。
こういった咲き掛けの桜も満開が楽しみな気持ちにさせてくれますね。
風に揺れる枝垂れ桜は、なんとも風情があります。

堀切が境になっている第一公園・第二公園

先ほども記述した通り、歴史的痕跡の「堀切」を境にして小丸山城址公園は第一公園と第二公園とにわかれています。

七尾市で生まれ育った80代の女性の話によりますと、

第一公園に比べて第二公園は後から桜の木が植樹されたようです。

女性が小学生の頃、植樹された小さな桜の木をまたいで飛んで遊んでいたんだそうです!

またいで飛べるほど小さかった桜の木が、今ではこんなに大きくなって咲き誇っています。

小丸山城址公園 第二公園

第二公園と呼ばれる方へ進みます。

街の様子と、反対側に回れば七尾湾が眺められます。


こちらの桜は 幹がどれもが太くて、そこから伸びた枝がまた更に素敵さを醸し出しています。

  
樹齢が古く、鱗のような貫禄のある幹もあり、大きな幹から「えっ、ここから桜の花が?!」と言うところにも、小さく可愛いピンク色の花を咲かせています。

大きな幹でピンク色の優しい花びらたちが、「どうぞ私を見てください。」と言わんばかりに咲き誇っています。
また、幹に生えた緑色の苔も、とても素敵で鮮やかです。

小丸山城址公園にある展望台

小丸山城址公園には展望台が設置されています。

第二公園に設置されている展望台は「乾(いぬい)の展望台」です。

乾の展望台はインスタ映えする撮影スポット!

第二公園の一番端にあり、小丸山公園の下を流れる桜川や、七尾湾を一望できる一番長めの良い場所です。

乾の展望台の先端に立つと、こんな感じですよ。

特に桜の時期は、桜の枝に囲まれての展望となります。

写真撮影の一番のスポットと言えます!

この乾の展望台からは、「山の寺寺院群」がある山並みが見えます。

「山の寺寺院群」は小丸山城主・前田利家が浄土真宗以外の宗派寺院29ケ寺を集めたところです。

当時の小丸山城からの景勝地を望むことができるのですね。

小丸山城址公園 第一公園

小丸山城址公園第一公園。

小丸山城の本丸跡です。入り口は、一本杉通りから少し入った、花嫁のれん館の前の広場からとなります。

花嫁のれん館についてはこちら

その広場には、七尾城下を見守るようにして「前田利家、松子之像」が建っています。
NHK大河ドラマ「利家とまつ〜加賀百万石物語〜」決定を受けたことと、「利家の出世城」ということで石碑が建てられています。
なんとも凛々しい姿です。

  

入口は広くなだらかな坂道となっています。足に不都合のあるかたや高齢の方はこちらの坂道の入口からをお勧めします。

坂道を進んで行き、たどり着いた先もたくさんの桜たちが出迎えてくれます。
その中には、噴水の池があったり、展望台もあり、晴れていると街並みや七尾湾がより一層綺麗に見えます。

また、七尾生誕である、長谷川等伯の石碑も建っています。

第一公園にある丑寅の展望台

第二公園には乾の展望台、第一公園には丑寅の展望台があります。

こちらからは七尾市街を一望できます。

小丸山城当時は、周囲を見渡すために必要な場所だった場所ではないでしょうか。

こちらから見える川は「御祓川(みそぎがわ)」です。

小丸山城は、東に御祓川、西に桜川が流れているのですね。

小丸山城址公園からは七尾市を流れるふたつの大きな川を望むことができるんですね。

 

第一公園には綺麗に整備された東屋があります。

そんなに広くはない公園ですが、アップダウンがあり、展望台もあり、見どころ満載の公園ですので足休めにはちょうど良い場所ですよ。

美しい池もありますよ。

池の見晴らし台があります。何気に撮影スポットです。

絵馬掛け処登場!

第一公園の中央あたりに、新しい観光スポットが誕生しました!

こちらは「絵馬掛け処」です。

絵馬は、公園下の駐車場の隣にある「花嫁のれん館」で、1枚310円(税込み)で販売されています。

おすすめの願掛けは下記の3種類です。

「出世成就」 

前田利家が、織田信長から能登一国を与えられ、出世して、はじめて自分で築いた城が小丸山城であり、さらにここから加賀百万石の礎を築くまでに出世したことから出世城と呼ばれるので。

「夫婦円満」

利家は愛妻家の武将とも言われるくらい、奥方のまつと仲が良く、支え合って戦国の世を生き抜いたので。

「学業成就」

利家は、学問の神様といわれる菅原道真の後裔(こうえい/血のつながりのある子孫)だと称しており、家紋にも道真と同じ梅鉢紋をつかっていたことから。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

第一公園と第二公園をつなぐ橋

堀切を境にわかれている第一公園と第二公園をつなぐ橋がっかっています。

簡単にふたつの公園を行き来できます。

この橋は結構に高い場所にかかっていますよ。下を見て驚かないでくださいね。

花見シーズンはライトアップされる小丸山城址公園

お花見の醍醐味は夜桜にもあります。

小丸山城址公園は、桜の時期にはライトアップされます。

幻想的で美しい桜を楽しむことができますよ。

小丸山城址公園イベント

例年ですと4月上旬に「小丸山さくらまつり」が開催され、お茶会や、イベント、出店があります。

しかし2020年度、2021年度は、感染症拡大に対して各種イベントが自粛し中止となっています。

イベントが中止となっていてもこんなに素敵に咲き誇った桜は見る人すべてを幸せな気持ちにしてくれると思います。
  

遊具広場

相撲場の奥に、遊具広場があります。いろいろな遊び方ができる遊具も、大きい子用と小さい子用があります。大きい方の中心部はお城風になっていて最上部には天守閣らしきものもあります。

「七尾出世城ARクイズ」アプリ誕生

キャラクターとの撮影や歴史クイズが楽しめるアプリが公開されます。是非、ダウンロードして、小丸山城址公園をさらに楽しんでください。2023年11月25日公開予定です。詳細はこちらからご確認ください。

 

【小丸山城址公園詳細】

住所:石川県七尾市馬出町子部1-1

電話番号/FAX:0767-52-9266
(希望の丘公園管理事務所/8時30分〜17時15分)

交通アクセス:(公共)JR七尾駅から徒歩5分

駐車場:15台

 


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