pickup
能登演劇堂無名塾2022年ロングラン公演「いのちぼうにふろう物語」記者発表【七尾市】

のとルネアンバサダーの北谷彩織です。

令和4年5月30日に能登演劇堂で開催された【いしかわ百万石文化祭2023七尾市プレイベント 仲代達矢役者七十周年記念ロングラン公演「いのちぼうにふろう物語」記者発表】に参加してきました。

 

いしかわ百万石文化祭2023とは

「いしかわ百万石文化祭2023」は来年、令和5年に県内各地で多彩な文化イベントを展開することにより、全世界に向けて、石川の文化の魅力を 余すところなく発信することを目的にした県を挙げての大規模な催しです。

百万石文化祭の盛り上がりを、令和6年春の新幹線県内全線開業につなげて「第二の開業」効果を県下全域に波及させていきたいと考えているそうです。

わたしたちのとルネでもどんどん能登地区に関連する催しをとりあげて行きますので、興味のある方はこれからも、のとルネHPをチェックお願いします。

ちなみに去年21年は、狂言師野村萬斎さんと石川県出身の女優田中美里さんのトークショーのほか、音楽や伝統芸能による、和と洋のステージが行われておりました。

仲代達矢役者七十周年を記念した第7回能登演劇堂ロングラン公演

令和4年秋、仲代達矢役者七十周年を記念し第7回能登演劇堂ロングラン公演が開催されます。

「能登の里山里海」が世界農業遺産に認定されて10年が経ちました。

今回の無名塾の能登演劇堂公演は山本周五郎作『いのちぼうにふろう物語』が一か月にわたり、再び上演されます。

こちらは平成9年(1997年)に行われた初のロングラン公演「いのちぼうにふろう物語」の見せ場、大捕物のシーンの写真です。

*能登演劇堂パンフレットから引用

今回の公演も、能登へ演劇と旅を愛する多くの人々をお迎えしたいという想いが込められたロングラン公演です。

能登演劇堂は、これまで無名塾による長期公演を行ってこられました。

今回の『いのちぼうにふろう物語』は、1997年及び2004年の公演以来3回目の公演となります。

2009年に開催された『マクベス』以来の能登演劇堂限定公演となります。

また、

「今回のロングラン公演は仲代達矢役者七十周年記念と併せて、来年開催されます『いしかわ百万石文化祭2023』の七尾市プレイベントとして位置づけられております。」

と、七尾市長である茶谷義隆さんが仰っていました。

実は筆者の故郷でもある七尾市中島町。

この公演を皮切りに、能登演劇堂がもっと広く県内外に周知されていくといいなと感じております。

能登演劇堂の劇場として素晴らしいところ

過去の能登演劇堂の記事でも挙がっておりますが、大き過ぎないので役者が演じやすく、観者は愉しみやすい。

声を観客に届けやすい造りで各所に工夫が凝らしてあるそうです。

演劇を行うことに特化した舞台構造となっております。

舞台最奥の壁は開閉可能な扉で、扉が開かれると能登の自然が芝居の背景となり、より彩りを添えてくれる構造なのです。

季節によって、時間や天候によってまた違う芝居の表情を見せる事ができるところがこの劇場の最大の魅力なのではないかと私は思っています。

舞台・音響・照明専門の専門家のこだわりが散りばめられており、このような劇場は日本全国津々浦々探しても能登演劇堂しかないと言っても過言ではないでしょう。

「芝居好きなら一度は訪れた方がいい」とも言われている劇場でもあります。

無名塾とは

1975年3月、仲代達矢の自宅稽古場に集う若い俳優たちの間で自発的にスタートした劇団で、創立者は仲代さんの妻である宮崎恭子さんです。

学費が無料、実力派の俳優である仲代達矢の指導が直接受けられる、そして多くの実力ある俳優を輩出しているため入塾審査の倍率は非常に高く「劇団の東大」と称されるほどの狭き門と呼ばれています。

仲代さんの自宅が主たる稽古場ですが、実はこの「能登演劇堂」が提携演劇場です。この能登演劇堂を起点として年に1度全国公演を行っています(今回2022年秋は能登演劇堂限定のロングラン公演)

塾生としての養成期間中は無名塾の所属ですが、外部出演に限っては株式会社仕事(独立前の俳優座映画放送)がマネージメントを担当しています。出身者は卒業以降もこの事務所に籍を置き続ける人が多い劇団です。

今年、22年は無名塾に新人8人が入塾したそうです。

文芸演出部

1993年から「文芸演出部」が存在し、

役者と同じように非常に厳しいオーディションによって極少数の者が入塾して宮崎恭子さんに師事しました。

しかし、1996年、宮崎さんが膵臓がんにより亡くなったため、師を失った文芸演出部は1997年に終わりを告げることに。

出身者としては、月足都望さんなどがいらっしゃいます。演出家は、石栗昌彦さん、大江氏さん、林清人さんなどを輩出しています。

所属俳優・出身俳優

映画やテレビ舞台で活躍している役所広司さん、益岡徹さん、若村麻由美さん、赤間麻里子さん、真木よう子さん、内浦純一さん、滝藤賢一さん、村上新悟さん、松崎謙二さん、高川裕也さん、声楽家でありミュージカルなどを中心に活動している佐賀龍彦さんなどがいらっしゃいます。

今回、特別に劇中大捕物のシーンでの衣装で出演してくださった 

無名塾:島田 仁さん

今回の公演に向けて、仲代達矢さんの想い

仲代達矢さんは元々新劇(近代劇)役者だそうです。

「今回、時代劇を演じられて、しかも亡き妻、隆巴の脚本を再び演じることができとてもうれしい。」と。

「亡き女房が創ってくれた無名塾は財産だ。足腰が立つ限り、体力が続く限り、この声が出る限り、役者として演じ続けたい。」と力強く仰っていました。

若い世代と舞台に立つことは大きな刺激なのだと仰っており「師匠格として若者を育てる一面はありますが、私は引退しておらず、まだ現役の役者でやっているわけで。指導しながらも、若者に負けてたまるかという気持ちがどこかにあります。それが現役を続けている理由になっている気がしています」と仰っていました

「日本は80歳を過ぎると名優扱いをしてくださいますけど」と苦笑いするシーンもありましたが、「もう少し、もう少しやってみたい。これが最後だという引退興行は、してみたいと思いますけど何となくできなくて、ぐずぐずしております」と笑っておられました。                   

健康維持の秘訣を記者から尋ねられると、

「1日1時間ほどのストレッチや、公園でのウオーキングなどを行っている」と仲代さんは答えていました。

食事は、と尋ねられると、「野菜が好きですね、肉や魚もたまに食べます。」と仰っていました。

「平凡な毎日です」と仰る謙虚さの中に、生涯現役の向上心や芝居に対する情熱などを垣間見た気がしました。

年令問わず楽しめる作品だけど、若者にこそ観てほしい。
「いのちぼうにふろう物語」は「人間讃歌の物語」

公演は、抜け荷(密貿易)の拠点、深川安楽亭にたむろする命知らずの無頼な若者たちが、

恋人の身請金を盗みだして袋叩きにされた奉公人に示す命がけの無償の善意を描いた、「深川安楽亭」をもとに、仲代達矢さんの妻、宮崎恭子さん(みやざき やすこ 筆名:隆 巴 りゅう ともえ)が書き上げたものです。

混迷する世代の人々にいかに生きるかを問いかけた人間讃歌の物語なのだそうです。

「自分の生き方と無名塾のいのちぼうにふろう物語に出ている役の人物の生き方を比較して考えてもらいたいな」と考えて、皆さんで作り上げておられるそうで

「年令問わず楽しめる作品だけど、若者にこそ観てほしい」と仰っていました。

能登演劇堂だからこそできる演出があります。

公演の終盤の演出で舞台奥の大扉が開き、外舞台から人が流れ込んでくる大捕物のシーンでは、観客誰もが息を呑み、その迫力に引きこまれました。

それが再びこの能登の地でお目にかかれる、大変貴重な機会です。

仲代達矢が、役者七十周年の集大成としてお送りする『いのちぼうにふろう物語』今からとても楽しみでたまりません!

能登演劇堂からのお知らせ

能登演劇堂では今回のロングラン公演で劇中大捕物のシーンで出演してくださるエキストラ・ホールボランティアを募集しております。

詳しい募集要項などを載せておきますので気になった方は是非、ご覧になってください。

エキストラ募集について

役柄】

かつら、衣装を着けての外舞台での捕り方

【募集期間】

6月1日(水)~7月31日(日)※当日消印有効

【人数】

おおよそ30名限定です。

【応募資格】

期間中20回以上参加できる方で健康な方

高校生以上(高校生も参加可能なんですね!)

男女不問

【活動場所】

能登演劇堂

【期間】

令和4年9月4日(日)~10月10日(月·祝)(9/7-9/12-9/16-9/20·9/26·9/30·10/6は休演日)

【時間】

18:00~19:30頃予定(9月4日~9月30日)

17:30~19:00頃予定(10月1日~10月10日)

※上記2パターンがあります(かつら・衣装を着るための準備時間が含まれます)

【練習期間】

公演日の数日前に衣装合わせ・リハーサルなどを行うため集まっていただきます。

詳細は後日連絡いたします。

【応募方法】

申込書に必要事項を記入し、下記宛先へお申し込みください。郵送・FAX・持参いずれでも結構です。

ホームページからもご応募いただけます。

仲代達矢さんや無名塾の皆さんと一緒に「いのちぼうにふろう物語」の舞台に出演しませんか?

最後のカーテンコールにみんなで立つ感動は一生の思い出になること間違いなしです!

ボランティア募集について

【活動内容】

チケット半券確認・アンケート配布・座席案内など

【募集人数】

1公演6〜8名程度

【募集期間】

6月1日(水)~7月31日(日)※当日消印有効

【応募資格】

期間中20回以上参加できる方で健康な方

高校生以上(こちらも高校生の参加が可能なようです!)

男女不問

【活動場所】

能登演劇堂

【期間】

令和4年9月4日(日)~10月10日(月・祝)(9/7·9/12-9/16-9/20·9/26-9/30-10/6は休演日)

【時間】

①開場~休憩まで

【9月】15:30~18:15

【1 0月】15:00~17:45

②休憩~終演まで

【9月】17:45~19:30

【1 0月】17:15~19:00

③開場~終演まで

9月】15:30~19:30

【10月】15:00~19:00

※公演日の数日前にホールボランティアの説明会を行います。詳細につきましては、後日こちらから連絡します。

【応募方法】

申込書(あまり綺麗でない画像ですが載せておきます)に必要事項を記入し、下記宛先へお申し込みください。郵送・FAX・持参いずれでも結構です。

ホームページからもご応募いただけます。

全国からいらっしゃるお客様をあなたの素敵な笑顔でお出迎えしませんか?

お問い合わせ先
【能登演劇堂】

〒929-2222

石川県七尾市中島町中島上部9

TEL 0767-66-2323

FAX 0767-66-2326

  • アクセス詳細

◆電車で

金沢駅~

「IRいしかわ鉄道―JR七尾線―のと鉄道」~

七尾駅乗り換え~能登中島駅 

(約2時間)

金沢駅~

「和倉温泉行き特急列車」~

和倉温泉駅乗り換え~能登中島駅

(約1時間30分)

◆飛行機で

能登空港~

ふるさとタクシー(要予約)~

能登中島駅(約1時間)

ふるさとタクシー(中島タクシー)TEL 0767-66-0114

小松空港~

空港連絡バス~

金沢駅~(電車利用*)~

能登中島駅(約3時間)

*公演によって直行の観劇バスあり(予約制)

※能登中島駅から

徒歩20分 またはタクシーで3分 

中島タクシー TEL 0767-66-0114

◆お車で

金沢方面から 

「のと里山海道」(約1時間) 

徳田大津I・C下車~

国道249号線(約15分)

または 「のと里山海道」 

横田I・C下車(約5分)

富山方面から 

「能越自動車道」(約45分)

七尾城山I・C下車~

七尾城山I・C口交差点左折~

城山交差点右折~

道なり直進(途中から国道249号線)

小島西部交差点左折(約35分)

「能越自動車道」

高田I・C下車~国道249号線

※駐車場は約200台分駐車可能

 

 


この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事