
七尾市民憧れの料亭、叶(かのう)さんのご紹介をします。
2020年8月現在閉店されています。
敷居が高い?七尾の老舗料亭
老舗料亭と聞くと、ドレスコードが気になったり、作法に自信ががないと臆してしまうものですが、
そんなことはありません。行ってみると気さくな料亭でした。
私はデニムではない程度の、スーツまではいかない少し上品な洋服で伺いましたが、問題はありませんでした。
主に宴席や会合などに使用されている「叶」さん。地域の方に長く愛されている料亭です。
こちらは、七尾駅からタクシーで5分程度の中心地近くにありながら、閑静な佇まいです。
玄関を入ると、着物姿の仲居さんが指を揃えて迎えてくださり、案内してくださいました。
美味しいものをいただけるぞーって雰囲気です(^^)
玄関をはいってすぐに、待合のお部屋がありました。囲炉裏があり、暖をとることができます。お茶をいただくこともできるそうです。
基本的に予約のみのお席しか設けないそうですが、席入りの前に使用されることがあるそうです。
どことなく、アットホームな雰囲気の待合です。リラックスして待つことができますね。
叶さんの一番のお部屋の床の間です。
季節のお花がなんとも風情に活けられています。掛物も、有名なお方のお筆だそうです。
今回利用させていただいたお部屋は二階にあるお座敷でした。
お部屋にある、天井まである壮大な襖!
旬のものを最高に美味しくいただけるお料理の数々
一品一品運ばれてきます。盛り付けも、とても丁寧です。
能登では冬の定番、なまこ酢
なまこを食したことのない方も多いのではないしょうか。同席者にもなまこを食べたことがない方がいらっしゃったのですが、
こちらの小鉢のなまこ酢は、なまこそのものの海の香りを楽しめるお味で、「お酒がすすむ!」と目を輝かせて食べていらっしゃいました。
こちらは豆乳鍋です。時間の頃合いをみて、仲居さんが火をつけにきてくださいます。
茶碗蒸し。一見、シンプルですが、鰻一切れがどん!と配されていました。
食べてみると、その下には大きくて柔らかい柏肉が。見て驚き、食べて驚きでした!
焼き物。箸でほろほろと身をほぐせる柔らかさ。焼き加減が絶妙です。
舞茸ご飯です。舞茸のお出汁がしっかりきいており、ご飯だけをいただいてもしっかり舞茸のお味がしました!
デザートです。
下に敷き詰めてあるのはなんとタピオカ!老舗料亭といえど、流行りものもしっかりおさえたデザートです。
お味は意外に優しく、和会席の締めくくりにピッタリのデザートでした。
合計六品のお料理でしたが、一時間半かけてゆっくりいただいたせいか、おなかいっぱいになりました。
美味しい物だけでおなかいっぱいになる、なんて幸せなことでしょうか。
こちらでお食事をしたい方はぜひ一度叶さんへお電話してみてください。
内容を相談し、予約ができます。
【叶(かのう) 店舗情報】
住所 七尾市常盤町21
電話 0767-52-0159
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