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のとルネひな祭り100人女子会 in NAKANOTO 開催報告
2025年3月2日10時より、中能登町のラピア鹿島で開催した7回目となる100人女子会には、コロナ禍以降初めて100人を超える、総勢108名の方にご参加頂きました。
年代も幅広く10代から70代の方にお集まり頂きました。
最初にのとルネ実行委員会代表の山﨑香織より、今回の100人女子会のテーマについてご説明させて頂いた後、
開催地である中能登町の町議会議長笹川様より開会のご挨拶と中能登町の特産品「甘酒」での乾杯のご発声を頂きました。
100人女子会当日、つつがなく進行できたのは司会の越村紀子さんのお力が大きかったです!

第一部 防災について学ぶ
第一部では、講師として防災士の木戸奈諸美さん、江曽ゆかりさんからお話し頂きました。今回の震災の経験から学んだことなども踏まえて、今後どのような備えが必要かなどについて教えて頂きました。
終了後に参加者の皆様にお答え頂いたアンケートで、防災についてのお話を聞いて学んだこと、気づいたことについていただいたご意見を以下にまとめました。
震災後、しっかり次に備えて準備していたという方と、ちゃんと出来ていなかったという方に分かれていたようですが、皆様改めて防災について考えるきっかけにして頂けたようです。
防災について学んだこと、気づいたこと
- 日頃からの備えの大切さ
災害はいつ起こるかわからないからこそ、日々意識することが重要です。
- 普段から少しずつ備えておくことの大切さ
- まずは自分や家族ができることから(物や心の準備)
- 震災を経験して、もっと備えておけばよかったと感じたこと
- 防災用品を見直して、不足しているものを確認することの大切さ
- 食料や水などの備蓄をしっかり整えること
- ローリングストックで食品や日用品を定期的に入れ替える習慣をつける
- 防災バッグを準備しておくことの重要性
- 地域で助け合うことの大切さ
災害時には、周りの人と助け合うことが必要不可欠でした。
- 地域のつながりを見直すきっかけになった
- 家族やご近所さんと話し合い、助け合える仕組みを作る
- 行政からの支援(公助)について、もっと知ることが大切
- 地域の防災体制を理解し、役立てる
- 若い人たちが安心して暮らせる地域を作ることも防災の一つ
- 具体的にできること
防災を身近に感じるために、日常生活の中でできることを増やしておくことが大切です。
- 車のガソリンはなるべく満タンにしておく
- 避難場所や避難ルートを家族で確認する
- 災害時に使える水の確保(公園の水道など)
- 「地震が来たらすぐに逃げる」意識を持つこと
- 子どもたちが防災を体験できる場を作る
- 防災についてもっと学びたい人は、防災士の勉強をするのもおすすめ
- これから考えたいこと
防災について考えて、改めて大切だと感じたこと
- いろいろな意見があることを知り、話し合う場を作る
- 被災地の現状を知り、できる支援を考える
- 身近な場所に避難できるスペースがあると安心
-
防災意識をもっと広めていくことが大切
第二部 能登の今とこれからを考える
第二部では、能登の今とこれからを考えるというテーマで、グループ毎に色々話し合って頂きました。
まずは、能登に住む私達の 幸せな暮らしとは? どんな能登で暮らしたい?そのために何が必要で、何がいらないか、何を残して、何を変えていけば良いのか」についてお話し頂きました。
男性オブザーバーの皆様からも貴重なご意見を頂きました。
その話し合いの中で気づいたことについて、アンケートにお書き頂いたことをまとめました。
- 能登への愛と発信の大切さ
能登を愛し、その魅力を伝えたいという思いが多くの人に共有されていました。
- 能登を愛して発信しようとする心ある人たちが多く、心強く感じた
- 能登の良さをもっと知ってもらうための発信が必要
- 「おらっちゃの○○○自慢」のように、地域の誇れるものを伝えていきたい
- SNSを活用することで、より多くの人に能登の魅力を届けられると感じた
- 地域や世代による感じ方の違い
さまざまな立場や世代の人が、能登をどう感じているのかを知ることができました。
- 感じ方の地域差、世代による視点の違いを実感
- 能登の文化や祭りが、外から見るととても珍しいことに気づいた
- 「みなさん能登のことを知らなさすぎる」という意見もあり、内側からの視点だけでなく、外からどう見えるかを意識することが大切
- 女性の視点と社会への活かし方
女性ならではの視点で、細かな気づきがたくさんありました。
- 被災の中でも、女性は細かい視点で物を見ている。女性の声をもっと活かせる社会にしたい
- 話しやすい場があったことで、自分の意見を発信できたのが良かった
- 「個々の意識を変えてみる。我慢や遠慮を手放して自分の考えを話せる場が必要」
- 能登の女性が考えていることが多いが、話し合う場がない。こうした場をもっと提供できたら良い
- 暮らしの豊かさと未来のまちづくり
能登での暮らしについて、改めてその価値を見つめ直す声がありました。
- 平凡な暮らしの豊かさは、無くなって初めて気づくもの
- 現在住んでいる人も、これから住む人も、ずっと住み続けられる街づくりが必要
- 過疎化が進んでいるが、アピールできることは多いと感じた
- 若い人が戻りたくなる街をつくることが大事
- 「若い人が能登を真剣に考えてほしい」という声も
- 能登には人をやさしく包み込み、癒すパワーがある
- 仕事と交流の場の必要性
能登に活気を取り戻すためには、働く場や交流の場の充実が求められています。
- 「能登には働く場所がない」という現実的な課題
- 若い人が働ける場所、気軽に集まれる場所が求められている
- 室内施設の拡充を求める声が多かった
- イベントや祭りで多くの人が協力し合うことが大切
- 人と人のつながりを大切にし、集える場を増やしていくことが重要
- 災害後の能登も、観光地として再活用できるのではないか
グループ毎に、能登のアピール案をいろいろ考えて頂き、その中から一番良いと思われる案を選んで発表して頂きました。
最終的に多数決で一つにきめたいと思いましたが、それぞれ同じ程度指示される方がいらっしゃって、時間内には絞りきれませんでした。
今の能登に来ていただき、被災後から復興に向かう現状を知ってもらいたい、今の能登で出来る体験をしてもらいたい、特に祭りを見に来て欲しい、能登の美味しいものを食べてほしいというご意見がでました。
アンケートでの一番は「祭り」
終了後のアンケートで頂いた、能登のアピールポイントについては、圧倒的に「祭り」と書かれる方が多かったです。
今回の震災で、祭りによって自然に築かれている地域の連携が役立ったと感じられている方もいれば、祭り自体を楽しみにされている方、伝統文化としての祭りを誇りに思っている方など、理由は色々ありそうでしたが、能登において「祭り」は重要だと感じている方が多いことが分かりました。
そこで、改めて能登の祭りについて調べてみようとネット検索したり、生成AIに聞いてみたりしましたが、私達が普通に知っていることでも、ネット上の検索では見つからないことがかなり多いことに気づきました。
まずは「祭り」と能登の現状についての情報収集から発信へ
そこで、のとルネとしては、今回の100人女子会の皆様のご意見を踏まえて、まずは、祭りについてしっかり情報収集して、そこからどのように発信していくかを考えたいと思います。
祭り以外にも、今の能登で体験できること、観光地などの現状について情報をまとめて、
「今の能登に来ていただき、被災後から復興に向かう現状を知ってもらいたい、今の能登で出来る体験をしてもらいたい、特に祭りを見に来て欲しい、能登の美味しいものを食べてほしい」という、今回多くの参加者から支持されたアピール案に沿った情報発信が出来るようにしていきたいと思います。
まとめ
その他に頂いたご意見
- 参加者の意識がとても高かった
- 「みんな能登が大好きだ」ということがわかった
- おもてなしの心が、能登らしさを象徴している
- 能登の良いところを再発見することができた
のとルネの活動についてのご意見
最後に、のとルネが現在行っているみんなの保健室での「傾聴ボランティア」「子育て相談」「健康相談」と、「子どもの遊び場」、「子どもの学び場」の設置についてのご意見を伺いました。
活動の継続が必要だと言うご意見を多く頂きました。
- 人が集まる暮らすには必要で、それをいかに伝えるかも大事。育児には社会みんなのお力が必要です。
- 子どもに関わる仕事をしていたこともあり応援します。
- 定期的な防災セミナー、ワークショップ
- 多世代での交流場所があれば良いと思う。
- ボランティアは必要です。
- 素晴らし活動だと思います。
- 七尾には遊び場が本当に少ない。
- 相談窓口は必要だと思う。1人でため込んでしまっている人が多くいそう。
- 子どもがいる人は他地域まで行って遊ばせている。天候を気にせずに遊べる施設などが能登にはもっと必要だと考える。
- 子育てについても気軽に相談できる場所、人があれば気持ちが楽になると思う。
- 遊び場がなくて困っています。
- パトリアの遊び場をよく利用しています。無料だし目の届く範囲で子供をみれるので、子供もお気に入りです。
- 継続していくのが一番。一人でも多くの方が利用していくのがいいかなと思います。
- 他から来た人が孤独にならないようにしてほしい。
- 若い女性のコミュニティの場を作って欲しい。
- 平日は行けないので、土日祝にしていただけると嬉しです。
- 少子高齢化の中、子どもに対しての支援は必要だと思うから。
- みんなの保健室をお手伝いしたい。
- こども真ん中のスローガンが以前あったと思いますので、もっと本格的に行政共に頑張ってください。
- ラクナ羽咋のような施設があれば良い。
- 遊び場、カウンセリング、医療相談などできればなおよい。
- 傾聴はとてもいい事のような気がする。
- 子育てが安心して出来る町にしてほしい。
「のとルネの活動にいつも元気をもらっています。これからも頑張ってください。」という嬉しいご意見も頂きました!
抽選会
最後には恒例の抽選会を開催。
ひな祭り女子会ということで、中能登町のえにし屋の島様ご協力を得て、震災で生き残った雛人形も飾らせて頂きました。
たくさんのご協賛を頂き、全員にお土産をお持ち帰り頂くことが出来ました。
ご協賛下さった皆様に改めて感謝申し上げます。
〔ご協賛者様〕
日本最適化栄養食協会様 杉森菓子舗様 さいだ花店様 御菓子処花月様 創生ななお様 のと屋様 小澤様 川上様 (株)スギヨ様 第一生命様 ソニー生命様 (有)ヤマザキクリエイト様 (順不同)
北陸朝日放送のNEWS
当日は、北陸朝日放送様にも取材に来て頂きました。翌日の夕方のニュースでしっかりご紹介頂きました。
開催の内容については、こちらでも詳細ご確認頂けます。