震災を越えてつなぐ、地域の健康と笑顔「姿勢専科KCSセンター千里浜なぎさ店」|羽咋市

姿勢が整えば、人生が変わる
能登半島地震から約2年。羽咋市で姿勢専科KCSセンター千里浜なぎさ店を営む西村暁美先生に、震災当日のこと、支援活動のこと、そしてこのお仕事への思いをお聞きしました。柔らかな笑顔の奥に、地域への深い愛情が宿っていました。

揺れた元旦。それぞれの場所で、それぞれの恐怖があった

2024年11日。多くの家族が穏やかなお正月を過ごしていたあの日、西村先生はご家族で初詣を済ませ、お孫さんの福袋を買いに富山方面へ出かけていました。その帰り道に、突然大きな揺れが来たのだそうです。

石川県と富山県の県境にある倶利伽羅のあたりを走っていたとき、前を行く車がふらふらと揺れているのが目に入りました。車に乗っていると地震の揺れはなかなか気づきにくいもの。でも今回はそれだけ大きな揺れだったのです。これは地震だと気づいたものの、路肩は危険と判断し、安全な場所を選んで車を止めたといいます。

一方、スタッフの宮谷美幸先生は、お客様のアルバイトのお手伝いで外出中でした。駐車場でその瞬間を迎えたといいます。

スタッフの方々も、それぞれの場所で揺れを体験されました。幸いなことに、皆さんのご自宅に大きな被害はなかったものの、傾いたままになっている場所や、道路側から地盤が押し寄せてきて手をつけられない箇所が今もあるとのこと。「多少のことはありますけど、みんな元気だからありがたいことです」と、先生は静かに、でも確かな安堵を込めて話してくださいました。

道一本で、まったく違う景色が広がっていた

サロンの棚に並べていたものや、パーテーションは倒れてしまいましたが、建物自体には大きな損傷はなく、しばらくしてから壁の隙間が見つかり、後から修繕を行ったくらいだったそうです。

印象的だったのは、通りを一本隔てた被害の差でした。

「この道から向こうは全然違うんです。川のこちら側はほとんど無事で、向こう側はもう解体してしまっているところもあって」

同じ市内でも、通りが一本違うだけで、受けたダメージがまるで別世界のように異なっていたと言います。能登の震災が、いかに場所によって差があったかを、改めて感じさせられるお話でした。

水道が復旧するまでの10日間。できることを、できる形で

水道が止まり、自宅での生活も困難な状況が続いたため、通常なら14日から開院するところを、約10日間、休業せざるを得ませんでした。

でも、先生はその間も動き続けていました。本部であるKCSセンターから届いた支援物資を、悪路の中、七尾市中島町などのお客様のもとへと届けに行ったのです。

「水とかカイロとかを、本部から支援物資としていただきました。ただ自分たちは水道も1週間ほどで復旧して、ありがたいことに恵まれていたから、それなら困っているお客様のところに届けようって思って」

ご機嫌伺いをしながら、顔を見て、「元気にしてますか」と声をかける。その一言がどれほど力になるか、先生はよくご存じでした。お客様から「わざわざ来てくれたん。ありがとう」と言っていただけたとき、それが一番嬉しかった、とおっしゃっていました。

避難所でのボランティア施術。体が緩めば、心も緩む

水道が復旧した後は、七尾市中島地区の避難所となっている小学校や志賀町の避難所にも足を運び、ボランティアとして施術を行いました。

「慣れない場所で寝ていて、体を動かすスペースもない。避難されている方たちの体って、本当にひどい状態になっているんですよね。そこで施術させていただいて、喜んでいただけて」

道中、誤って通行止めの道に入り込んでしまい、無残に崩壊した道路の光景を目の当たりにする場面もあったそうです。「これ、いつになったら通れるようになるんだろう……」。復旧への道のりの遠さに、胸が重くなる瞬間もあったといいます。それでも、待ってくださっている方がいる。その思いを胸に、できる限り足を運び続けたのです。

施術を終えたとき、「ありがとう」と言われる瞬間。「やっていてよかった、と思えましたね」と、先生は静かに振り返ってくださいました。

「ここがなくなったら困る」その言葉が、続ける力になった

震災後、お客様からかけてもらった言葉は、今も先生の心の中に生きています。

「ここに来たら元気になれる、っておっしゃってくださる方がたくさんいて。そう言ってもらえると、ここをなくせないな、続けていかないといけないなって、改めて思いましたね」

能登ならではの温かさも、このサロンには根付いています。畑で採れたものを「これ食べて」と持ってきてくださるお客様、一人暮らしで予約の日を忘れてしまった高齢の方のご自宅まで様子を見に行き、自転車がなければ「畑に行ってるな」と安心して待つこと。施術の場所でありながら、地域のコミュニティの核にもなっているのが、話を聞いているだけでも伝わってきました。

「スーパーに行くのは億劫だけど、ここに来るのは楽しみっておっしゃる方もいて(笑)。そういう言葉が、一番の励みです」

「姿勢専科KCSセンター」とは? 理論に基づいた、安心・安全な姿勢調整

西村先生が営む姿勢専科KCSセンター千里浜なぎさ店は、整体やマッサージとは一線を画す姿勢調整の専門サロンです。

その根拠となるのは、姿勢科学・姿勢医学・姿勢工学という学問体系。経験や感覚に頼るのではなく、物理的な理論に基づいて技術が構築されているため、誰が学んでも、同じ結果が出る再現性の高さが大きな特長です。

「整体の先生のように技術や経験によるものではなく、理論に則ってやれば必ず結果が出る。だからこそ、結果が出ますとはっきり言えるんです」と先生は話してくださいました。

また、力任せではなく最小限の力で最大の効果を引き出すことを目指しているため、女性の先生でも無理なく施術ができます。「こんなに優しい施術で治るの?」と半信半疑でいらっしゃった方が、23回の施術で長年の痛みがなくなる、というケースも珍しくないそうです。

長く通ってくださるお客様の中には、姿勢が整ってきたことで「調子が悪くなりかけてるときが自分でもわかるようになった」と言い、都合が悪くなる前に自ら連絡をくれる方も。「それが私たちが目指しているところなんです。自分でわかって、ひどくなる前に戻す。メンテナンスを自分ごととして捉えてもらえるのが一番嬉しい」と、先生の表情がぱっと明るくなりました。

施術の内容は骨格の姿勢調整にとどまらず、栄養面のアドバイスや、自律神経に関わる不調についてのご相談も受けられています。地域の健康支援センターとして、暮らし全体に寄り添うサロンを目指しているのだそうです。

学び続けることが、お客様への最大の還元

開業から12年目を迎えた現在も、先生の学びへの姿勢は揺るぎません。毎月のオンライン研修に加え、年4回は本部のある岡山へ足を運び、技術のチューニングと上位技術の習得を続けています。

「毎月受けて、自分でちゃんと確認して。それがお客様への還元だと思っているので。こうやってるつもりが、ちょっとずれてることもあるから、それを正してもらいに行く感じですよ」

最近では、ご縁のあった長野・飯田市への出張施術も月1回以上のペースで行っています。「能登から長野まで、4時間以上かかるんですけどね(笑)。でも、待ってくださっている方がいるから」と、先生は笑顔でおっしゃいます。その笑顔の裏に、大変な体力と情熱があることは言うまでもありません。

震災を越えて、先生が伝えたいこと

インタビューの締めくくりに、先生はこんな言葉をくださいました。

「予防が大事だということ。体のことも、防災のことも。あることが当たり前じゃないんですよね。何かが起きてから慌てるのではなく、日頃から備えておくことが本当に大切だと思います」

そして、もう一つ。

「技術って、誰にも取られないんですよね。震災があっても、流されることもない。どこへ行っても持っていける。そのことを、改めて感じた2年間でした」

毎年お客様にお渡ししている記念品に、小さな防災セットを加えたこともあります。その中にあった笛を使って助けを呼び、無事に発見された方がいると後から聞いたとき、「本当に渡しておいてよかった」と心から安堵したそうです。「使わないことが一番。でも、万が一のために備えることの大切さを、みなさんに伝え続けたいんです」

能登の地で12年、ひたすらに人の体と向き合ってきた西村暁美先生。震災を経てもなお、扉を開け続けるその場所は、お客様にとって体の拠り所であり、心の安らぎでもあるのだと、お話を聞きながら感じていました。

興味のある方は、ぜひ一度お気軽にお電話でご予約を。完全予約制ですので、電話一本からどうぞ。

企業情報

姿勢専科KCSセンター千里浜なぎさ店

オーナー 西村暁美

住所 石川県羽咋市的場町穴釜39-1

電話 0767-22-1388

営業形態 完全予約制(ご予約はお電話にて)

 

 


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