「お寿司にまつわる思い出」の川柳・メッセージ審査結果発表

のとルネアンバサダー、イベント担当るっちです。

「お寿司にまつわる思い出」の川柳・メッセ―ジにたくさんのご応募ありがとうございました。合わせて300名以上の方から、1000作品以上のご応募をいただきました。

2022年11月3日に七尾駅前パトリアで「すし王国能登七尾の寿司フェス」が開催され、入賞作品と予選を通過した作品を展示させていただきました。

入賞作品 【川柳部門】 

 

最優秀賞(すし券5000円分) 藤井 京子様

 「山ほどの 錦糸卵の 母の寿司」

のとルネ賞(すし券3000円分) 有吉 一行様

 「その口で ウニトロイクラ 孫五歳」

七尾市長賞(特別賞)(すし券3000円分) 中野弘樹様

 「ネタは旬 シャリは能登米 すし王国」

予選通過作品

メッセージ部門

●最優秀賞 花本勇也様 タイトル『稲荷寿司』

田舎の荒神さんから、夏を終える狐様の遠吠えが聞こえた。幼い私は、夕日に溶ける太陽を見ながら体を擦り、お祭りの時期が来るのかと、神社側に一礼をした。何か催し、御輿を担いだりするわけではなく、小さな神社に、お年寄りが集まり、宴会をひらく程度だった。みっこばぁの作る稲荷寿司は絶品で、山菜の佃煮や、鮎の塩焼き、うまそうな酒に顔を赤くする笑い声も、よりいっそう美味しくさせた。餅つきが始まり、荒神さんの周辺には、山と川の幸がたんまりと供えられた。私は、二匹の狐様に紙皿を置き、みっこばあの稲荷寿司を一つずつ置いて手を合わせた。
大人になり、この田舎を去る時、みんなを守ってくださいと深く祈ったものだ。
たまに食べる稲荷寿司は、あの風景と笑い声が耳元を触り、狐様の遠吠えが聞こえる気がするのだ。みっこばぁの稲荷寿司、教えてもらっておけばよかったと悔やむ自分がいた。

●のとルネ賞   たけうちさき様

ばあちゃんはいつもネガティブだ。「元気か」と聞いても「元気じゃない」。「何かしたいことはあるか」と尋ねても「ない」。行きたいところも、欲しいものも、ない。でも、仕方ないとも思う。夫である祖父は70代の頃に畑でこけて亡くなった。その数年後、息子である伯父も急逝し、ばあちゃんは一人暮らしに。孫の私が時々顔を見せるくらいではとても埋められないような心の穴がばあちゃんにはあるのだろう。

だけどそんなばあちゃんが、自分の希望を答えてくれる質問がひとつだけあった。

「何食べたい?」

ばあちゃんは決まって「寿司」と答えた。無気力なばあちゃんの意思表示が、嬉しかった。私は、ばあちゃんを車いすに乗せ、寿司屋に連れて行った。食の細いばあちゃんが、鮪も鯛も鰻も食べた。

その日からばあちゃんの口癖は、「さきちゃんが寿司屋に連れてってくれた」になった。ばあちゃん、長生きしてよ。まだまだ一緒に行きたい寿司屋があるから。

予選通過作品

たくさんの「お寿司にまつわる思い出」ありがとうございました!

想像以上にたくさんのご応募をいただき、審査をしながら、皆様のお寿司に対する思い出をいろいろ共有させていただきました。

笑えるもの、泣けるもの、しみじみと感動するものなど、何かしら大きく心を動かされたものを中心に選ばせていただきました。

一番多かったのが、回らないすしの値段で目が回るという思い出を表現した作品でした。

更に、時価が怖いという思い出と、初月給で大切な方を寿司屋さんに連れて行ったという思い出をたくさんいただきました。

回らないお寿司屋さんには、気軽に行けないイメージがあるのがあることがよく分かりました。

のとルネでは、更に、各お店の雰囲気や価格などをできるだけお伝えして、もっと気軽に、安心して入って頂けるようにしたいと思いました。

まずは、今回の参加店からの寿司フェス開催記念クーポンを利用して、お得に楽しんでください!

 

すし王国能登七尾の寿司フェス開催!

11月3日開催の寿司フェスについて、詳しくはこちらからご確認ください!

 


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