
能登半島の最先端、輪島市南志見地区。豊かな自然に囲まれたこの場所に、一棟貸しのゲストハウス「ココハオダヤ」が、震災を乗り越え、ついに本格始動しました。

当初、2024年1月のプレオープンを目指して準備が進められていた「ココハオダヤ」。
しかし、オープン直前の元日に発生した能登半島地震により、建物は甚大な被害を受けました。基礎は割れ、雨漏りもひどく、新品の家具や家電もダメになってしまったそうです。
オーナーである㈱奥能登元気プロジェクト代表・奥田和也さんは一度はゲストハウスの夢を諦めかけたと語ります。
それでも「やっぱり諦められない」という強い想いから、修理を決意。多くの人々の協力のもと、建物の修繕や水平にする工事を重ね、2025年9月より正式にスタートを切ったのです。
Contents
連泊可能!ゲストハウス

「ココハオダヤ」は、ただの宿泊施設ではありません。
それは、能登の復興を支える人々の想いが詰まった、力強く温かい場所なのです。
実家のような温かさ、暮らすように旅をする贅沢


「ココハオダヤ」は、一軒家をリフォームした一棟貸しのゲストハウスです。
扉を開けると、ほのかに香る能登ヒバの香りが迎えてくれます。
被災後に修繕される際、新しい能登ヒバの木材を使用しているので、ことさら良い香りなのですね。各お部屋の前に能登ヒバで作られた室名プレートがあります。そのプレートからも香りがするんですよ。
再出発を象徴する香り。全体的に優しい照明に包まれた空間は、まるで自然の中に建つ一軒家のような、どこか懐かしい安心感を与えてくれます。
女性に嬉しい、きめ細やかな気配り


キッチンやダイニングは広々としていて、みんなで食事を囲むのに最適です。
4~6人掛けのダイニングテーブルが2つ並んでいます。

電気ポットや電子レンジ、IHヒーターが完備されており、地元で買った食材を調理して、温かい料理を楽しむことができます。大皿から小皿まで揃っている食器類や、調理道具も充実しているのは嬉しいポイント。


また、女性にとって気になる水回りも快適です。シャワー室が2室、浴槽付きの浴室が1室あり、さらに2人が余裕で使える洗面所には歯ブラシセットも用意されています。夜、ゆっくりと湯船に浸かって旅の疲れを癒せるのは、女性にとって嬉しいポイントですよね。
自然の中で、五感を満たす特別な体験


「ココハオダヤ」の最大の魅力は、なんといってもそのロケーションです。ウッドデッキに出て、鳥のさえずりや目の前の海の波の音に耳を傾けたり。外のベンチに座って静かなひとときを過ごすことができます。
ここでは、日常の喧騒から離れ、心ゆくまで自分だけの時間を過ごすことができます。
そして、見逃せないのがアウトドアサウナです。雄大な自然の中で汗を流し、冷えた地下水で体をクールダウン。そして、外のベンチで外気浴。波の音をBGMに、心ゆくまで「ととのう」ことができます。また、バーベキュー設備も充実しているので、仲間とワイワイ楽しむのもいいですね。
能登の未来を紡ぐ、希望の光

「ココハオダヤ」の周囲には、豊かな自然が広がっています。建物のすぐそばには美しい海が広がっています。
この場所は、震災からの復興を願い、行動する人々の想いから生まれました。一度は諦めかけた夢を、多くの人々の支えと持ち前の力強さで実現した「ココハオダヤ」。それは、能登の新しい魅力であり、希望の光そのものだと感じました。
静かで美しい能登の自然の中で、誰にも気兼ねすることなく、マイペースに過ごせる特別な場所。「ココハオダヤ」で、あなたも能登の温かさと力強さを感じてみませんか。
ココハオダヤ由来
ゲストハウス「ココハオダヤ」。実はすぐそばに「ココハソリジ」というゲストハウスもありました。こちらも奥能登元気プロジェクトが一軒家を改装して作ったゲストハウスです。
すぐそばには「ココハサトマチ」店舗もあります。
実は、これらがある南志見地区の中の町名がそのまま名前となっているんです。
「ココハオダヤ」は小田屋町
「ココハソリジ」は尊利地町
「ココハサトマチ」は里町
なんとわかりやすい!これも「地名が名称になることで覚えていただけるし、心にも残る。忘れてほしくない地名です」と代表の奥田さんは語ってくださいました。

お部屋や設備のご案内
「ココハオダヤ」は、一棟貸しなので、グループや家族での宿泊に最適です。


1階:キッチン、ダイニングシャワー、2人用のベッドルーム1室、シャワー室2室、浴槽付き浴室1室、トイレ2か所
2階:2人用のベッドルーム2室、1人用のベッドルーム1室、トイレ1か所。
各部屋:エアコン、鍵、収納あり。
屋外:ウッドデッキ、車いす用スロープ、アウトドアサウナ、BBQ設備、駐車場(4台程度可)。
設備:屋外サウナ、ドライヤー、洗濯機、冷蔵庫、IHヒーター、電子レンジ、電気ポット、炊飯器、調理器具、各種調理器具等
アメニティ:フェイス/バスタオル、歯磨き粉付き歯ブラシ、シャンプー、リンス、ボディソープ
実際に利用した感想
私が実際に宿泊してみた感想です。
「マイペースで過ごすことができ、とてもゆっくりできた!」につきます。
奥能登観光をし、復興工事途中の交通事情から、チェックインの時間は必ずしも予定通りにはいかない現状。
しかし食事の準備などは自分たちで行うことができますし、チェックインが遅れるようなら連絡先に電話し対応可能とのことで、気持ちは楽でした。
当日夕食・翌日朝食について

今回は、ココハオダヤのすぐそばにあるお店「ココハサトマチ」にてオードブルとお刺身を注文しておきました。
チェックインは18時を過ぎましたが、オードブルとお刺し身は冷蔵庫に大皿ごとはいっていました。
チェックイン後、各々のペースで準備をし、皆そろって食事をスタートすることができました。
一棟貸しならではの自由さだと思います。
「ココハサトマチ」のオードブル・お刺し身はもちろん地元産の食材で、手作りの温かさを感じました。
事前にこうしてお食事も注文しておくことが出来るのは嬉しいですね。また、朝食もお願いしておくと、前日のうちにおにぎりとインスタントお味噌汁がセットされ、冷蔵庫に入れられています。
事前申し込みで、バーベキューの準備も可能とのことです。
もちろん、輪島市内のお店で食材(とくに、お魚などですね!)を購入して料理するのも良いし、
その日の体調に合わせて、その日にお惣菜を購入していくのも良いかとおもいます。
ココハオダヤから車で20分程度の輪島市内にある「ワイプラザ」というショッピングセンターは、食材やお惣菜がとても充実しています。
今回、私も「ワイプラザ」で飲み物やデザート、おつまみ等を購入していきましたよ。
ちなみに、ココハオダヤの周囲にはコンビニエンスストアはありません。
食事後もお茶をしながら、仲間同士で尽きないおしゃべり。
一棟貸しだからこそ心行くまで話し合うことができました!
しいて言えば、ドリップコーヒーを持参すれば良かったかな、と思いました。
買いこんで持ち込んだのはお酒ばかりでしたが、夜中まで続くおしゃべりに、コーヒーがあればよいなとおもいました。次回からは持参しようと思います!
ベッドルーム

リネンがやわらかくて、上質な眠りにつくことができました。
周囲の音がほぼせず、遮光カーテンのおかげで朝寝坊しそうになりました。
一部屋ごとに鍵がついています。
連泊の際は、鍵をかけて持参して出かけるようになさってくださいね。
翌朝は目の前の海を散歩しましたよ。
被災後の爪跡が今も残る輪島市南志見の海は、鑑賞するに値する景色でした。
後片付け
私は女性グループで宿泊しました。
礼儀として、使用したものは洗って棚におさめ、ゴミは分別してまとめました。
目立った汚れを残さないようにし、チェックアウトしました。
また、訪れた時には気持ちよく宿泊したいので!

【ゲストハウス ココハオダヤ 宿泊情報】(2025年9月現在)
宿泊費:一泊おひとり様6,000円(税込)
住所:石川県輪島市小田屋8-1
運営法人:㈱奥能登元気プロジェクト
宿泊ご予約:080-8993-0257
MAIL:ogp-2@cal.wannet.jp



















