のとルネアンバサダー、グルメ担当とっちです!
七尾にはとっても素敵なマダム・ソムリエがいらっしゃるんです!
ワインを知らなくても、心配なし。マダムに教えてもらって、美味しいワインを選びましょう♪
※2021年11月18日木曜日、ボジョレー・ヌーヴォー解禁の様子を追加いたしました!
Contents
創業大正3年の西田酒店
七尾市矢田新町にある「西田酒店(にしださけてん)」
創業はなんと大正3年です!100年以上続く歴史ある酒店さんです。
元々は別の仕事の傍ら、小商いとして酒の小売業をはじめたのが西田酒店さんのはじまりだそうです。
立ち飲み屋もしていましたが、時代は変遷し現在は全種類の酒類を扱う酒店となっています。
国道沿いにたつ大きな西田酒店。27~8年前に新店舗が建った時は、
なんとオシャレな酒店さんができたんだろう!と地元では話題になりました。
ワインの種類が豊富!西田酒店
オシャレな西田酒店さん。お店の塗装は海の近くということもあり、船をイメージしたそうです!
駐車場は広く、国道160号線に面しているのでとても入りやすいお店です。
看板にはブドウのモチーフがあります。ブドウと言えば、ワイン!
そう、西田酒店さんは、全種類の酒類を扱う酒店さんではありますが、とくにワインに特化した酒店さんとも言えます。
この素敵な光景!木箱に並んだたくさんの種類のワイン。
ワインは、赤、白、ロゼ、スパークリング、国や地域、作られた年・・・途方もない種類があります。
どれが美味しいんだろう?
そもそもどんなワインを美味しいというのだろう?
そんな、ワインをほとんど知らない方でも安心してワイン選びができるのが西田酒店さんです。
なんと、西田酒店さんにはソムリエがいるんですよ。
ソムリエのいる西田酒店
西田酒店の店長・西田櫻子さん、通称マダム櫻子さんは地元ではちょっとした有名なマダムです。
マダム櫻子さんソムリエ資格取得秘話
通称の“マダム櫻子さん”で記載させていただきますね。
マダム櫻子さんは、「ソムリエ」の資格を持っていらっしゃいます。
「ソムリエ」とはワインの専門的な知識を持ち、ワインを所望する方々にそれぞれに適したワインを選ぶ指南をすることができる資格です。
マダム櫻子さんは1993年に資格取得されました。
今でこそワインは庶民に親しみがありますが、当時はといいますと・・・ここ能登ではまだワインの流通がそんなになかったころだと思います。
そんな中でいち早くソムリエの資格を取得するとは!
ソムリエ資格取得に際し、教えていただいた師匠からはたくさんのことを教わったそうです。
ふたつの栄えあるバッジ!マダム櫻子さんの所持するバッジです。
上のブドウの形を模したものは「ソムリエバッッジ」
下のワイングラスを模したものは「コンセイエバッジ」です。
コンセイエとは、フランスのワインの達人で、アドバイスができる資格です。
ワインの“合わない”はない!
ソムリエは、ワインのことだけではなく、「ワインと食のマリアージュ」というように、昔から定番の「食との組み合わせ」の知識も持っています。
しかし、師匠からの教えでは、
「プロが〚合いません〛なんて、口にしないこと!」
と教わったそうです。
和食とワイン、昔では思いもよらなかった組み合わせが今では無数にあります。
味覚は一人一人の個性だから、「この食とワインが合わない」なんてことはないのですよ、とマダム櫻子さんはおっしゃいます。
こうでなければならない、といった押しつけは一切しないそうです!
いろんな種類のワインを、いろんな食で味わうことができ、無限の楽しみがあるのだと、お話ししてくださいました。
そう聞くと、肩の力が抜けました。
ワインのことは何も知らないのですが、マダム櫻子さんに教えていただきたいな、と思いました!
「ただ、こだわればこだわるほど美味しいワインに出会えますよ・・・」というマダムらしい魅力的なささやきも聞かせていただきました(笑)
ワインセラーがある西田酒店
西田酒店さんでは、普段はお客様をお通していない、秘蔵のワインセラーがあります。
ワインセラーはひんやりした空間。
ワインは環境の変化を嫌うもので、このワインセラーは厳重に環境調整されています。
そしてそこには秘蔵のワインが並んでいます。
並んでいるだけで見応えのあるワインセラー!
恥ずかしながらワインの良し悪しがわからず価値がわからないのですが、大切に保管されている、ということだけはわかります。
そういうとマダム櫻子さんは、「恥ずかしいなんてことは何もないのよ!」とおっしゃってくださいました。
ワインのことを知らなくても快くお話ししてくださったり、教えて下さる優しいマダム櫻子さんです。
ワインを取り扱うと、世界の気候、ワインの原料となるブドウの産地、地理の特色、その年の天候、時事ニュースなど、
あらゆる物事を世界的に見ていくことが必然となるそうです。
○○年のワインは、その年の気候がとても良かったのでとても良いワイン、
昨今のブドウの産地は地球温暖化の影響で徐々に北上していっている、
◎◎はブドウ収穫の頃に周辺で大規模な山火事があったから煙害はどうかしら、
など、視野をとても広くして日々情報を取り入れ、ワインの知識とされています。
とても頼もしいソムリエ、マダム櫻子さんです!
心落ち込む時こそ美味しいものを!
昨今の新型感染症流行や、衝撃的事件などで華やかではない日々が続きます。
しかし、そんな時こそ美味しいワインと食事を楽しんでほしい!とマダム櫻子さん。
美味しいものを食べたら元気になります!その「美味しい」を手伝ってくださるのが西田酒店さんです。
ワインに合う、めずらしいチーズがオススメとして陳列されています。
是非、ワインと一緒にどうぞ、とのことです。
月1回「ワイン教室」
西田酒店さんでは、毎月1回「ワイン教室」を開催しています。
新型感染症流行期には、オンラインで行っているそうです。
会員はなんと100名以上!
ワインの飲み方、食との合わせ方、飲む順番などなど・・無限に広がるワインの楽しみ方!
興味のある方は西田酒店さんまでお問い合わせくださいね。
オンライン教室開催の様子♪
オンラインのワイン教室の様子を拝見してきました♪
西田酒店さんの一角で行われています。
今回は「ブルゴーニュワイン」の勉強会です。
そして、「シャブリ」という種類のワインを飲みながらの勉強会です。
楽しそう・・・!
西田酒店さんでのワインのお供は、枝付き干しブドウ他!枝付きは、初めてみました。
そうですよね、レースンはブドウですものね。
講師であるマダム櫻子さんの秘書をつとめる「おけい」さんが、西田酒店さんのもう一方の片隅で参加しています。
ワインの成り立ちや地方の特色、ブルゴーニュ地方の畑の一年の様子など、とても気さくに話されています。
「ね、かわいいでしょ~この畑の様子!」
小難しいワイン講話ではありませんでした。
このワインを味わってみたくなる。
味わってこのお話しを聞くと、もっと美味しくなる!そんなワイン教室でした。
オンライン教室参加者さんたちも、楽しそう!
西田酒店でお待ちしています。
マダム櫻子さん(右)と、マダム櫻子さん専属“コンシェルジュ”のおけいさん(左)です。
このお二人が西田酒店さんでお待ちしていますよ。
取材中も、次々とお客様がいらっしゃったのですが、皆さんはお店に入って商品陳列を見るのではなく、すぐにこのお二人のどちらかに声をかけ、
「◎◎パーセントくらいのお酒ない?」や、
「○○のワインに見合ったワインはないかしら?」など、お酒に関する注文を伝え、それにこたえて商品を選んでお客様にすすめている、と言った様子でした。
こういった販売は対面だからこそ。
通販では得られない魅力ですね。
どうやってワインを選べばいい?
さて、皆さんが大抵聞きたがることといえば、「ワインの選び方」だと思います。
マダム櫻子さんは、「どれから飲めばいいか?」というような初めての方は大歓迎だそうです。
お客様の嗜好品、普段飲んでいるお酒の傾向などを聞き、オススメのワインを選びます。
気軽に尋ねてみてくださいね。
2021年ボジョーレー・ヌーヴォー解禁!
ワインのことはよく知らなくても、「ボジョレー・ヌーヴォー」という名前は聞いたことはあるのではないでしょうか。
そして「解禁日」といったイベントも。
ボジョレー・ヌーヴォーとは?
ボジョレー・ ヌーヴォーとは、フランスのボジョレー地区で、その年に収穫したぶどうで作られたワインです。
ワインの何年物、といった話もよく聞くこともあると思いますが、
ボジョレー・ヌーヴォーは、そのぶどうの収穫はその年の9月中旬です。
収穫されたぶどうは発酵槽に入れられ、ぶどうが上から順につみ重ねられた重みで破砕し果汁が出て発酵を始めます。
そして10月末までには醸造し、樽詰め・瓶詰めを終えて、11月より世界中へと発送の段取りがとられます。
そして、11月第3木曜日0時に解禁となります。
ボジョレー・ヌーヴォーは、フレッシュなワインなのですね!
解禁日は、各国各お店では解禁日0時に、ボジョレー・ヌーヴォーの樽の栓を開けるイベントをするところもあるくらい、世界的に盛り上がる日なのです。
そして、日付変更線の関係で、日本は一番早くに11月第3木曜日を迎えます。
ですので、0時開栓ならば、本場フランスよりも早く、日本はボジョレー・ヌーヴォーを飲むことができるというわけです!
西田酒店さんでボジョレー・ヌーヴォー開栓!
2021年11月第3木曜日は、11月18日です。
この日、樽に入ったボジョレー・ヌーヴォーを開栓するということで、西田酒店さんを伺いました!
樽のヌーヴォーの量り売り。仕上げの作業での完璧な無濾過はこの樽入りのみ、だそうです。
こちらはボジョーレー・ヌーヴォーが入った15リットルの樽です。
樽には、「ジョセフ・ドルーアン」の名前。
ドルーアンは、フランスのワイン生産者の名前で、とても信頼のおける、確かなワイン生産者だそうです。
そして、
「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2021」
と刻印が。
ヴィラージュとは、ボジョレー・ヌーボーの格付けの名称です。
ボジョレー・ヌーボーは3つのランクがあります。
良い方から順に、
1.クリュ・ボジョレー
2.ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー
3.ボジョーレー・ヌーヴォー(とくに称号はつきません。)
となります。
西田酒店さんでは、ランクは上から二つ目のボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーが販売されます。
まずは、樽の小さなコルクを抜きます。
マダム櫻子さん専用の、可憐なワインナイフでコルクを刺します。
とれたコルクはこんなに小さい!」
そして、線を抜いた途端、ワインのフルーティな香り!良い香りです♪
そして開閉栓を小さな穴に差し込みます。
「本当は木槌が素敵なんだろうけどね。うちは金槌なのよ♪」と朗らかにマダム櫻子さんは話ながら栓を差し込んでいます。
ダイナミックな姿でかえって素敵です。
次は、樽の側面にある「おへそ」のようなコルク栓を抜きます。
こちらの栓も小さいコルクです。
コルクについたワインが既に美味しそうです!
穴から中をそっと覗いてみましたよ。並々とワインが揺れています。そしてやはり良い香りがたっています!
そしてそのコルクは再び樽へと戻され栓となります。これで、準備は整いましたよ。
さて、開栓したばかりのフレッシュなワインをボトルに注いでいきます。
既にボトルに入って売られているものもありますが、西田酒店さんではこうして樽からワインをいただくことができますよ。
なんだかドキドキします!
フルに注ぎます!完成です!
感動の、2021年ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーです。
ちなみに、瓶詰めのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーは店頭に並んでいるこれだけとなります。
お求めの方はお急ぎ下さいね!
さっそく、自宅で飲んでみました。
とても濃い色!深みがあるというか。
そして、良い香り通りのフレッシュで上品な味のワインです!
ボジョレー・ヌーヴォーは、毎年作られますが、
悪天候により畑にダメージがあっても、大切に育て、選りすぐったぶどうで作られます。
レベルを決して下げないために並々ならぬ深い愛情と根性で作られているそうです。
ワインの向こうに見える過程や歴史、エピソードをマダム櫻子さんからお聞きし、より一層美味しく味わい深いワインとなりました。
ブルゴーニュウィークキャンペーン
初夏の頃、「ブルゴーニュウィークキャンペーン」が開かれていました。
キャンペーンに合わせたワインが並びます。
西田酒店さんは、間口の広い酒店さんではありますが、こうして本気のワイン専門店の顔もあります。
マダム櫻子さんが楽しそうに、説明してくださいますよ。
説明を受けていると、こちらまで楽しくなってきます。
利き酒師でもあるマダム櫻子さん
西田酒店さんは、ワインだけでなく全種類の酒類を扱っています。
日本酒も多数扱っています。
マダム櫻子さんはソムリエだけではなく、なんと「利き酒師」の資格も持っていらっしゃいます!
日本酒の原材料、作られ方、特色を知っているからこその保存方法、楽しみ方を熟知していらっしゃいます。
マダム櫻子さんは自分の足と舌で、ポリシーや味わいに共鳴できる蔵元を選んでいるとのこと。
石川県の蔵元を今後も応援し続けていきたいとお話ししてくださいました。
【西田酒店 詳細】
住 所 : 〒926-0015 石川県七尾市矢田新町ホ部58
電話番号 : 0767-52-0258
営業時間 :9:30~19:30