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和菓子好きにはたまらない!どら焼き、お団子、名物「余喜志ぐれ」の御菓子司八野田【羽咋市】
のとルネアンバサダー、グルメ担当とっちです!
地産地消をモットーに、地域に根付いた和菓子作りをしている八野田さんを取材させていただきました!

県道234号線函屋酒井線沿い 金丸駅から約4分

地元の方なら、西往来の宮地の交差点から東往来の酒井の交差点の間といえばわかりやすいかもしれません。
のと里山海道の柳田ICから七尾方面へ約10分、JR金丸駅から4分、羽咋市の大町というところにある和菓子屋さんです。
道沿いにあまりお店がないので、看板を目印にされればわかると思います。
お店の前に車が数台停められます。

店内の様子

お店に入ると、正面と左手にショーケースがあり、右手には手の届きやすい位置に人気商品が並べられています。

またその奥には、市販のお菓子なども置かれていました。

徒歩圏内にはスーパーもコンビニもないので、近所の交通手段のない方への配慮もされているのかもしれません。

やわらかくてふわふわ!「神子原米どら焼」

「神子原米どら焼き」1個150円(税抜)です。
私が御菓子司八野田(はちのだ)さんを知ったのは、七尾市内のスーパーで委託販売されていた「神子原米どら焼き」です。「みこはらまいどらやき」と読みます。
美味しいと評判で、スーパーに買いに行っても、売り切れていることが多かったこの神子原米どら焼き。たまに見つけると嬉しくて、ついつい5個も買ってしまったほどです。
このどら焼き、生地がとてもふわふわで柔らかく、餡も上品な甘さでとても美味しいのです。
「こんなに美味しいどら焼をつくるのなら、他のお菓子もさぞかし美味しいのでは」、と思い、
羽咋市にあるという八野田さんの店舗に伺ってみました。

葛を凍らせた「冷やし葛アイス」

店舗に伺い、すぐにすすめられたのはこの「冷やし葛アイス」です。なんと、葛を凍らせたアイスバーです。

食べてみると、もちもちサクッとした、他にはない食感です。

口に入れた瞬間、とろけるような食感で、葛羊羹とも違う食感です。

この口どけの感じを出すのに試行錯誤されたとお聞きしました。

そして、普通のアイスより溶けにくいのか、形が崩れることなく、食べ終わるまでその食感を味わえました。

私はオレンジ味をいただきましたが、柑橘系の甘さでスッキリした後味!

暑い日だったのですが、とっても涼しくなりました!

味はオレンジ、桃、ブドウと三種類あり、1本150円です。

最初は口コミのみの宣伝でしたが、最近は店頭で販売案内されています。

「農菓プロジェクト」3年連続グランプリ受賞の御菓子司八野田

「農菓プロジェクト」というのは約10年前から石川県内の農家と菓子職人がタッグを組み、地元の農産物が使われたお菓子を作ろうという素敵な取り組みです。
八野田さんのモットーとしている「地産地消」に合致しています。
八野田さんは、白山市の農家さんと一緒に取り組み、3年連続グランプリを受賞しでいます。
地元の素材を使い、地元で食べる。身体にとって一番自然な食べ方を日々研究し、お菓子作りにその思いを込めています。
その思いがお菓子にあらわれた結果ではないでしょうか。
グランプリ受賞の表彰文には、「コンテストに於いて、最も石川県在住の女性心を創作和菓子で射止めました」とあります。
女性の心を射止めるお菓子だなんて、ますます楽しみになります!
御菓子司八野田さんは、昭和20年、祖父の代の落雁のお店からはじまりました。
一級技能士・ものづくりマイスターの資格を持つ店主の八野田聡さんと、奥様の妙子さん。
穏やかな笑顔で、丁寧にお店の紹介とお菓子の説明をしてくださいました。

疾病退散に「あまびえ最中」

 
御菓子司八野田さんではフードプリンターを導入しており、お菓子に直接イラストや写真を写し込めるそうです。
この新型感染症の流行で、「疾病退散」を願わない日はないそうです。
そこで、見るだけで疾病退散となる妖怪・アマビエの姿を皮に写しこんだ「あまびえ最中」が考案されました。
裏面にもしっかりと祈願がうつされています。

売上の一部を医療従事者の支援に

さらに八野田さんは、この「あまびえ最中」の売り上げから材料費、人件費を差し引いた金額を医療従事者の支援にしたいと考え、
他の菓子店に協賛してもらえるように持ち掛けました。
各お店で同じように「あまびえ最中」を作製してもらうことで、支援の輪が広がりました。
その支援額で、7月に赤十字社に30万円、9月に金大附属病院に30万円を寄付されたそうです。
売上から経費だけを差し引いた額を支援にまわす。
経営に差しさわりのない範囲で支援を行うということは、無理なく長く支援を続けることができるということです。
この素晴らしい取り組みはTVのニュースでも取り上げられました。
地元を愛する心はこういった形でもあらわされています。

店主オススメは「余喜志ぐれ」(よきしぐれ)

「余喜志ぐれ」1個140円(税抜き)です。
店主・八野田さんのオススメは、店主が生まれる前から作られているという、「余喜志ぐれ」です。なんと55年もの歴史があります!
喜びが余とかいて余喜(よき)。
店舗のある羽咋市大町周辺は余喜地区と呼ばれています。
55年前の当時の余喜小学校校長先生が、その地区の名前と、少し割れているようなお菓子の外見に合わせた「時雨(しぐれ)」を合わせ、命名されたそうです。
中身は黄身餡で、皮の方にチョコレートとピーナッツという洋風の素材が使われており、当時では少しハイカラな和洋折衷なイメージです。
外はサクサクでナッツの風味がします!中の餡はしっとりでした。
日頃のおやつに、贈答品にと幅広く需要があり、御菓子司八野田さんの一番の人気だそうです。
 

羽咋市のブランド米「神子原米(みこはらまい)」をつかったお菓子

冒頭でも紹介した神子原米どら焼きもそうですが、八野田さんは地元であるこの羽咋市でブランド米「神子原米」を積極的に使ってお菓子作りをされています。
「神子原米」は、羽咋市の神子原地区の棚田で生産されるブランド米で、ローマ法教皇にも献上され話題になったお米です。
店頭では神子原米だんごも並んでいました。
みたらし餡やごま餡、ずんだ餡にかぼちゃ餡という珍しい餡もありました。
季節ごとに餡がかわるというから、楽しみですね!
写真は、お月見三色団子です。お花見で三色団子があるように、お月見でも三色団子をと作られたそうです。
秋色のお団子、食べてみるとすごくモチモチでやわらかいのです!
お団子にしっかり味がついており、渋いお茶にも合うと思いました。

敬老の日など、イベントに合わせたお菓子は贈り物にオススメ

取材日は敬老の日が近かったこともあり、こういったかわいいイラストのパッケージのお菓子もありました。
手土産に、贈り物にオススメです。
フードプリンターを導入していますので、印字されたお菓子の注文も承っているそうです。
なんと、写真も写し込めるんですよ!
愛のあふれた御菓子司八野田さん。どのお菓子もその心がこもっており、
ひとつひとつ美味しく味わいました。頂戴して、あたたかい気持ちになるお菓子、是非賞味してみてくださいね。
★★★口コミ★★★
神子原米どら焼き買いに行きました!
季節外れかと思いましたが、冷やし葛アイスもまだありました。
他にもいろいろ買ってみましたが、どれも美味しかったです。
神子原米どら焼きの生地のもちもち感は、京都で人気の阿闍梨餅を思わせる美味しさでした。
ご主人もすごく優しい方でした。また伺います!
のとルネスペシャルアンバサダー 山崎至 (2020/11・15)
★★★★★★★★★★
【御菓子司八野田 店舗情報】
●大町店 石川県羽咋市大町む-54 0767-26-0208
 営業時間 8:00~18:30
 定休日 毎週水曜日
●石野町店  石川県羽咋市石野町ト14−1 0767-22-6875
 営業時間 9:30~18:00
 定休日 毎週水曜日
支払い:現金・クレジットカード・ペイペイ可能
【石野町店外観】
            


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