能登最大級のキリコ祭り!「石崎奉燈祭」 | 七尾市

能登は豊かな自然と文化に恵まれており、お祭りがとても多いことでも有名な地域です。
「キリコ」と呼ばれる奉燈(ほうとう)がお御輿のお供をして夜を徹して練り歩く「キリコ祭り」は、能登地方に200以上あります。7月にはいると毎週どこかで必ずお祭りがあるんですよ。
平成27年(2015)には「能登のキリコ祭り」として、日本遺産に認定されています。
夏を最高に盛り上げるお祭りといえば、七尾市石崎町で毎年8月第1土曜日に行われる「石崎奉燈祭」は外せません!今回は、この勇壮で美しいお祭りの魅力に迫ります。初めての方でも楽しめるように、たっぷりご紹介しますね。

石崎奉燈祭ってどんなお祭り?

キリコ?奉燈?と呼び方に迷う方がいらっしゃると思うので、説明させていただきます。

「奉燈」とは、竹や木で作られた枠に和紙を貼り、武者絵や文字などを描いたもので、中にロウソクや電球を灯します。役割は、御神輿のお供です。能登では「キリコ」と呼ばれることが多いのですが、地域によって呼び方が違います。石崎では「奉燈」と呼びますよ。

石崎奉燈祭(いっさきほうとうまつり)は、七尾市石崎町にある石崎八幡宮(いっさきはちまんぐう)の納涼祭です。
最大の見どころは、高さ1213m、重さ2tもある巨大な奉燈が、若衆たちの手で威勢よく担ぎ出される光景!提灯の灯りが夜空にゆらめき、まるで炎が舞い踊っているかのような迫力に圧倒されます。
かつての御祭りは山車が曳き出されていたとのことですが、度重なる大火で焼失し、お祭りそのものの存続があやぶまれました。
明治の中頃、奥能登からキリコを譲り受け、祭りを再興したことから「奉燈祭」と呼ばれるようになりました。

このお祭りは、能登に数多くあるキリコ祭りの中でも、特に「男祭り」として知られています。その理由は、奉燈を担ぐ若衆たちの、汗と熱気に満ちた力強い姿にあります。担ぎ手の掛け声や太鼓の音、お囃子が一体となって、お祭り全体を熱狂の渦に巻き込むんです。

奉燈の紹介!

石崎奉燈祭のある石崎町は、七尾湾に面した地区で町全体が漁師町です。
すぐお隣は和倉温泉で、石崎町には和倉温泉駅もあります。

奉燈の大きさは、高さ1213m、重さ約2tと、人が担ぐ奉燈としては能登地方では群を抜いて巨大であり、能登一の大きさのものです。
担ぐ人数は約100人です!
約2tの奉燈を担ぐには、一斉にタイミングを合わせて担ぎ動かねばなりません。担ぐ男衆は息のあった掛け声で、そして足並みもほぼ同じで動き、絶妙なバランスをとっています。


奉燈は、石崎町にある地区で東一~四区、西一~三区から担ぎだされ、合計7基あります。
各町会ごとに奉燈の前面に書かれている文字や裏面に書かれている絵が違います。また、各町会によりカラーが決められており、男衆のはいているパンツもそのカラーで統一されています。ですのでどこの地区の奉燈かは書かれている文字、絵、男衆のパンツの色で見分けることができます。

7
町会のうちのひとつ、西二区について説明します。
奉燈の前面に書かれている文字は「満祥雲(まんしょううん)」。その年によって書かれる文字が違う町もありますが、西二区は長年この文字で固定されています。
夜空が月で明るすぎると魚は逃げるとされ、程よい雲が夜空を覆うと大漁の予感させるということから、良い兆しを意味する文字となっています。
西二区のカラーは桃色であり、男衆は桃色のパンツをはいています。

令和7年(2025年)石崎奉燈祭運行明細

開催日時

令和782日(土)
前夜祭:81日(金)

スケジュール

前夜祭:81日(金)

【少年奉燈前夜祭】

14:00 東三区出発 東へ向かう
15:00
東三、二、一区 東端に到着(30分休憩)
15:00
東四区出発 西へ向かう
15:30
西一、二、東四区 西端に到着(30分休憩)
15:30
東一区先頭に出発 堂前へ向かう
16:00
東四区先頭に出発 堂前へ向かう
16:30
東一区より順に堂前入場
17:30 各奉燈 堂前広場所定の位置につく
18:00
 各奉燈 堂前広場を乱舞 解散

【西三区奉燈 前夜祭】
16:00
小奉燈 駅前広場出発
17:00
 小奉燈 巡行終了
18:30
大・小奉燈 安全祈願祭、終了後に記念写真
19:00
 大奉燈 駅前広場出発
20:00
終了

本祭:82日(土)

9:00 石崎小学校吹奏楽団による演奏
14:00
東三区出発 東へ向かう
14:20
東四区出発 西へ向かう
14:20
東一区東端に到着(20分休憩)
14:40
東四区西端に到着(20分休憩)
14:40
東一区先頭に出発 堂前へ向かう
15:00
東四区先頭に出発 堂前へ向かう
15:20
東一区、東二区、東三区、東四区、西二区、西一区順に堂前入場
    大奉燈堂前乱舞
16:30
大漁祈願祭、終了後に記念撮影
17:10
大奉燈堂前乱舞
18:00
 夕食とする
20:00
 夕食後 堂前」出発(東一区先頭に西へ向かう)
20:20
 西一区 西端に到着(20分休憩)
20:40
 西一区奉燈先頭に東へ向かう
22:00
 東一区 東端に到着(20分休憩)
22:20
東一区奉燈先頭に堂前へ向かう
22:50
堂前到着
24:00
解散

祭りの楽しみ方をご紹介!

さて、いよいよ奉燈祭りの具体的な楽しみ方です!このお祭りは、夕方から夜にかけてが一番の見どころですよ。


  1. 奉燈の集結と出発(夕方)

祭りは、夕方に各町内から奉燈がそれぞれの拠点を出発するところから始まります。大小さまざまな奉燈が、ゆっくりと石崎の町中を練り歩く姿は、日が暮れていく空の下で幻想的な雰囲気を醸し出します。この時間帯は、まだ比較的ゆっくりと奉燈を見ることができるので、細部に描かれた絵柄や、それぞれの町内ごとの奉燈の特色を見比べてみるのも面白いですよ。


  1. 八幡神社への奉納(夜)

夜になると、いよいよ祭りの熱気は最高潮に達します。全ての奉燈が、石崎八幡宮を目指して集まってきます。細い路地を奉燈がひしめき合って進む様子は、まさに圧巻!提灯の明かりが闇夜に浮かび上がり、その光景は息をのむほど美しいです。

八幡神社に到着した奉燈は、境内で激しく練り回されます。「サッカサイ、サッカサッサイ!」という威勢のいい掛け声と、鉦や太鼓の音が響き渡り、観客のボルテージも最高潮に達します。若衆たちが渾身の力を込めて奉燈を担ぎ上げる姿は、本当に感動的で、思わず一緒に掛け声を共に叫んでしまいたくなりますよ。

祭りは深夜まで続き、町中を奉燈が練り歩きます。特に、一斉に練り回される「乱舞」ではその美しさに息を飲むほどです。数百、数千の提灯の光が夜空に輝き、その迫力は写真や動画では伝えきれないほど。ぜひ、ご自身の目で、この光景を目撃してほしいです!

奉燈祭りのここが魅力!

石崎奉燈祭りには、たくさんの魅力があります。

  • 乱舞饗宴:石崎八幡神社で神事が行われる前後、奉燈が堂前広場にて乱舞饗宴が行われます。一斉に奉燈が並び、夜空に光る姿は、非常に映えますよ。
  • 一体感と熱気: 祭りの会場には、地元の方々はもちろん、観光客も一体となって盛り上がっています。担ぎ手の男衆の掛け声は、腹の底から出す重低音です。太鼓と鉦のお囃子を相まって鳥肌が立ちます。見ても見事なお祭りですが、聞いても楽しめるお祭りだと思います。会場全体がエネルギーに満ち溢れています!
  • 伝統の継承: このお祭りは、何世代にもわたって大切に受け継がれてきました。若い世代が中心となって奉燈を担ぎ、伝統を守ろうとする姿は、私たちに感動を与えてくれます。
    漁師町である石崎の男たちの、力強く、そして少し荒々しいまでの気迫が、お祭り全体から感じられます。彼らの郷土を愛する気持ちが、この祭りをここまで大きく、素晴らしいものにしているんですね。
  • ヨバレ:お祭りで、酒やご馳走を盛大にふるまう風習です。石崎町では、祭りの日は各家庭で大宴席がもうけられます。遠方の親せきや友人・知人、仕事関係の人など大勢が集り、部屋の襖や仕切りは取り外して広間にたくさんのご馳走が並びます。漁師町ですので、海の幸が豊富に並びます。傷みやすく流通にのりにくいシャコや、絶品の赤西貝が大盛りで出てくる家庭も。もちろんお酒もたくさん用意され、浴槽いっぱいにビールを冷やしている家庭もあるそうですよ。ヨバレは、大きなおもてなしです!

奉燈祭りを楽しむためのアドバイス

初めて石崎奉燈祭りに行く方へ、いくつかアドバイスです!

  • 動きやすい服装と靴で! お祭りの会場は、人が多く、奉燈が動くので、動きやすい服装と歩きやすい靴で行くのがおすすめです。
  • 早めの到着を! 奉燈が集結する場所は大変混雑します。良い場所で見たいなら、早めに到着して場所を確保しましょう。
  • カメラの準備も忘れずに! 奉燈の光と闇のコントラストは、写真映えすること間違いなしです。ただし、人混みには十分注意して、周りの迷惑にならないように撮影しましょう。
  • 公共交通機関の利用も検討を! 祭り当日は交通規制や駐車場も混み合います。和倉温泉駅近くでもありますので、事前に情報をチェックして、公共交通機関の利用も検討してみてください。

まとめ:能登の夏は石崎奉燈祭りで決まり!

石崎奉燈祭りは、能登の夏を代表する、本当に素晴らしいお祭りです。巨大な奉燈が夜空に舞う姿、若衆たちの力強い掛け声、そして会場全体を包み込む熱気は、一度見たら忘れられない感動を与えてくれます。

私も毎年楽しみにしているお祭りですが、何度見てもその迫力と美しさには感動させられます。ぜひ皆さんも、この夏は七尾市石崎町を訪れて、石崎奉燈祭りの熱気を体感してみてください!能登の魅力がぎゅっと詰まった、忘れられない思い出になること間違いなしです!

【石崎奉燈祭り 開催情報】

  • 開催日時
    令和782日(土)
    (前夜祭:81日(金))
  • 場所
    石川県七尾市石崎町
    • 会場・アクセス
      【お車でお越しの方】
      のと里山海道「横田IC」から:約30
      能越自動車道「七尾IC」から:約20
      【公共交通機関をご利用の方】
      金沢から「特急かがり火」利用:約1時間
      JR
      七尾線・のと鉄道「和倉温泉駅」下車→徒歩約5
    • 駐車場:
      2日8:0024:00まで(翌日の8時までには必ず駐車移動願います)
      ①ワクラ村田製作所
      ②能登鹿島中テニスコート駐車場
      ③さはらファミリークリニック職員駐車場
      ④マホー工業
      係員の指示に従ってご利用ください。
    • 交通規制
      1
      日:堂前から和倉方面に至る道路は通行止めになります。(東四区~東一区まで駐車禁止)
      2
      日:全町内通行止めになります。(「町内へは入れません」

いかがでしたでしょうか?この記事を読んで、少しでも石崎奉燈祭りに興味を持っていただけたら嬉しいです。今年の夏は、ぜひ能登の石崎で、熱い感動を体験してくださいね!

他にも能登の魅力的な情報を発信していきますので、次回の記事もお楽しみに!


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